初夏の皮肉
連休後1週間も晴天が続き、湿度が下がり暑くも寒くも無い初夏の爽やかな季節だった。この1年で最高の季節に、外に出て食事を取りお茶を飲みながら新聞や本を読む。東屋を建てたのは正にこの時の為だった。だが、皮肉なことに今年はその間ずっと通風に悩まされ続けた。
自宅介護の母の為に取り付けた階段の手すりや段差を緩和する踏み台が今通風の私の役に立っている。いつかは老後の自分の為にと思っていたが、こんなに早く役に立つとは予想しなかった。コーヒーとか新聞や本、時に洗濯物を持って、手すりが無い階段の上り下りは通風の足では拷問に近い。
振り込め詐欺は全国を駆け巡る
東京都の4月の振り込め詐欺が急増していると伝える自宅のある府中市からのメールが今朝方入った。4月末累計で520件7.7億円、府中市内は同8件、760万円の被害が記録されていると言う。だが、こんな四国の山奥の町でも振り込め詐欺が増えているのだそうだ。
3月に実家に戻って間もない頃、身なりの良いダークスーツの中年男性と若い女性の訪問を受けた。聞けば市役所の職員で、市内の独居老人に振り込め詐欺に注意するよう一戸一戸戸別訪問をし、注意を喚起と情報収集をしているとのこと。といっても田舎のこと、昨年の被害は3件、180万円だったという。その時は女性職員の可愛さに目が行き、ろくに話を聞かなかった。
グレイゾーン
所謂振り込め詐欺よりも、不要な高額商品を売りつける手口が多いようだ。母がこれまで購入したものを見聞きした限りでは、微妙なグレイゾーンのものが多い。不要な高額医療機器など明らかなものもあるが、普通の保険とか健康食品も老人につけ込んで購入させたと感じるものがある。
「近所の人とか世話になっている農協から勧められると微妙だね、母には不要に思えるものもあるのだが」と言うと市役所の人の返事が無かった。狭い土地の人間関係を損なうような非難をする積りも無く、この2-3年でそういうものを黙々とキャンセルし、今夏で全て整理が終る予定だ。
豆づくし
家内が実家にいた連休中に、隣のオバサンから取り立てのスナックエンドウを頂いた。さっと湯通しすると鮮やかな緑色になり、シャキシャキした食感で旨味があり酒のつまみに最高だった。前日家内の実家で頂いた物と同じで、ついついビールを余分に飲み通風のきっかけになったかも。義兄の土産のお裾分けを持って行き、オバサンにお礼を言ったら翌日もスナックエンドウを頂いた。
家庭菜園にもえんどう豆(のような)が育っている。オバサンに聞くと種類が違うと言う。一つはサヤごと食べるもので、早く取り入れて食え、二つ目は豆だけを食べる種類で、もう少し大きくなるのを待てとのこと。早速一つ目の豆を採り入れジャガイモやニンジンと一緒に煮物にして食べた。
見掛けは悪いが取り立てのせいか、行き当たりばったりの調理法でも旨味がよく出てなかなか美味しかった。2度煮物にしたが、半分消化しただけ。これでもう十分、数日たつと新鮮だった豆のサヤがしわくちゃになり料理する気がなくなった。家庭菜園といえども一人で食べるには手に余る。
三種の神器
家庭菜園でも大変なのに、狭いとはいえ本格的な畑は雑草の処理だけでも大変だ。数年前は興味半分で何日もかけ鍬で耕したり、除草剤を撒いたりしていた。今はもう苦しいだけ。なりふり構わず、近所の人に頼んでトラクターで耕し貰っても、この時期は2-3週間で雑草が生えてくる。
思いついて、庭の手入れを兼ねて草刈機とブロワー、鉄製のカマドを買った。草刈機は2m程度の支柱の端の混合ガスエンジンを起動し、もう一端の鋸を回転させて草を刈るもの。先日80歳近い老婦が使っているのを見て私でもやれそうだと思いついた。ブロワーは公園でよく見かける枯葉掃除のアレだ。
分かっちゃいるけど
ブロワーで集めた枯れ草やゴミを燃やす為のカマドは気になることがあった。最近は戸外での焚き火は規制されているからだ。店員に聞くと、野焼きや畑の焚き火は届出が必要だという。普通の焚き火も該当する。続けて誰も届出る人はいない、だが焚き火は続いている。一言も焚き火はOKとは言わなかったが、もちろん私は理解した。買うと一安心、実はまだ試運転しかしてない。
この数日やっと通風の痛みが和らいできたが、それでも頻度は減ったものの夜中に痛みを感じて目が覚める。昨夜は思い切って焼酎の水割りを一杯飲んだ。2週間振りのアルコールで直ぐに酔いが回って眠りについた。今朝目が覚めると7時半過ぎ、心地よい目覚めだった。足の痛みが悪化した様子も無い。■