かぶれの世界(新)

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悪相の輩

2010-01-29 12:13:49 | 国際・政治

日本経済新聞が実施した世論調査(26‐27日)で鳩山内閣の支持率が又も低下したと報じられた。このところ2-3日おきに報道各社が実施する世論調査のたびに支持率が低下している。首相の指導力欠如と小沢幹事長の政治資金問題への対応が批判されているのは明確だが、民主党の党としての対応が迷走しており国民の失望を買っている。

ここから、話は脱線する。

支持率低下のもう一つの原因は小沢氏を支持する人達の人相だと私は思う。失礼ながら、元々小沢氏の側近は叩上げの政治家が多く、テレビ時代にそぐわない人相の悪い人達というのが私の印象だった。ところが、政治献金問題が表面化して以来、幹事長を擁護する人達がカメラに向って話す時、普段は何とも思わなかった人までもが何故か急に悪相になった印象を受けた。

私の偏見かも知れない、が、そう感じる人が私の周りに複数いた。記者の厳しい問いかけに対峙して構える心が緊張を呼び、顔面の筋肉の柔軟性を失い表情が硬くなったからかもしれない。或いは、権力者に阿るように受け取られるのを恥じて自然な表情が出来ないのかもしれない。

理由はともあれ、もし私の観察が少しでも正しければ、少なくとも支持率に良い影響は与えない。特に小沢氏の取り巻きの強硬な姿勢は逆効果で事態を悪化させていると思う。尤も鳩山氏は育ちの良さを反映してか悪相とは感じないが、喋りながら目が泳ぐのが気になる。もちろん、世論を決定付けているのはもっと明確に首相や幹事長の発言や振る舞いを判断しての結果であろう。

今回、小沢氏が政治資金で不動産購入したことを、国会で正面きって非難した前原大臣の評価が急上昇したことを、物言わぬ民主党議員は胆に銘ずるべきだ。こういう困難な時の振る舞い、何を言い、何をしたかが、彼らの未来を決める。国民はまだ民主党を諦めたくないはずだ。■

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Avatarあれこれ

2010-01-28 22:24:18 | 映画

封切後たった39日で話題の3D映画「アバター」が全世界映画興行収入記録を更新したとのニュースを見て、珍しく家族全員の意見が一致して昨日近所にあるシネコンに見に行った。

朝8時半頃に散歩を兼ねてシネコンに行くと、9時開場前にエスカレータの前に一人並んでいるらしき女性がいて、聞くとこれから待つのだという。9時半頃にもう一度行ってチケットを買ったが、その時はもう中央の見やすそうな席は売り切れていた。

一旦出直して上演開始の11時過ぎ頃家族揃って出かけるとロビーは人ごみで一杯、早めのチケット購入は正解だった。女性割引の日だそうで、中年女性の姿がやけに目立った。

「吹替え版アバター」が上映される観客数50-60人程度で小さめのスクリーンの場内に入った。3D用メガネを付けてみると、近眼のメガネの上からだと収まりが悪かった。透過率がかなり低くスクリーンが暗くみえたが、メガネの上から押し付けると少しは明るくなった気がした。

映画はストーリよりも3次元映像そのものに現実感があってインパクトがあった。ネットの書込みの中に映画の世界に「入り込む」感覚を感じるとの投稿があったが、私も同じような感覚を経験した。特に高所恐怖症の私は、絶壁や木の枝から下を覗き込むシーンで、何度か自分の体が硬くなるのが分かった。平衡感覚が微妙に狂ったのか、途中でトイレに立ったとき足元がふらついた。

筋立ては娯楽作品らしく適度に複雑でなく、比喩的に言うと宮崎駿の「もののけ姫」の環境保護を思わせるテーマと、アンチテーゼとしてベトナム戦争時米軍の最新鋭兵器でベトナム兵が潜む森を焼き尽くすような展開で、自然と一体となった原住民が打ち勝って終るみたいなストーリだった。

ベトナム戦争を持ち出すのはチョット古臭いかもしれない。息子によるとアメリカン・インディアンを原住民のナビ族に喩える見方もあるそうだ。いずれにしても通常の映画よりやや長めの2時間50分が気にならず楽しめた。その理由の大半は映像自体の魅力ではないだろうか。

ところで商業用3D映画は初めてということではない、1020年前に2度見たことがある。一度目はディズニーランドでマイケルジャクソンのショー、二度目は新宿南口の高島屋にあったアイマックス・シアター(ネットでは見つからなかった)。娯楽作品としては格の違う出来栄えで比較にならないが。今回も出来ればアイマックスで見たかった。

その時の記憶では、通常映画用のフラットなスクリーンより、楕円形で取り囲むようなスクリーンの方が3D映画の遠近感をよりインパクトをもって表現できるように感じる。今後3D映画が増えるに従い、シネコンでも取り入れていくのではないだろうか。

もう一つ3Dメガネは透過率が低く、長時間かけるのはわずらわしい。メガネを使わない3D映画が出来ないものだろうか。昔勤めた会社の研究所でホログラムによる3次元映像や、スクリーンを振動させ3次元映像を映す方式のデモを見たことがある。何れもメガネは不要だがスクリーンの大きさが課題だった気億がある。最後に私の理想は下から覗くとパンティの色が分かる3D映像だ。■

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Xデーは来るのか

2010-01-25 23:10:38 | 国際・政治

内閣不支持率が支持を上回る

就任から低下し続けている鳩山内閣の支持率が急落した。先週の産経新聞に引き続き今週末にTBS系の実施した世論調査で、支持と不支持が逆転したと報じられた。深刻なのは、鳩山首相の優柔不断で予算作成と外交・安全保障が迷走し内閣支持率を下げたのと同時進行で、小沢幹事長の政治資金事件の扱いで民主党の支持率までがじりじりと下がり始めたことである。

党が国民の信頼を失うと変革を求めた政権交代の土台が揺らぐ大事になる。民主党は首相や幹事長を守るプランAだけでなく、最悪事態に備えて党を守る「プランB」を作れと投稿した。一旦権力の座に着けば、党派やイデオロギーに関らず権力の座にしがみつき、全体を危うくしがちなのは人の常であるからと。どうも事態はそのように進み始め、党の信頼が揺らぎ始めたと感じる。

与党支持率低下は深刻

私はプランBを発動すべき「Xデー」がそれ程遠くなく現実味を帯びてきたと感じる、民主党に正気が残っていたらの話だが。沖縄の名護市長選で生じた状況は元々鳩山首相が自らまいたものだが、これまでの経過から予測するに残念ながら彼には取り纏める能力は備わっていない。

政権交代を振り返って考えると、年金や雇用問題等の報道からポピュリズムの空気が全国に蔓延する中で、自民党政権の下で続いた経済停滞、公共事業を媒介した政官の権益政治を打破して欲しいという国民の声に応えて民主党政権が生まれた。安定した政権運営のためには参院選での勝利は必須であり、この時点での党の支持率低下は深刻である。

Xデー?

一旦政権に就くと政権交代を後押しした民意と微妙にズレが生じ始めた。これは、衆院勢力が2/3だった安倍首相がKYなどと揶揄されたように珍しくはない。だが、民意を取り違えたらどこかで振り返って修復作業をしないと政権が持たないことも極めて明らかだ。

それは、徐々にやるのではなく、「君子豹変す」的スピードで一気にやらなければならない、しかも豹変するに足る十分なエネルギーが残っている間にやらないと、麻生政権が自民党を大敗させたと同じ轍を踏む恐れがあるように私は感じる。

オバマとは全然違う

支持率が50%を切りポピュリズム的妥協に追い込まれ、金融規制というカードを切ったオバマ大統領と、鳩山政権とを比較する論調がある。実際は逆である。依然として医療改革が難航し、バーナンキFRB議長の再任が危ぶまれているのは、実際のところ議会のポピュリズムに直面している為である。

テロとの闘いでは見通し不透明、雇用回復の兆しが見えない中で国民皆保険に対する中流階級の反発、など問題は山積みだ。だが、大局を誤っていない。オバマ大統領下で金融不安が改善、倒産の危機にあったGMとクライスラーが救済され、世界は大恐慌の淵から生還した。一方、日本の民主党は舵(或いは船長)が壊れたのか漂流し始めた。

オバマ大統領はポピュリストではなく極めて現実的な政治家で、不人気な政策でも決めなければならない時は先送りせず現実的にやったと思う。民主党は損得勘定をしっかりして、今からでもダメージミニマムにする現実的な決断は何かしっかり検討して、手遅れにならぬようタイミングを見計らって断行すべきだ。このままでは支持率はまだまだ低下し、夏までに取り戻せなくなるだろう。■

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それは悲劇、それとも喜劇

2010-01-23 23:50:55 | 社会・経済

「何だ同じじゃないか」、あれほど徹底的に戦うといった小沢幹事長が東京地検の聴取後公表した文書は、大雑把に言えば秘書に任せたので知らなかったというものだ。6億円も追徴課税を受けても「知らなかった」、全ては秘書のやったことで押し通した鳩山首相の弁明と基本的に同じだ。企業や個人の納税義務とかコンプライアンスもまけてくれと言われそうだ。

日本の最高権力のトップ2がこんな状況で、且つ党内の自浄能力を期待できないのに、選択肢がない。日本を赤字まみれにした既得権益の擁護者たちが残っている自民党は、世代交代が終り彼らの影響力を無くすまでは任せられない。こんな状況でも前政権と比べればまだ民主党政権のほうがマシだというのは、もう国家の悲劇だ。

しかし、これで次の参院選で自民党が善戦できる材料が一つできたことは間違いない。唯一現政権を脅かすと無責任に予想するとすれば、みんなの党が自民党を吸収し新生自民党とすれば参院選を戦える。こんなハチャメチャなことは起こらない、悲劇を越えて喜劇だ。■

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JALの思い出

2010-01-22 18:14:14 | 日記・エッセイ・コラム

日本航空(JAL)は東京地検に会社更生法の適用を申請し、企業再生機構の下で再建を目指すことになった。米国のGM破綻と同様に顧客や取引先などの関係を維持し操業を続けながら、計画的に倒産させ新会社として再出発させる。国交省が望んだ私的整理よりも透明なプロセスになる法的整理を選んだ。

米国では自由化以降エアライン・トップ4が会社更生法(チャプター11)で倒産し再生した。我国で一航空会社の倒産に対して過剰な政府介入という批判もあるが、未熟とまでは言わないが危機に対する耐性が脆弱で過剰反応しがちな日本社会では、止む得ない判断であったと私は思う。

私が初めてJALに乗ったのは1978年に全米コンピュータ会議(NCC)主催のショーの調査見学の為にロスアンジェルスに出張した時だ。当時は成田が開港直前で、羽田からだったと思う。その頃は、国内は全日空、海外は日本航空という明確な住み分けがあったと記憶している。

JAL国際線の客室乗務員(CA、当時はスチュワーデスといった)は誰もがうらやむ花形職業で、田舎者の私の目には彼女達は皆若くて美人、笑顔を振りまきながら機内を闊歩しながら(そういう風に見えた)サービスしていた記憶がある。彼女達は特別で光り輝いていた。

彼女達は難しい試験を乗り越えてCAになった才色兼備のエリートみたいな臭いをプンプンさせて、今風に言うと「私達国際線CAは特別よ、という上から目線」でサービスしていた。これは田舎者の私の単純な劣等感の裏返しかもしれない。当時男性CAは珍しかったが、彼らには何らのオーラも感じなかった。

その後、海外ビジネスに関連する職場に異動し、しょっちゅう北米等に出張する所謂フリーケント・フライヤーになった。出張回数が増えるにつれ米国系の航空会社を利用するようになった。というのは当時JALのマイレージ・サービスがお粗末だったせいだが、旅慣れた上司や同僚の指定したフライトに同乗するうちに、自然私もユナイテッドやノースウェストに乗るようになった。

米系エアラインのCAは概して太ったオバサンが多く、冷たい感じを受け言葉の心配もあった。蛇足だが、米国の国内線は殆どが若いCAだった。当時利用したイースタンとかPSAには映画で見るような美人のスチュワーデスがいて、飲み物や食事の好みを聞かれるだけでドキドキした。米系の国際線は経験のあるサービスのプロが乗務するという説明は私には残念だった。

それはさておき、何度も出張を重ねるとJALのCAのサービスがベタベタして過剰で多すぎるように感じた。私がアメリカンスタイルに慣れたせいかも知れない。機内で仕事モードになっている時、サービスを押売されるより、呼ばれない限り邪魔しないという方が気に入ったのかもしれない。

当時はまだ旅なれない日本人乗客が機内で行儀の悪い振る舞いをすると、米系のCAは結構厳しく対応していた。何十年か前の国内列車やバスでの団体旅行客の雰囲気は、田舎者の私でもいささか恥かしい思いをした。米系のフライトではそうした人が少数でとても静かだった。

いつの頃だったか、ANAも国際線に乗り出した直後のフライトを利用した事がある。その時のCAが初々しくて一生懸命サービスする接客姿勢が妙に新鮮だった。私の偏見かも知れないが、彼女達はJALのCAより概して若く見え、あの「上から目線」を感じなかった。

実はこの印象は殆ど国内線しか乗らなくなった今でも残っている。だから誇り高きJALは経営不振になったと言う積りではない。そうではなくて、「幼い時憧れた美しいおネーさんのつんとした印象が今も忘れられない」みたいな懐かしさと同じ感覚で、「栄華を極めたJAL(実際はスチュワーデス)の滅び」に懐かしさを感じる。この記事は変だと自覚しているがとりあえず告白。■

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