ケチな男の食費

４月に買ったお米２キロが今月初めに無くなったが、スーパーの棚には大袋（１０キロ）しか売ってなかった。お米が無くなったからと言って特別困った訳ではない。色んな種類のパンやオートミールなど代わりの食料が棚に山と積まれていた。ケチな私はわざわざ高い食料を買う積りはなかった。ただ、８００円台が１２００円台になったのは残念だった。

なので副食の値上げの方がよっぽど問題だった。例えばお米より毎朝食べるバナナとかリンゴやブドウと、野菜や牛乳・ヨーグルトにコーヒーなどの値段が徐々に値上がりする方が私には問題だった。例えば毎年田舎の実家で一人暮らしする８月の食費は２万円余りだったが、一生懸命節約しても昨年から約５千円値上がりした。（＊２０２０年は予定外の来客に対応し食費が増えた）

その間に食料の種類は息子やテレビの情報を参考にして、牛乳から豆乳へ・肉や魚は缶詰に変える等安価だけど体に良いものに切り替えた。元々安価だった料理用（！）のワインは止め、ビールの代わりに焼酎のお湯割りを飲むことにした。健康上マイナス面はないものと思う。しかし、私以外に安いものを無理やり食わせる積りはない、それが＊印の費用だった記憶がする。

年月　　食費
2019/8　20,366
2020/8　25,939＊
2021/8　21,034
2022/8　22,247　
2023/8　26,715　
2024/8　26,425

だが、スーパーのレジに並んだ前の人の買い物籠の食品と、私の籠の安価な食品を見比べるといささか見すぼらしい気持ちになる。先日腰の曲がったお婆ちゃんが抱えた高価な肉が入った買物籠をレジのテーブルに置いてあげた後、私の食料雑貨の入った籠を見て複雑な気持ちになった。

支払いを済ませスーパーの表に出て洒落た車に食料を積み込むお婆ちゃんと家族の姿を見て、一方私は実用自転車に苦労して荷物を積み込み我が家に向かう対比は複雑な思いだった。重い荷物を積んで自転車に乗り走り始める時や、川の堤防のきつい坂を上る時は結構脚力のトレーニングになる。速度が出て安定すると、苦労はしても決して悪くはないと思い直す。■

外食が続く悩み

このところ都内に住む家族が集まって外食する機会が続く。クリスマス、新年会、孫の誕生会が二度などの日にちが決まっている食事会の他に、近くに来たからチョット食事しようと娘が飛び込んで来る。家族と一緒する機会を出来るだけ作ろうと思っているので大歓迎なのだが。

家族で食事する場合は私が費用負担するのが通例だ、私はケチケチ生活しておりお金に困ることはない。美味しいものを食べたいという気持ちもそれ程ない。末の息子のボーナスで家内のお気に入りのお店に行くこともある。実はその時にいささか嬉しくないことが起こるのだ。

昨日は家内が週２回の夜間アルバイトを退職する記念に仙川のレストランに行き、彼女の好物のカニ料理を頂いた。今回は末の息子の提案で家内の為の食事会を息子が支払った。カニは私にとっては特に好みではなく、強いて言えば高価なので個人的には絶対に行かない店だ。

最近は好きだった魚料理も臭いが気になるようになり、歯が弱って来たので堅い肉も敬遠するようになった。家内は家で作る料理やレストランの料理が制約を受けやりにくくなったと時折愚痴をこぼす。私は安ければ何でもいいと言いながら、料理にケチをつけると思われている。

昨日のカニ料理も私にはそれ程美味しくなく、特にカニ味噌の臭いは好みでなく、更に押し寿司はちっとも美味しいとは思わなかった。だが嫌な思いをさせたくないので出来るだけ料理の味に係るコメントを控えた。にも拘らず普通のレストランの食事に比べて酷く高価だった。

家内は私の好みを反映した食事を頻繁に作るようになったので文句を言わなくなった。それはそれで申し訳ない気持ちもある。じゃ何が好きなのか、チョコレートは依然として大好き、最近になって大福餅とか和風の甘味をしょっちゅう食べる。概して安価な間食に糖分と油が多い。

のど飴だと称してニッキ飴を何粒もポケットに入れて散歩に出かける。バドミントンは止めたが東京では長い距離を歩き、田舎では山裾歩きとサイクリングを続けているが、徐々に体重が増え血糖値が上がりつつある。家内は頻繁な間食が問題、糖分とオイルを減らせと警報を鳴らす。しかし外食が続くと自然と甘味になってしまう。■

耐えられない魚臭

私は子供の頃からサバの塩焼きが大好きだった。隣町の八幡浜市の港から朝一であがったサバを塩漬けにして売りに来たものを母が買って焼いてくれた。その時は臭いなんて全く気にならなかった。ところが今年の春頃から急にサバの臭いが気になって食べられなくなったのだ。

テレビで見た調理鍋の宣伝の絵がとても美味しそうに見えアマゾンで買った。これならサバの臭いが耐えられるのではと期待した。早速アマゾンで買った電子レンジ内で使う調理鍋の効果を試してみた。最初は元々臭いが気にならなかったサーモンで試し食いし、殆ど臭いが気にならず上手くいった。友人に説明するとサーモンなんて元々臭いなんてないだろうと軽く言われた。

そして、いよいよ本番の塩サバを馴染みのスーパーで買った。ケチな私にしては値段の高い綺麗なサバを２キレ買った。一昨日例の調理鍋に塩サバ、ウィンナ２本、大根とニンジンのぶつ切りに塩コショウを軽く振って３分、その後魚を裏返しして２分レンジにかけた。

そして今日の夕食にいつものガスレンジで残りの一切れを焼き魚にし、焼酎の水割りの肴で食べた。結論が出た。電子レンジもガスレンジも塩サバの味は特に変わらず、臭いも変わらず残っており特に美味しくなかった。塩サバの臭いを消して美味しく食べる方法は見つからなかった。■

恐怖のからし

以前も投稿したが４月に帰郷して以来若い頃は滅多に食べなかったものを食べている。例えばイワシの煮干しとかシシャモのみりん焼き、甘辛ゴボウ揚げ、薄切刺身こんにゃく等々。太りたくないのと通じを良くする為だ。勿論効果があっても不味ければ食べない。

豆腐につけるのと同じように刺身こんにゃくには酢味噌をつけると美味しかった。それで十分美味しかったのだがもっとパンチの利いた辛子（からし）をつけたらどうなるか試したかった。辛子は刺身こんにゃくに向いてないと伝えるのが本記事の目的だ。

寿司ネタにワサビをしっかりつけシャリに醤油をちょこっとつけて食べると凄く美味しかったのを思い出した。舌の上に醤油のついたシャリを乗っけて、口腔でネタの上のワサビを感じる食べ方が好きなのだ。ヘンテコな食べ方だと分かっているが、これが私の好みなのだ。

それを真似て刺身こんにゃくに辛子をつけて食べてみた。辛子はチューブに入った３ランクのうち最も辛い和辛子にした。口に入れるとそれ程辛みを感じなかった。二口めに少し多めの辛子をつけたこんにゃくを口にした途端、強烈な痛みが走った。我慢できない程の恐怖の痛みだった。

理由は直ぐにわかった（積りだ）。辛子が直接口腔部に当たると物凄い辛さがまるで痛みの様に感じるが、刺身こんにゃくに辛子を混ぜると辛さが中和され返って物足りなく感じる。その差が割と極端でちょうどいい感じに辛子のつけ方を調整できなかったようだ。

たださそれだけの事だが、最初はとても恐怖だった。辛さを選べば大丈夫かもしれないが上手く行かなかった。私のお勧めは少し甘めの酢味噌が刺身こんにゃくには向いてると思う。■

お台場でブランチパーティ

都内で３か所に分かれて住む家族がお台場に集合し、恒例のクリスマスパーティを開いた。孫たち３人が年々成長していく様子を眺め、娘夫婦が１２月生まれの誕生会を兼ねて年末にクリスマスパーティをすることにしている。私達夫婦にとっては、クリスマスとお正月に子供達夫婦が夫々の相方の実家に顔を出し、その前後に私達家族の気楽なパーティをすることになる。

今年は娘の希望でお台場の海浜公園駅傍のレストランbillsでブランチパーティと称して早めの昼食をとった。私達は千歳烏山駅に迎えに来てくれた娘夫婦と合流してお台場のレストランに向かい、１１時過ぎに到着した。長男家族は先に来て席に着いていた。９０年代頃に仕事で時折お台場に来てた頃とは違って、周りは高層ビルとお洒落な遊歩道や海浜公園があり別の国の様だった。

レストランの入口には予約してないお客が並び、店内はテーブル間隔を十分とり広々としていた。お客は子連れの若夫婦もいたが若者中心で、我々のような老人客は殆ど見かけなかった。billsはシドニー発祥で、フワフワしたパンケーキが売りのカフェ兼レストランだそうだ。テーブル上のＱＲコードからオーダーし支払いするカウンターのない造りだが、それ程便利だとは思えなかった。

近くに東京オリンピックの設備があり、元々何もないところに人工的に作った環境のいい街といった印象だった。東京湾にレインボーブリッジや林立する高層ビルの組み合わせは世界でも珍しい、私には美しい未来の姿だったが、ちょっと人工的に過ぎると感じた。お店は食事の為の造りというより若者達のデートやゲーセン・ショッピングの為のものという感じだった。

私は朝食のセットメニューと赤ワインをオーダーしたが、ネット情報にあるような美味しい食事とは感じなかった。不味いという程でもないけど、お洒落な場所やブランドにお金を払っているというところか。ただ、朝食メニューを食べただけないので偉そうに評価出来ない。子供達はさっさと食事を済ませ、皆からプレゼントされたゲームや本に熱中してた。

食事の後は皆でレストランの隣に続くショッピングモールを覗きながら、子供達の為に突き当りのゲームセンターに行った。入場料だけでも馬鹿にならなかったが、私達夫婦は子供達の遊ぶ姿を見たかった。大音響の中でマスクした若者や子供達がゲームを楽しんでいた。ちょっと前ならコロナ感染対策で親も子供も大騒ぎして遊べなかったと思う。

家内と下の息子は途中で抜け出して帰宅した。私が会社勤めの頃は想像もしなかった便利な乗り換えルートが作られていた。りんかい線の東京テレポート駅から大崎駅でＪＲ埼京線に乗り換え新宿まで短時間で行けた。新宿からは馴染みの京王線で自宅まで無事戻った。次回はお正月明けの新年会だ。■