八十路徒然なるままに

のどかなる日影に、垣根の草もえ出づるころより、やや春ふかく霞わたりてーーー。徒然草より

七十路徒然なるままに

2006年11月25日 09時45分34秒 | Weblog
拙い文の公開40話になりました。お付き合いありがとうございます。前回に引き続いて徒然草からの引用で、10月は小春の天気。とあります。その前には、春暮れてのち夏になり、夏果てて秋のくるにはあらず、春は春のうちに夏の気配を起こし始め、夏よりすでに秋のおもむきのは入り来たり、秋はそのまま寒くなり、十月は小春の天気、四季の変化はなお定まるれる順序であり。と第百五十五段にあります。この段は季節のことではなく人間の一生を考えて書きつづってあります。生・老・病・死の移り来る事。季節の変化はなほ定まれる順序であり。死後は順序どおりにやつて来ない。死は思いがけなく来たる。昔人生五十年の時代のことをおもうと考えさせられる今七十路です。

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