八十路徒然なるままに

早稲田かりほすなど、とりあつめたる事は、秋のみぞ多かる。また、野分の朝こそをかしけれ。徒然草より

七十路徒然なるままに

2008年03月06日 20時47分16秒 | Weblog
2月のはじめ頃、夏井川渓谷に沿って納品のため、走行した。桶売に向かう登り坂は、圧雪とアイスバァ-ン、この冬はじめての経験をした。帰り雪道が終わり、籠場の滝で車を止めた。この滝つぼの水中に御殿があった伝説がある。鴨志田義康編著から引用します。むかあぁ-し、この地に草野伴四郎とゆう億万長者がいたそうな。伴四郎はこの滝つぼにきては、籠をしかけ魚を取っていたそうな。ある日、夢中になっていて、腰にさしていた脇差を、滝つぼに落としてしまつたそうな。「誰か捜してくれないか」と。ひとりの若者が、滝つぼの奥深くもぐっていったら、水中に御殿があり、乙女が機織をしていて、床の間に、脇差が飾ってあったそうな。御殿と乙女のことを話さない約束をして、一休みのあと、水面に出てみたらだぁ-れもいなかったそうな。脇差をたずさえて、屋敷に戻ったら大騒ぎ。不思議かられて、口をすべらした、とたんに若者は息が絶えたそうな。この草野伴四郎は実在していたようで、赤井岳薬師の手水鉢に、その名が刻まれている、とある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする