人間の生命のはかなさ、もろさを、日を受けてすぐに消え去る、朝露にたとえたもの=新明解より=。七十五年を振りかえると、やはり長い年月だ。戦前、戦中、終戦の記憶は、少しある。その後の貧しさは三十数年かなぁ。そして好景気、バブル経済、バブルがはじけて、景気は転げ落ち、不況が長く続いている。長い年月の、その時々で、生活環境の変化にほんろうされて、生きてきた。ちょぼちょぼ、ぼちぼちと生きてきた。今のところ、体はまあまあ健康。脳はすかすか。。下手な考え休むに似たり、とか。今を精一杯生きる、禅の言葉に「両忘」がある。あとは朝露、朝露と思い、老い道をとぼとぼと歩むことにしょう。四字熟語は、たいしたもんだなぁ、って。