ある日の夕食後の、甘いもの和菓子。これを見せたら、「おうとうだなぁ」っていう。あれぇと返事に困っていたら、「お、う、と、う」と、また言う。そうだ、サクランボのことだった。脳梗塞を発症して、四年になるかなぁ。認知症にもなっている。話し相手したときは、昔しのことを、想い出し話す。「おうとう」は、「桜桃」。サクランボという単語は、ばあちゃんの頭の中にはあつたかもしれない。しかし、はるか昔しの単語が出てきたのだろう。たまぁに、話し相手をしていると、一生懸命に、「なんとかかんとか、だなぁ」。「なんとかかんとか、だと思うよぉ」と、おしゃべりをする。言葉のつながりがないので、意味がわからない。いつもひとり寝で、テレビも、なんとなく見ているようだ。話しは、物語りにして、おしゃべりしているようなので、頭の中でいろいろと、考えているのだろう。別のこと。脳梗塞で、治療がおわり、退院してきた四年前のころは、食べ物は、噛んで食べさせるようにしたこと。一日に一回は、甘いものを食べさせていた。甘いものは、体に良くないかも。脳の回復にはいいのかもと、素人考えをしていた。