昭和51年に、中央公論社からで、全巻揃えた。当時、塾で習字をしていた。下手の横好きで、書いたものが、所属をしていた書道会の、大、小の展覧会に、支部展へ、公募展へと、出品していた。知識を膨らませるには、配本のたびに、目を通していた。後になって、書道検定の、審査を受験をすることになって、役にたった。実技に、中国古典の臨書があった。日本の古典は、例えば、紀貫之が書いたとされる「高野切」は、書風で、第一種、第二種、第三種とある。それぞれに別人が書いたのが、書風に現れていると。実技検定には、これらの特徴を臨書する。最近役に立ったのは、「空海」のこと。巻頭には、「書人の伝記」、「わが空海」と題して、司馬遼太郎が書いている。これがまた、読み応えがある。積ん読くしていたものが、役にたった。