十年ほど前に、書置きしてあったのを、玄関先に掲げた。「太和呈景運」ー「たいわけいうんをていす」。季節の巡りの「春」の情景のことの、一節。筆字を習っていた時は、何かしかの目的があったので、習っていた。当時は書く面白みがあった。今は、こころの余裕がない毎日なので、ダメ。老後の楽しみにと、「書道藝術」二十四巻揃えておいたが、只、積ん読だけ。「下手の長談義」をすると、「日本の名品集」の、箱が破損している。書道検定を受験した折に、日本の古典の「仮名」を調べたためと思う。書道検定に、日本の古典が、出題されるものは、下記の中からのもの。それぞれの特徴を、臨書する。「高野切」、「高野切第一種、二種、三種」、「粘葉本和漢朗詠集」、「元暦校本万葉集」、「曼珠院本古今集」、「升色紙」、「寸松庵色紙」。すべてを勉強できなかったので、数年前に出題があったのは除いて、今年のものはと、「山を掛けて」受験をした。昔しことです。今は、三年前からの、コロナ禍と介護で、筆は使っていない。写経会には、六年間出席をした。こころ落ち着けての、写経も懐かしい。