「今は山中 今は浜 今は鉄橋わたるとこ 思う間もなくトンネルの 闇を通って 広野原」。ここに歌われている「広野」は、福島原発から、30キロ圏内だ。仕事で車を使う前は、鉄道を使っていた。55年前になるのか。蒸気機関車が、もくもくと、煙をあげながら走るのを、思いです。上野駅と、今のいわき駅との、全線開通したのか、117年まえの、明治28年という。磐越東線の開通は、96年前の、大正6年という。鉄道が敷設で、石炭の輸送と、林業が盛んになったいう。隔世の感じがする。画像は、鉄道の開通100年の記念のはがき。たまたま、古本に、挟まっていた。
在宅で介護をしている、ばあちゃんの実家から、一枝もらつてきたもの。ばあちゃんに見せると、「こうじミカンだなぁ」。「いぃっぱぁい、なってぇんだぁ」。「ちょっと、すぅぺぇなあぁ」って、言った。生まれ育った家は、忘れていない。入れ歯をはずしているので、話し言葉は、聞き取れないこともある。「なんとか、かんとかだから、車にのっけてもらって、白土へつれてって、もらぁがなぁ」っていう。「お昼は、なにたべたのぉ」って、聞くと、「「この家には、なあぁ-んにも、ねえぇ-んだぁ」って、「バナナ食べたんてねえぇのぉ」って、聞くと、「バナナ一本では、すぐ、ねぐなっちゃんだぁ」って、云う。右手を広げて、親指を、ひとさし指を、なか指を折りながら、「白土はなぁ、朝、昼、晩と、三食、魚だぞおぉ」って。吹き出し笑いでもすると、怒りはじめるので、こらえている。車椅子で、太ももを自分で揉んでいた。ちょっと揉んでやって、「後で、来っかんねぇ」って、いうと、「嘘つくなぁよぉ」って。「今、8時だっぺぇ。10時に来っかんねぇ」と、云うと、「んだらぁ、いい」と、云う。テレビを見ているところへ、顔をだすと、「あれ、あれ」って、テレビを指さす。話し相手を、ほしがっているようだ。
解散、解散って大騒ぎをしていたようだった、選挙が始まった。議員様の自分の身を守るだけかなぁつと、思うこともある。政治の全部を、理解はしていない。マニフェストによる、前回の政権交代は、マニフェストが、ベストセラ-になるほど、だったという。物好きの小生も、本を買って、読んでみた。議員様が、国会討論に、テレビに出て、意見を述べるのをみたこともあるが、素人目でも、支離滅裂なこと、いっていてるなぁと、みたこともある。所詮、マニフェストは、絵に描いた餅だったのかぁ。前評判だけだつたのかぁ。今回の選挙も、数多くの政党が、主義主張を、声高く、演説をしているのを、テレビでみる。「第三極」だといわれている。どうみても、「船頭、多くして、船、山に上る」っていうようにしか、見えない。小生は関係ないことだが、震災からの復興は、この「いわき」は、遅れていると、聞いたことがある。事実かどうかは、知らない。
もの珍しさもあって、もらってきたもの。夏目漱石の文学書。だいぶ前には、古本市があった時に、目にはいったときは、購入をしていた。あまり出てこないとか。出るときは大量にでるとかだ。漱石は、古典文学になっているので、たやすくは読めないのか。むずかしく考えないで、時代のにおいを感じ、装幀をながめるのも、また、楽しいと思う。