おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
職場での出来事です。
私がある出版社の出版企画のモデル原稿として、上司が部下に対してコピーを依頼するシーンを書きました。
「これB4で焼いて」
新入社員は、用紙を持って地下4階(B4)を目指しましたが、そのビルには地下が3階(B3)までしかなく、そこには焼却炉がありました。
「あ、ここで焼けばいいだな」と、用紙を燃やして帰ってきました。
この原稿を 永藤かおるさん に見せると、彼女は強い口調で言いました。
「ありえないっ!」
2~30年前はともかく、今時コピーを「焼いて」と指示する上司はいません。ビルに焼却炉もありません。
私のケースは、古すぎました。
どうも私自身がケース設定に関して化石人間化していたようです。
私は早速、そのケースをやめ、原稿を書き直しました。
周囲を見渡すと、私には化石人間化を阻止する、うってつけの若者がいます。
大学3年生の息子です。
彼は、先日のゼミの発表ですばらしいレジュメを作っていました。
本文は1枚にきっちりまとめ、補足資料を2枚付けていました。
「どこでこういうことを習ったの?」と尋ねると、「だって、これが一番見やすいもの」とあっさりと答えました。
これぞ若者の感性です。
若者のケースを書くときは、彼の見解を求めればいいのです。
結論、化石人間化を阻止するための3つの心構えです。
1.物事を若者の目で見、若者の耳で聞き、若者の心で感じよう。
2.私の外に私の知らない世界がある。私の中にも私の知らない世界がある。そんな世界にいつまでも好奇心を持ち続けよう。
3.化石人間化を阻止して生涯現役を全うしよう。
<お目休めコーナー> あじさい⑤

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