「南天の実」・・・そう言えば、庭に山鳥が来ていないような気がする。
例年、花の無くなった庭を彩っている実を、鑑賞する間もなく山鳥がついばんでしまうのに、今年は、結構楽しめるくらいの実が残っている。
夕べから雨だったようで、かなり寒い。
北国の雪を思えば、氷雨如きでうろたえる自分が情けないが、年々、寒さに耐えられなくなって来た。
今日も、炬燵で丸くなっている。
先月から、落ち込み気味だったので、箱根でお茶会、東京へ絵画展、近場の友人らとは早めの忘年会等々、自分から出掛けるように仕向けて来たが、今一つ、抜け出せないでいた。
そんな時、かつて「遊びの会」として一緒だったお仲間から、忘年会を企画したいから手伝って欲しいとのお誘いが来た。
私自身、その会を卒業(?)したのだから、自分から企画・催行はしないけれど、何かの時に声を掛けてくれたら参加する・・・と伝えてあったが、話の様子では、以前ほど頻繁に会としての行動はないようだった。
しかし、そんな会を盛り上げたいと言う幹事さんの前向きな姿勢を無視する事が出来なかったし、自分自身も、サパッと過去の出来事よと捨て去るのも無念のような・・・そんな気持ちもあって、今回、お手伝いという形で参加する事にした。
当日、16名(この会としては多い方で)の参加があり、ランチタイム2時間半を、皆さん(多分?)楽しんで貰えたと思うし、勿論、私自身も16名も参加してくれたことが嬉しかった。
私が復帰したと思い、仲間連中が歓迎してくれるのを感謝しかないが、ホントのところ、まだ、復帰を決めた訳ではない。
私がこの会を卒業(?)しようと決めた背景の一つは、その責務(負担かな?)に自分自身が答えられないという状況だったからで、これからは大丈夫だという確証は何もない、ただ、楽し気に談笑する友らを見ながら、「切ないながらも為さねばならない」という生き方は、若しかすると、神が(実際、誰が私に課したのか不明だけれど)与えた私の宿命なのかも・・・と、そう感じるのだった。
この会を存続させたいと思うのは私自身の気持ちであり、そうするためには、自分が動かなければならないというのも事実である。
まだ結論は出せていないが、一方では、この先歩むべき道は見えているではないか・・・とも思う。
先月以来、心のしこりになっている問題も含めて、「そうだと思い切ろう!」と自身に言い聞かせる・・・が、迷いもあって思案中なのである。
でも、いい方向には向かっている・・・そう思えるようになったのは明るい兆しだろうな。