寒さの中で固かった「木瓜」の蕾が、このところの暖かさにほころび始めています・・・やはり、春は嬉しいものだなぁ・・・と。
この時期、毎年ながら、自分の気持ちと相手の行動にズレがあって、仕事(大したものではないけれど)が思うように捗らない。
それでも「自立を促す」という本筋を見間違えないよう、毎日、毎日が「忍耐の日々」・・・結局は時間はいっぱい余っているという状況にあるのだ。
しかし、我が事となると行動力は下がりっぱなし・・・で、何の目的もなくTVと新聞に目を通している、そう、考える事無く目を通すだけの日々。
最近のニュースを見ていると(真実かどうかを知る由もないが・・・)、不愉快でイラつき、悲しくなってしまう事ばかりだが、先日、毎日新聞(2月13日付)に、思わず笑ってしまう(と言っても、苦笑である)記事が載っていた。
厚生労働省の統計不正に続き、総務省からも統計不正発覚した日に「統計は重要」という「統計の日」標語を総務省が募集し、それに答えた国民の作品が、数点、掲載されていて・・・
「この数字 君が良いねと言ったから 偽装であっても統計記念日」(新聞記事から転載)
私は、「まぁ、何と機知溢れる表現だ」と恐れ入ったが、俵万智さんの代表的短歌(?)をパロディ化したことに、俵さん自身も苦笑しかないのだろうなぁ・・・て、思う私であるな。
日本人のユーモア感覚も捨てたものじゃないなと・・・如何?
こんなことに刺激を得られたのか、NHKTV番組「100分de名著」を見たいと思い始めた。
つまり、私にとっての「唯一で究極的安易読書体験」である。
早速、テキスト「大衆の反逆」をお取り寄せする。
・・・で、これが、非常に面白い!
多数という「驕り」・・・という副題が付いていることからして、群れる事が苦手な私向きな気がするのである。
内容について、あれこれ述べる分際に無いから、ご興味を持たれたら、まずは「100分de名著(放送中)」のご視聴を乞う。
私は傲慢な人間だから、「他人の意見に従わないし、他人の生き方を我が生き方と比較しない」という悪癖を持ち合わせているが、もしかすると、案外、そんな生き方も許されるのかも知れない・・・と思わせてくれるのだ、でも、それが正しい理解とも言えない・・・かもね。
こんな理解の仕方も含めて、久々に面白い本(正しくは解説本)に出会えたと思っている。
煩雑な時間(2月いっぱい?)が過ぎたら、ゆっくり、噛みしめて読みかえそうという気構え(結構、強い意志が要る)でいるが、勿論、原本(翻訳本)は無理だな、きっとね!