IZUNOHANA’s blog

     後期高齢驀進中者の戯言

9月の心残りが・・・自己満足の世界?

2024-10-26 13:27:18 | この頃思う事


9月10日撮影 「ニラの花」

今から19年前(昔風に10年一昔的な思考で行けば、既に二昔前の話)の9月に、東京での会社勤務を定年を迎えたと同時に終了にして故郷に戻った。

カッコ良く言えば、当時、一人暮らしをしていた母の老後の面倒を見なければならない・・・という口実だったが、今思うに、案外、永年の会社勤めに飽き飽きしていたからだったようにも思う。

故郷に戻って、最初に任されたのが、当時、新鮮な鶏卵を得るために(あくまでも家内消費用に20~30羽いた)飼育していた鶏小屋の管理・清掃だったが、これが、「たかが鶏小屋」と侮れない程、私に取っては重労働で・・・まず、別の空いている小屋にすべての鶏を移動し、空になった小屋の中の敷き藁と共に鶏糞を肥料小屋に集め、箒で小屋の隅々まで掃いたり蜘蛛の巣を払ったりしてから、新たに稲藁を3等分から4等分に切断して、掃除の済んだ小屋に敷き詰める、ついでに鶏糞が付いて汚れた餌箱や水飲み容器も洗って備え付け直し、元にいた鶏を移動させる・・・という一連の作業(当初、小屋は2カ所だったが、その後、3カ所に増えた)は、殆ど肉体労働から離れていた私にとっては、結構、体力と時間(疲労感も)を要した。

我が家ではその鶏のエサとして、配合飼料に「ニラ」を加味していたのだが、これが面白いことに、産卵数に結構な効果があったのである。
で、母は、畑に鶏の食糧用として(私が関与している時には人間の食糧として消費したことは無かった)結構な面積に「ニラ」が植えてあった。

もう十数年前に鶏を飼う事は止め、同時に「ニラ」も刈り取ってしまったが、その名残りが上記画像の「ニラの花」。
現在でも、畑や花壇の隅や、かつて鶏小屋があった付近で、数株の「ニラ」がまるで山野草のような面持ちで復活するのを見ると、何とも「ニラ」の生命力の強さに感嘆するのである。

 

 

9月22日 日曜日 18:06撮影

夕刻、台所の片づけをしていた時に、戸外が異様に赤い様子に不思議な雰囲気を感じて、表に出てみた。
空を見上げると、空が一面(と言っても我が家から見える空の範囲は限定的だが)夕日で赤く染まっているのに感動!
で、「今なら、赤富士が見られるかも」と思ったけれど、残念な事に我が家から他の山が邪魔をして「富士山」は見えない。
だからと言って、富士山の見える場所まで歩いて行く(5分か10分なのに)気持ちにもならない(腰痛が有ったしね)。
ただただ、赤く染まった空、それも限定された空だけれど、異世界の中のようで現実離れはしているが、何故か癒される・・・じっと見つめているうちに、体も気持ちも空に取り込まれて行くようだった。

 

そんな訳で、この2枚の写真を、もう時期外れのものだと削除することが出来なかった。
まぁ、あくまでも「自画自賛」の「自己満足」の世界に過ぎないのだけれど・・・でも、こんな風に思いを引きづる気分って、案外、悪くは無いものかも、特に、何でも過去を整理することがbetterと考えてきた私にとっては・・・ね。

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