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■ 「 我が良き友よ 」 下駄をならして奴が来る

2020-05-01 00:00:00 | ノンジャンル




 無線のネタではなく、ノンジャンルネタが続いています。


 作詞作曲:吉田拓郎。 唄:かまやつひろし
 1975 年にヒットした 「 我が良き友よ 」 の歌詞に 「 暑中見舞いが返って来たのは秋だった 」 と言う一節があります。


 「 我が良き友よ 」 は ムッシュかまやつ さんのソロ活動の中では、
最大のヒット曲ではないでしょうか ( ザ・スパイダースでは名曲多数 )。
 このバンカラな歌詞の内容は、当時の大学生の生態そのものでしたから、
彼らを引き付けるものがあったのでしょう。


 しかし、ムッシュは、強烈な拓郎節の A 面に対して 「 これは僕の世界ではない 」 と
個人的にはあまり気に入ってはいなかった様です。
 その代わり B 面は俺の好きにやらせてくれと言う契約を勝ち取り、レコーディングとなりました。
 そこで、この名曲が生まれました。


 私は、その B 面の名曲 「 ゴロワーズを吸った事があるかい 」 が好きです。
 曲も歌詞もムッシュらしい傑作だと思います。
 最初に聞いた時の感想は 「 なんじゃこれ 」 でした。
 まるでお経みたい (笑)。
 生前、ムッシュはこの曲に対して 「 ある種のラップじゃん 」 と言ってます。
 当時は誰も褒めてくれず、興味をも示してくれなかったそうです。


 しかし、サウンドは都会的で洗練されており、聞く度毎にジワジワと良さが分かって来ます。
 後日分かった事ですが、Tower of Power がアレンジとバックを務めています。
 イントロは洋楽そのものです。
 当時の日本のミュージシャンでは、この切れのいいグルーブは表現出来なかったでしょう。
 このユニットを採用する事によって、今までの邦楽との差別化に成功していると思います。
 この選択はムッシュのプロデューサーとしての才能だったのです。


 1990 年代に入ってやっと名曲だと騒がれだすのです。
 ムッシュの音楽は 20 年早かったと言う事です。
 近年では、これをムッシュの名曲として推すファンは多く、ステージではリクエストが絶えなかったと言います。
 2017 年 3月 78 才で亡くなりました。 


 我ら団塊の世代には、ザ・スパイダースで有名でした。
 その後のバンド活動 ( Vodka Collins )、ソロ活動は余り知られていないと思いますが、
ファッションも一歩先を走っていて、テレビドラマで喫茶店のマスター役を演じた時、衣装は全て自前だったと言います。
 とても多才なアーティストでした。 こんな人生を送れたら幸せだなぁと思える人でした。


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