Last Chance Cafe  master JL6USD

これから起こる出来事の全てが Last Chance だと思って生活している後期高齢者のブログ

「 悔しかったらマネしてみな 」 とあしらわれる

2020-05-20 00:00:00 | Ham Radio
 その昔、関東エリアでは、FL-2100B クラスのリニアアンプは、リニアアンプの仲間に入れて貰えませんでした。 ・・・ と言う話は以前もしたかも知れません。 「 リニアはなに ? 」 と問われ 「 FL-2100B 」 「 ふ~ん 」 だったのです。 その時代は、3-500 x 2 が標準だったのでしょうか。

 埼玉県川口市に 21MHz で抜群の飛びをしている局がいました。 JA1KSO OM が臨時検査と称し、洒落で、その局を訪問したそうです。 飛ばし屋の彼の設備は、20mH、ワイドスペース 8 エレメントのモノバンダーに FL-2100 でした。 JA1KSO 局は黙って帰ったと言われています。 この話の真偽は定かではありませんが、そんな噂を耳にした事があります。

 時代は流れ、100W でドライブして球を壊してしまう、セラミック管の時代になります。 8877 , 3CX1200A , 4CX1500B 等を壊した OM も多いのではないでしょうか ?。 サイクル 21 の名機 ? KL-11 など。

 しかし、更に時代は進みます。 3CX3000A7 なんて時代が訪れます。 ドライブ不足です。 そこで再び FL-2100 の登場です。 中押しのリニアアンプとして使われる様になりました ( 200W 出力のトランシーバーがなかった頃 ) 。 それ程のハイパワー局が当時どの位存在したかは想像の域を出ませんが、確かに、いた事だけは間違いない様です。

 4K-ULTRA , 8K-ULTRA などコンソール型の業務用リニアアンプがアマチュアで使われていたのはこの頃でしょう。 208U-3 , 208U-10 ( 入力 0.2W )のロッカー型も日本に数台存在します ( '80 年代 )。 ロッカー型は、自動販売機の大きさですから、一般家庭では無理です。 勿論これら、リニアアンプのメンテは自分で出来ないと持つ資格もないでしょう。
 
 こんなリニアアンプを使っている現場を見てみたいものです。 迫力あるだろうな~。 このような局に法律がどうのこうのと言うのは通用しません。 「 悔しかったらマネしてみな 」 と軽くあしらわれるのがオチです (笑)。 確かに、同軸一本マネ出来ません。

 私が '70 年代に、遊びに行った OM の家で見たのは 2 階に上がる階段の下に仕込まれた、手作りの 3-500 x 3 でした。 '80 年代には Henry 3KA と、稼働していない HF-2400 ( 3CX1200 x 2 ) , MT-1K ( 4CX1500B ) を見たぐらいですかね。

 今は 30W ~ 60W 入力が主流で、パワーも 1kW ~ 3kW が標準なんでしょうか ?。 外国産のリニアアンプは、真空管も FU-728F x 2 などと、聞いた事のないものになっています。 新 KL-1 ( 3CX3000A7 , 入力 50W ~ 200W )は別格として、筺体も小さくなりデスクトップ型でも 1.5kW ~ 3kW が可能です。

 いずれにしても、リニアアンプはフルパワーで押さないでドライブ電力を絞って使用した方が良さそうです。 オペレータの心理としては、1W でも絞り出す ・・・ と言う OM が多いと思いますが、一考の余地があると思います。

 昔の 大 OM は余裕のある大きい球を使い 50% 位の負荷をかけ軽~く使っていたと聞いています。 それでも kW は出ていた訳ですが ・・・。 そう言えば、あの OM はいい音してたよな~。 と心当たりがある OM が思い浮かぶのではないでしょうか ?。 スタンバイリレーのカヒョ~ン、カヒョ~ンと言う音が今でも耳に残っています。


コメント