秀吉が 花の宴 を開いた、山科の名刹。
醍醐寺といえば桜。 ときは慶長3(1598)年3月15日、ここで一世一代の花見をしたのが、太閤秀吉。 でも当時は桜の名所ではなかったようです。 ですが名所でなければ名所にすればいいだけのことと、吉野山から選りすぐりの桜、およそ700本を移植したのだそうです。
その様な、あまりにも桜で有名な醍醐寺ですが、紅葉 も楽しむことができます。
金堂は醍醐天皇の御願により、延長4年(926)に創建された建物とのことです。
当時は釈迦堂といわれていたが、永仁、文明年間に二度 焼失。 現在の金堂は豊臣秀吉の命によって紀州(和歌山県)の満願寺から移築したお堂で、正面7間・側面5間の入母屋造りの平安末期の建物だそうです。 この金堂が、醍醐寺の主なお堂であり、安置されている薬師如来坐像が御本尊です。
金堂の横から五重塔を眺める。
五重塔は醍醐天皇の御冥福を祈るために建立。天暦5年(951)に完成したとのことです。 初層の内部には両界曼荼羅や真言八祖が描かれており、日本密教絵画の源流をなすものといわれています。 高さは約38mで屋根の上の相輪は約13mあり、相輪が搭の三分の一を占め安定感を与えています。
京都府下で最も古い木造建築物となっており、国宝に指定されています。
紅葉やイチョウが色づく季節は朱塗りの弁天堂 が水面とよく合う紅葉の名所となっています。
堂内には音楽などの学芸や知識の女神であるとして広く知られている弁財天(七福神の一つ)が祀られています。
観音堂を中心に広がる林泉(林や泉水などのある庭園)及び弁天堂、鐘楼、伝法学院などを総称して大伝法院と呼ばれています。観音堂の水煙とイチョウ。
これらの諸堂は醍醐天皇一千年御忌を記念し、昭和5年(1930)山口玄洞居士の寄進により造築されたものだそうです。
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