あかんだな駐車場に5時到着。 初めてなので駐車場をぶらついて見たらバス停の所には、凄い立派な休憩所が建っていた。 ここからは直接、上高地に行くバスと平湯温泉バスターミナルへ行く無料シャトルバスが出ている。 平湯発~新穂高温泉行きは始発7時であったので、駐車場発6時半のシャトルバスに乗った。
平湯温泉から新穂高温泉までは45分。 新穂高登山センターに登山届を提出し、あとの準備は整っていたので、そのまま歩き出した。天気快晴、気分良好。
8時に左俣林道のゲートを通過。 未舗装の林道を、徐々に高度を上げながら前進。 左俣谷が狭まり林道右手に迫った岩塊の間から冷たい空気が流れ出ている所を通過、天然クーラーだ。 笠ヶ岳の山塊は陽光を受け、眩しく輝いていた。
笠新道登山口通過8時50分。 周辺はブナ林に覆われた気持ちの良い森で、かつ日陰になっているので、とても歩き易い。9時わさび平小屋通過。 いつもは1時間歩いたら10分休憩としていたが、今日は一人旅なので、キツイ登り以外の所は休憩なしで歩いた。
9時20分、林道が終わり前方が開け、山々が目に飛び込んで来た。 小池新道入口の道標があり、川沿いの道を進み石段の登りが始まった。
前日まで雨の様であり、沢の増水が気になっていたが、秩父沢通過時なんの心配もなく通れた。 ここは水が冷たいうえ、沢音を聞くだけでも涼しく多くの方が休憩されていた。 林道を出てからはガンガンの日差しで、気持ちの良い汗が大量に流れた。
秩父沢を過ぎて、大石の多いガレ場を抜け、イタドリガ原やシシウドが原の登高が非常に厳しかった。 振り返れば歩いて来た道が眼下に見え、稼いだ高度が実感でき、木道が見えた時はホッとした。
12時10分 鏡平山荘到着。 池に槍が写るかと期待していたが、槍・穂高連峰はスッカリ雲の中。 日差しが消えてしまったので、お昼の休憩をしていると、今迄の汗が冷たくなり、腕に鳥肌が出て来たので急いでアームウォーマーを着用した。 ここでは白い花弁が消え羽毛状となったチングルマがアチコチに群生していた。12時50分出発。
鏡平から稜線に出るまでの1時間、非常に足が重たくなり、睡魔との戦いであった。 ダケカンバの林を抜け、森林限界を抜けると視界が開けたがガスが流れ、遠方の景色が見え隠れ。ベンチの有った所は弓折乗越のようだ。 好天であると槍穂高の展望が最高なのでベンチがあるようです。 背の高いハイマツの間を通って稜線上を進み、いくつかの小さなアップダウンを繰り返し、尾根の左手斜面に入ると前方に双六小屋と鷲羽岳が目に飛び込む。 やった~ッと思わず叫んだ。 双六小屋到着15時。お疲れ様。