荒川の左岸に山裾を広げる標高 497.1mの 『宝登山』 を歩いて来ました。
宝登山は秩父山塊の中でも数少ない独立峰の体をしめし、秀麗な山容は四季折々の自然の美を生み出し、訪れる人々の心を和ませてくれます。
宝登山神社駐車場に8時到着。 宝登山は麓に宝登山神社本社が、そして山頂には奥宮が鎮座しており、まさに御神体山であります。
創立は西暦 110年、今からおよそ 1900年前、第12代 景行天皇の御代、皇子 日本武尊 が東征の帰途山容の美しさに惹かれ、ミソギの後に山頂を目指した途中で山火事に遭遇しますが神犬の神助を得て、無事に宝登山山頂に於いて神霊を祀られたことが宝登山神社の創建の初めと伝えられています。
宝登山神社の御祭神 新日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと) 我が国をお肇(はじめ)になられた神武天皇 大山祇神 (おおやまづみのかみ) 山の御神霊 無限の山の幸を恵み給う 火産霊神 (ほむすびのかみ) 火の御神霊 無限の火の幸を恵み給う
山名は「火を止める山」と表し「火止山=ほどさん」と定め、このことが寶登山神社の始まりと伝えられています。
8時 13分、駐車場を出て参拝に向かう。
綺麗な二の鳥居
二の鳥居をくぐって参道を進み階段を上がると御本殿広場にたてます。
御社殿は明治初頭に造り替えられたそうです。 本殿、幣殿、拝殿より成る権現造りとなっており、きらびやかで色彩豊かな彫刻が施されています。
8時半、参拝を済ませ奥宮参道を登る。 宝登山はロープウェイでも奥宮参拝ができる様になっていますが、一歩一歩踏み締めて奥宮を目指しました。 上部に山頂駅があるため車道が設けられており、そこを歩いても良いのですが狭い車道なので、突っ切る様に造られた登山道を頑張って直登した。
9時 12分、宝登山小動物公園サイドを通過。
小動物公園からは車道歩きとなり、北側の山並みが見える様になって来た。
車道を一登りしたら、「これより 神域」 と書かれた標示板が目に付いた。
階段参道を登り、この上が神社創立ゆかりの地とのことです。
麓の宝登山神社本社と同様の白い立派な鳥居が見え、扁額には 「寳登山奥宮」 と記されていました。
その先には更なる鳥居と社が見えた。奥宮到着、9時 20分。
寳登山奥宮の狛犬
奥宮裏手の高台が、標高 497.1mの 寶登山山頂。
山頂から宝登山ロープウェイ山頂駅間の南西斜面に広がるロウバイ園で、ぶらぶら青空に映えるロウバイ見学を楽しんだ。
ロウバイ園越しに遠く山並みが見え、左手のピークは秩父市の武甲山であります。
園内のロウバイは、まだまだ蕾が沢山あり、当分見られそうである。
最高の天気であり暖かく、山頂やロウバイ園で 30分ものんびりと過ごした。
寳登山神社の祈りの心
神道では人も自然の中に共生するもので、私たちの周りのものや人に神が宿り、こうした自然の中に存在する多くの神々を崇め敬います。 山川草木豊かな自然は清浄を生み成し、そこは聖なる清らかな場所として神が宿り給う処となります。 私たちは特に優れた力や自然界の生命力をカミとして崇め敬い、自然が生み出す恵みと脅威をも受け入れ、「今」を大切に想い日々の生活を営みます。 自然に恵まれた寳登山はまさしく神鎮まります聖なる空間として清らかな時間を清らかなこころで御参拝頂きますよう願っております。
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