京都西山(長岡京付近)は東山に比べると寺院数は少ないですが、立派で特徴のある寺社に驚きです。
この時期には、華やかな紅色のトンネルができる参道があると聞き訪問してみた。 西山付近はほとんどが竹林である事にも驚きました。
京都の南西、西山連峰がたおやかな稜線を描き、美しい竹林に囲まれた粟生の里は、法然上人が初めて「お念仏」の教えを説かれた所だそうです。 当本山は西山浄土宗の総本山で、報国山光明寺として法然上人の教えを受け継がれました。
光明寺の開山第一号は法然上人ですが、建久9年(1198年)の創建に力を尽くしたのは『平家物語』や謡曲の『敦盛』に登場する熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)だそうです。 武士として戦乱に生きた直実は自らの罪の深さにおののいていましたが、法然上人の「どんなに罪が深かろうと念仏を一心に唱えれば、必ず救われる。」と言うお言葉に、その場で出家を決意したと言われています。
その直実が熊谷蓮生法師として、念仏一筋に暮らした念仏三昧院こそが光明寺の前身との事です。
西山のふもとに広がる光明寺の境内は、秋になると鮮やかな紅に染まる楓の木が沢山あり、参道を覆い尽くすモミジのアーチは素晴らしいのですが、11月22日(火)現在では早すぎて、境内で秋の写真展を開催されていた方に尋ねたら、今年は11月末から12月上旬がよろしいのではとお話しされていました。
境内は紅葉の時期をのぞいては、いつも静かで、何種類もの野鳥の優しげな声や木々の間を吹き抜けてくる柔らかな風にも、阿弥陀様のお慈悲に包まれていることを実感できる。本当の意味での「癒しの空間」です。
一日ゆっくりと西山で過ごされるなら、当本山と縁りある三鈷寺(さんこじ)、善峰寺(よしみねでら)をめぐるルートをお勧めします。
(光明寺参拝パンフレットより)
御影堂より堂内に上がり回廊伝いに釈迦堂、小書院、大書院へと歩き、釈迦堂前の信楽庭(しんぎょうてい)と言う素晴らしい庭園を、ゆっくり眺めて来ました。