素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

★京都・西山『光明寺』参拝★

2011年11月28日 | 古寺巡礼

京都西山(長岡京付近)は東山に比べると寺院数は少ないですが、立派で特徴のある寺社に驚きです。

この時期には、華やかな紅色のトンネルができる参道があると聞き訪問してみた。   西山付近はほとんどが竹林である事にも驚きました。

京都の南西、西山連峰がたおやかな稜線を描き、美しい竹林に囲まれた粟生の里は、法然上人が初めて「お念仏」の教えを説かれた所だそうです。              当本山は西山浄土宗の総本山で、報国山光明寺として法然上人の教えを受け継がれました。

光明寺の開山第一号は法然上人ですが、建久9年(1198年)の創建に力を尽くしたのは『平家物語』や謡曲の『敦盛』に登場する熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)だそうです。                                                                        武士として戦乱に生きた直実は自らの罪の深さにおののいていましたが、法然上人の「どんなに罪が深かろうと念仏を一心に唱えれば、必ず救われる。」と言うお言葉に、その場で出家を決意したと言われています。

その直実が熊谷蓮生法師として、念仏一筋に暮らした念仏三昧院こそが光明寺の前身との事です。

西山のふもとに広がる光明寺の境内は、秋になると鮮やかな紅に染まる楓の木が沢山あり、参道を覆い尽くすモミジのアーチは素晴らしいのですが、11月22日(火)現在では早すぎて、境内で秋の写真展を開催されていた方に尋ねたら、今年は11月末から12月上旬がよろしいのではとお話しされていました。   

境内は紅葉の時期をのぞいては、いつも静かで、何種類もの野鳥の優しげな声や木々の間を吹き抜けてくる柔らかな風にも、阿弥陀様のお慈悲に包まれていることを実感できる。本当の意味での「癒しの空間」です。

一日ゆっくりと西山で過ごされるなら、当本山と縁りある三鈷寺(さんこじ)、善峰寺(よしみねでら)をめぐるルートをお勧めします。

(光明寺参拝パンフレットより)

御影堂より堂内に上がり回廊伝いに釈迦堂、小書院、大書院へと歩き、釈迦堂前の信楽庭(しんぎょうてい)と言う素晴らしい庭園を、ゆっくり眺めて来ました。 

 

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※秋の玄宮園※

2011年11月27日 | 史跡・名勝探訪

近江路を歩く。まず琵琶湖の東岸、彦根から歩き始めました。

彦根城の北東にある大名庭園。                              この庭園から秋の彦根城を眺めたら、どんなだろうかと思い訪ねてみた。

天候は予報に反して曇り、外気温は10度を割って肌寒かったうえ、散策中に小雨が降りだした。がっくり。

玄宮園は中国の瀟湘(しょうしょう)八景にちなんで選ばれた近江八景を模して造られた縮景園(廻遊式庭園)だそうです。                             第4代藩主の井伊直興が延宝5年(1677年)に造営したそうです。

玄宮園の名前は、中国唐時代の玄宗皇帝の離宮をなぞらえて命名されたと考えられています。

池に臨んで臨池閣や鳳翔台などの建物が設けられ、彦根城を借景とする江戸初期の大名庭園として鑑賞できます。                               昭和26年には国の名勝に指定されているようです。

 

 

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湖東三山『西明寺』

2011年11月27日 | 古寺巡礼

毎年秋を迎える頃になると観光案内等に名の上がる湖東三山。  

湖東三山と呼ばれる寺院は龍應山《西明寺》・松峰山《金剛輪寺》・釈迦山《百済寺》の天台宗三名刹を呼んでいるようです。                       その湖東三山と三山の南に位置する永源寺は、湖国の秋を代表する紅葉の名所であり、艶やかに彩られた名刹を見てみようと訪ねた。

西明寺は、平安時代初期の承和元年(834年)、三修上人が仁明天皇の勅願により開創された、天台寺院で『日本100の古寺』の中に選ばれた古刹との事です。

本堂は鎌倉時代の代表的な建造物で、国宝第一号に指定されています。                                               本堂内には秘仏本尊薬師如来(重文)、不動名王(重文)、などが安置され、中でも頭に十二支の動物の顔をのせた十二神将はユーモラスな親しみやすさが特徴で、自分の生まれた年の干支の十二神将に願いを託す参拝者も多く《えと寺》としても有名だそうです。

三重塔は総桧造りの優美な塔として国宝に指定され、初層内部に極彩色で描かれた法華経の極楽世界の壁画はまさに圧巻との事ですが、一般は見学できませんでした。                                                                                   ただ今回は三重塔が前回の修理から37年が経過し、屋根(檜皮葺)の腐朽が甚だしくなり、耐用年数に達したことから、葺き替え修理を実施されており、修理中の様子を間近かで見学できるよう通路が設けられ、手を伸ばせば触れそうな位置に立て、とてもラッキーでした。

  無功徳   (むくどく)   

「一」の行為をすれば「一」の効果が歴然と現われなければ、無益、無用、無駄、愚行と一蹴してしまうことが多すぎます。                          功利的、打算的な行為を離れて純粋な人間性の心情から流れ出るものがあっても良いのではないでしょうか 

無益と思われても良い、愚行だと言われても良い、自分の信ずる道に黙々と邁進する仏の慈悲行、菩薩行をこの無功徳の語から学び取るべきです。

近頃、困っている人たちを無償で世話するボランティア活動が盛んになりつつありますが、これこそ、誰から頼まれたわけでも無く、心の奥底の一点無縁の大慈悲心から発露する菩薩行に他なりません。

上記言葉は細川景一著『枯木再び花を生ず』より引用させて頂きました。

 

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湖東三山『金剛輪寺』

2011年11月26日 | 古寺巡礼

長い参道を登りきると、深遠な空気に包まれた国宝の本堂や三重塔などの大伽藍が目の前に現れます。

“近江西国第15番札所”・“神仏霊場滋賀3番札所”の天台宗松峰山『金剛輪寺』を参拝しました。

今から1,200年前、大仏様を建立された聖武天皇と行基菩薩により天平13年(741年)に開山された天台宗の巨刹だそうです。

本堂は鎌倉時代の代表的な和様建造物として国宝に指定され、堂内には秘仏本尊「聖観音菩薩」さまをはじめ阿弥陀如来像、十一面観音立像など十体の重要文化財指定の仏像が安置されているとの事です。

このお寺には、他では見かけない色鮮やかな風車を持ち、よだれ掛けをした可愛いお地蔵様が参道に並び、参拝者を迎えてくれます。                          このお地蔵様を「千体地蔵尊」と呼ぶようです。

例年11月中旬から下旬にかけて、ヤマモミジやイロハカエデを中心に全山が色鮮やかに紅葉し、特に本堂周辺や庭園内の紅葉は『血染めのもみじ』と呼ばれるほど深紅に染まります。 

 

 

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湖東三山『百済寺』

2011年11月26日 | 古寺巡礼

“近江西国第16番札所”・“神仏霊場第141番札所”である釈迦山『百済寺』(ひゃくさいじ)を参拝しました。

参拝日は平成23年11月21日(月)ですが、今年は11月下旬から12月上旬頃の方が素晴らしい紅葉が見られそうです。

 

重厚な石垣に覆われた『山城』の趣が漂う天台宗の寺院。                                                        聖徳太子の発願により、今から1400年の昔、推古14年(606年)に創建された近江の最古級古刹。

当山のご本尊は、太子御自作の《植木観音》であったと伝えられ、百済からの渡来人のために建立されたようです。

見どころは鈴鹿山脈を借景にした池泉回遊式庭園。                     池泉を廻って歩を運び、高台の「遠望台」に達すると、湖東の平野が眼下に展開し、湖西の山並みを眺望できる。

好天であれば、錦鯉が泳ぐ池に紅葉が映り込み、より一層素晴らしい境内風景が見られたであろうと考えると残念でした。天候 小雨 

 

 

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☆永源寺参拝☆

2011年11月26日 | 古寺巡礼

琵琶湖の南東に位置し、愛知川沿いに立つ臨済宗瑞石山『永源寺』を参拝して来ました。 

 

総門までは十六羅漢像に迎えられながら120段の羅漢坂を登る。                                   閑静な境内が紅葉狩りの参拝者であふれていました。

総門を抜けると紅葉のトンネル、山門付近も素晴らしい。                                                     山門をくぐると方丈・法堂・開山堂などが並び、荘厳な雰囲気が漂います。

こちらのお寺は、室町時代はじめ康安元年(1361)に近江の領守佐々木氏頼が寂室元光禅師の高徳を慕い、風光明媚なこの地に伽藍を創建し、禅師を迎えて開山されたとの事です。                                                                                                                                     寂室禅師の名声高く、当時二千人あまりの修行僧が集われたようです。 

子孫繁栄の御利益があるといわれる世継観音さまがご本尊で、国の重要文化財も多数所蔵されています。

       あいがたき 法(のり)にお(あ)うみの 永源寺

                                       願うは のちの 世つぎ観音

鮮やかに色めく湖国の秋は、名刹を見事に染め上げます。 

総門から山門にかけて、3,000本の紅葉が織りなす茜色のトンネルは圧巻であります。

明治以来、臨済宗永源寺派として独立し、一派の本山となったようです。                        山深い境内には質朴な伽藍が甍(いらか)を並べ、葦(よし)葺き大屋根の方丈には子授け・子孫繁栄の霊験あらたかな本尊「世継観音」をお祀りし、寺内奥には僧堂を擁し、次代を担う修行僧が日夜研鑽される閑静な枯禅の古刹であります。

 

 

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