素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

▲ ゴンドラ山頂駅から入笠山へ ▲

2023年09月28日 | 南アルプス

南アルプス 北端にある花と星の名山を歩いてきました。

入笠山(標高 1955m)は富士見町と伊那市に跨り、赤石山脈(南アルプス)の最北部に位置し、❝ 花の百名山 ❞としても人気の高い山です。

山のほとんどを針葉樹林に覆われたの豊かな山でもあります。                            高原状の山頂付近には大小の湿原と池、そして草原が点在し6月中旬にはスズランをはじめノハナショウブ、クリンソウ、ヤナギランなど可憐な花々が咲き競う山であります。

最初の予定ではゴンドラリフトを利用せず、沢入登山口からの入山を計画していましたが、途中に『入笠山マイカー規制』 の看板に沢入駐車場は利用できません。                      駐車は富士見パノラマリゾートをご利用くださいと表示されており、戻った。

富士見パノラマリゾートはスキー場であり、駐車場は広々していた。

こちらのゴンドラリフトが通年運行されているため、四季を通じて多くのハイカーや登山者で賑わっているようです。

到着、7時 40分。                                                  ゴンドラリフトの乗車券は8時 15分から発売しますとのことで、それまでに登山準備をした。

8時 12分、乗車券販売窓口に向かう。                             乗車券を購入し富士見パノラマリゾートの建物内に入ると、広いスキー場のゲレンデに出た。広々していて、とても気持ち良い。

ゲレンデを左手に見ながら北へ進むと、「ゴンドラすずらん」と書かれた建物が見え、まだ準備中で少し待ち8時半に乗車。                                         山麓駅の標高が 1050mで山頂駅が 1770mの標高差 720mを約 15分ほどで運んでくれた。   そのゴンドラが凄い急斜面をスイスイと登って行くのを見て、8月から全然歩いてなかったのでゴンドラリフトを利用して正解だった。

ゴンドラには自分が一番乗車であったので、山頂駅にはまだ誰の姿もなかった。

山頂駅出発、8時 55分。まず一番近い 「入笠湿原」を目指す。

入笠湿原は入笠山麓の標高 1734mに位置する面積約 1.85ヘクタールの湿原で、変化していく状態によって「低層湿原」・「中間湿原」・「高層湿原」の3種類に区分されており、入笠湿原は「高層湿原」にあたるそうです。

歩き出して直ぐに迎えてくれたクガイソウとノコンギク、ヤマハハコ。                        春から秋にかけて様々な花が楽しめる湿原ですが、やはり春は素晴らしい花園になります。

入笠湿原入口に到着、9時 10分。

入笠湿原には折々の季節の花が咲き誇りますが、特にスズランの大群落地として有名で、6月中旬の花期には湿原一帯がスズランの甘い香りに包まれるそうです。

9月下旬の今では、ノコンギクやエゾリンドウが沢山見られた。

湿原内は木道で、歩く場所は限られている。

花の良い時期に来れば、木道から見るスズランやエゾリンドウ、ヤナギランが一面に咲く景色は圧巻であろうと想像できる。

入笠湿原内にある案内板。

湿原を抜け、広い道に出て山彦荘 の前を左折し、沢入登山口方面からの道とのT字路を直進すればマナスル山荘前に着く。

山彦荘前からお花畑に向かう。

前方の山の斜面に広がる 「お花畑」 が見えてきた。お花畑入口通過、9時 36分。

お花畑で見た有毒の『ホソバトリカブト』

華奢な草姿の『キオン』

高原に秋の訪れを告げる花として人気の『マツムシソウ』

花期は8月上旬で、葉がヤナギに似て花がランの様に美しいピンクの花をつける、秋には長い白毛のある種子を多数風に乗せる『ヤナギラン』

頭花は茎の先に直立して付き、秋の野で普通に見られる『ノハラアザミ』

御所平からは左手にお花畑、右手に牧場を見ながら 15分ほど急登すると入笠山山頂への分岐点に出る。どちらに進んでも山頂に出る。入笠山登山道分岐通過、9時 57分。

右は岩場コース、左は迂回コースと表示されていたが、岩場コースに挑戦。            岩場コースを緊張して登ったが、ただ登山道に岩が少し有るだけの普通の道でした。

10 時 12分、入笠(にゅうかさ)山山頂に到着。

ガイドブックには、入笠山からの展望は実に雄大で、東面には釜無川を隔てて八ヶ岳の峰々が、南面には南アルプス北部の雄峰「甲斐駒ヶ岳」や「仙丈ケ岳」が大きく迫る。そして西面に中央アルプス、北面には北アルプスも美しいと書かれております。                    また、天文ファンにとっては近くに高い山がないので空が広く、流星群の観測などに人気の山だとも書かれていました。

ところが何と山頂に立ったら白一色の雲の中でした。

唯一山頂から見えたのが、麓の町「富士見町」でした。

花の百名山として人気のある『入笠山』には春の花の時期に再度訪れてみたい。

 

 

                   

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

▲ 蓼科山から大河原峠経由竜源橋へ ▲

2021年07月22日 | 南アルプス

広大な蓼科山の山頂に感動し、蓼科山頂ヒュッテから将軍平へ。

ヒュッテを右に見ながら、山頂の北東側から将軍平へと急な岩塊の斜面を下る。11時半、出発。

ヒュッテ横から将軍平に建つ、蓼科山荘 を俯瞰する。

ヒュッテ前の案内板と将軍平に下る岩塊の下山道。疲れもあり岩を踏み外さないよう注意する。

私は下りであり、必死に汗を流し頑張って登られる方々を待機しながら応援の声掛けをする。 直ぐ下に見える蓼科山荘から登り30分、下り20分と地図に表示されているが、岩がゴロゴロした酷く急な登りなのである。                                    下りの自分は、踏み外しや捻挫に注意しながら慎重にくだった。

下り切り蓼科山荘前に出た。到着、11時55分。 日陰が無く5分休憩。                この蓼科山荘が建つ「将軍平」は登山道の十字路で、左は御泉水自然園へ、右は天祥寺原への道で、自分の向かう大河原峠へは直進して行く。                            

10分ほど歩いて、休憩に良い所を見つけたので30分間での昼食 とした。

30分の休憩後に歩き出した時は、足取りが重かった。 調子回復までゆっくり前進。

                                                 赤谷の分岐通過、12時40分。

気持ちの良い木道を進み。

立ち枯れの林を抜けた後は、 

樹林帯の中のガレた岩の道を大河原峠に向かう。

急に明るくなり大河原峠の駐車場が見えた。到着、13時35分。                     延々と長い下りで足の裏がジンジンしてきたので、大河原ヒュッテのベンチで登山靴を脱き、足を楽にした。20分休憩し13時55分出発。

ここからはクマザサの中の道をビーナスラインの竜源橋まで下る。                          大河原ヒュッテの西側から竜源橋への道が始まるが、広く笹原が広がり登山道の判別が難しかった。 道が隠れてしまうほど茂っているので、足元に注意をした。

笹原の中に点々とシラビソが立つ景色は中々絵になると感じた。

蓼科山が視野に入り、滝ノ湯川源流を渡ると「天祥寺原」に到着である。通過、14時半。

段々、クマザサより樹林の比率が増してきて、滝ノ湯川沿いを下る。

笹原の中を歩くのは、風もあり 気持ち良いが、凄く長く感じた。                      車の音が聞こえて、急な下降路に変わると竜源橋はもう直ぐだ。 竜源橋着、15時50分。

そのまま女神茶屋前の蓼科山登山口駐車場までビーナスラインを約1Km登って行くのは辛かった。                                                 途中から遠くに雷鳴が聞こえ、まだ晴れてるので大丈夫だろうと思っていたら、段々暗くなり雷鳴も大きくなり、ヤバいと思いながら疲れた足にムチを入れ頑張った。駐車場着、16時10分。                                                                                                       車が見えた手前で大粒の雷雨、休む間もなく車に飛び乗り、狭い車内で着替えた。

帰りのビーナスラインは側溝から水があふれ、最近のテレビで良く見る様な凄い洪水状態であった。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

▲ 麦草峠付近を歩く ▲

2020年10月03日 | 南アルプス

啓蟄 から7か月も山歩きを中止しており、10月に入り久し振りに山の空気を吸ってきました。

どの程度歩けるのか不安も有り、標高差の少ない麦草峠付近を6時間ほど歩いてみた。          標高 2127mの麦草峠駐車場に8時到着。

                                             40台ほど停められそうな駐車場でほぼ満杯、でも運良く1台分の空きを見つけ停めることができたが、休日であると停められなかったと思う。                                              出発時の雲は、麦草峠に近づくに連れ消え去り、気持ちの良い天気になった。だが風は冷たい。

準備を整え8時半出発。 青空の下、ルンルン気分である。                           駐車場から東に2~3分道路を戻ると、赤い屋根がシンボルの麦草ヒュッテの前に出る。

 

ヒュッテ前広場から、南側に見える熊笹の緩い斜面に取り付く、目指す丸山の斜面である。  登りだして間もなく白駒池への分岐を左に見て、直進しカラマツ林の中を登る。

丸山手前の平坦になった「丸山の森」を9時通過。

                                                                                       ここから、更に斜度を増す針葉樹林の中を登り、呼気は荒くなるが、木の間から射し込む陽光で浮き上がる苔の美しさに癒される。

                                                                                  生き生きとした原色の緑、それに付いた露がキラキラと光り、足を止め見入る。               これはと思いカメラに収めるが、中々自分の目で感じた美しさがカメラでは捉えられない。  こんな所で、改めて人間の目の素晴らしさを感じた。

頑張って足場の悪い登山道を更に登り詰め、9時40分 標高 2329mの展望のない丸山山頂に到着した。

                                                   丸山は端正な円錐形の火山で、その溶岩は西側の冷山(れいさん)標高 2193mの東腹まで、そして東側は高見石から白駒池まで伸びている。                                   丸山山頂は針葉樹が茂り、岩の露頭は少ないが、高見石では1~5mもの大岩塊が重なり合い、高さ60m程にも及ぶ岩峰を形作っている

                                                丸山から主稜線を東方向に下ると白駒池、渋の湯、中山への分岐点となり、その分岐を僅かに下ると高見石小屋に出る。到着 9時50分。

                                            小屋の右手の大岩を踏み外さぬように慎重に登り詰めると高見石の上に出る。

                                             その岩塊の上から北東方向を俯瞰すると、大樹海の中ほどに八ヶ岳最大の白駒池が見える。

                                             爽やかな風に当たりながら、360度の素晴らしい展望を楽しみ、10時20分出発点の麦草峠に向かった。高見石小屋から丸山までは登りで、丸山山頂を10時40分通過。                         その後は丸山の森までの下りと次の麦草峠までの下りを、木の根や岩、浮石に十分注意しながら一気に下る。麦草峠着 11時20分。   

そのまま国道299号線を横断し、茶水の池分岐を右折し雨池・ハ柱山方面に進路を取る。

                                             北八ヶ岳のシンボルである、シラビソ林の中の木道を進み、林床の岩や倒木を綺麗な苔がびっしりと埋め尽くし、八ヶ岳に485種類の苔が確認されているそうですが、そのほとんどが北八ヶ岳にあるようです。

                                                                                      ただシラビソは常緑針葉樹で高さがある木なので、林床まで陽光が届かず、全体の苔をハッキリ見ることは出来ません。

                                                                                                                                                                                                                                                                部分的に陽が当たり綺麗に見える苔は有りました。                             セイタカスギコケやホソバミズゴケ、チシマシッポゴケなどが多いようですが、調べても皆似ている様で、良く判りませんでした。

キョロキョロしながら歩いていると、周囲が開けた熊笹の草原になったり、再び森の中に入ったりしていると、急に明るい林道大石川線に出た。

                                              林道を左方向に10分ほど登ると雨池は右への指導標が立ち、それに従い熊笹やダケカンバなどの木立が点在する中の木道を進むと雨池の南端に出た。  12時45分 到着。

以前来た時は、雪解け水や雨水を満々と貯えた雨池であったが、今年は降雪や雨が少なかったようで、北側に僅かな水を見ることができた。見る限り水深は浅い池である。

                                             樹林帯の中の薄暗い木道を延々と歩き、急に青空が開け、雨池に出た時の解放感はたまらなくホッとした。

15分ほど休憩し、13時丁度に往路を戻り、14時05分に麦草峠駐車場に戻った。  

 

                                                                                      

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

▲ 懐かしの地蔵岳 ▲

2020年06月16日 | 南アルプス

 

ハイマツと白砂の稜線歩きから白根三山の眺望が最高の鳳凰三山を縦走し、中でも特異な岩峰を見せる地蔵岳のご紹介です。

                                          夜叉神峠から白根三山を望んだものです。

※夜叉神峠と観音、薬師越しに富士を撮った写真は2000(平成12)年のものであり、空が黄色く変色。  地蔵岳は2010(平成22)年撮影です。                           (ネガフィルムをデジタル化したものです。)

南アルプスはおおらかで雄大な山々が連なり森林限界が高く、うっそうとした原生林にに支配されています。                                            昼間でも薄暗く、冷気漂う山域が数多く残された神秘的な部分が特徴と思われます。

現在は大分改善されていると思いますが、当時の山小屋自体それにトイレ事情は最悪でした。  女性の登山者が北アルプスに比べて極端に少ない原因なのです。                 でも10年ひと昔と言いますから、現在は全ての面で改善が進んでいます。

地蔵岳と赤抜沢ノ頭間の鞍部にある賽ノ河原には子宝を願う沢山の地蔵尊が祀られています。

大雑把に言うと北アルプスは「明」南アルプスは「暗」と言えます。                   ですから初めて登山される方には山のイメージを高く持って頂くために「北アルプス」を御案内しています。

本当の山好きの方には自然が多く残された「南アルプス」がお薦めです。

地蔵岳、オベリスクのある独特の山容が印象的です。

鳳凰三山(薬師岳:2780m、観音岳:2840m、地蔵岳:2764m)は花崗岩の山塊で白砂青松の日本庭園を思わせるような景観で奇岩、オベリスクなど魅力あふれる山域です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

▲南ア:鳥倉登山口から三伏峠小屋へ▲

2017年09月11日 | 南アルプス

南アルプスは比較的なだらかな山容の山が多い中、塩見岳は突出した山頂を持つ孤高の岩峰です。                                                                                                                         今回は南アルプスの麓であり、大鹿歌舞伎で有名な南信州『大鹿村』を抜け、鳥倉登山口から塩見岳を目指す山旅を楽しんできました。

中央自動車道の松川 ICを 10時 20分に降り、R152から大鹿村経由、鳥倉林道を最終ゲート(第一駐車場:標高 1630m)まで登った。 12時 20分到着。

昼の時間になり、鳥倉林道の途中にある「夕立神パノラマ公園」(標高1620m)の展望台で南アルプス、中央アルプスの展望を楽しみながら昼食を済ませた。

トイレ のある最終ゲートで登山準備を済ませ、鳥倉登山口に向け 12時 35分出発。

                                              鳥倉登山口までは徒歩で約3Kmほど、足慣らしをしながら鳥倉林道を登り、13時 20分到着。                                                                                                                                   林道歩きは終了し、ここから登山道の鳥倉ルートに取り付く。                                      登山準備を済ませ 13時 40分出発。 整備された植林帯を登る。

三伏(さんぷく)峠までは距離を示した1/10ごとの標識があり、どこまで来たかの目安になりペース配分の参考になります。

道中は湿気が多い所で苔が生き生きし、北八ヶ岳の白駒池付近の感じであった。

                                            それとガレ場や桟道が沢山あり、作られた丸太が湿って滑り易く階段式に登ったり、トラバースする時も皆さんで声を掛け合い慎重に通過した。

                                             周りは針葉樹林帯でヒンヤリとした空気が漂い、歩き易かった。                   塩川ルート(現在通行止)分岐を通過すると、三伏峠への急登に汗を流す。                         ハイマツの尾根に出るとホッとして、間も無くで三伏峠小屋に到着した。                  16時 45分。

小屋と三伏峠は、同じ場所の様で小屋の横に「三伏峠」の大きな標示板があった。

小屋の夕食は 17時からであり、小屋利用の説明を受け部屋に荷を置き、休む間もなく食堂へ向かった。                                                                                                              消灯は 19時半と聞き、また山小屋の長い夜が始まるのか と一寸苦痛を感じた。      夜間のトイレ は小屋の中であり、雨でも安心である。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

▲頂上小屋から阿弥陀岳、行者小屋経由美濃戸へ▲

2014年06月29日 | 南アルプス

昨日は梅雨期にしては予想に反し、合羽も着ない好天に恵まれ、非常に得した気分になれた。                                    この時期、昨日の様な天気は2日も続かない。                                起床4時、外は真っ白で何も見えない。風の音と、滴の音が聞こえた。

朝食5時半。昨日27日は平日の金曜日であり、宿泊者は私たちパーティー16名の他は個人の方が5名と、私たちのほぼ貸切状態であった。              昨日の夕食も今朝の朝食も、とても美味しく食べられた。                             女性陣の食の進み具合も確認したが、皆さん完食されているようで安心した。

食後、寝床の整理と荷造りを兼ね出発の準備を進めた。               霧雨に長時間さらされると体温を奪われ危険なので、防雨対策を完全にした。     汗かきの私は、ゴアテックスの合羽とはいえ、余り着たくなかったが3千m近い山では、そんな事も言ってられず、Tシャツの上に合羽を着用した。                 ところが稜線上で強風にさらされると寒かった。

赤岳頂上山荘前で準備運動を行い、 6時半出発。 

                                                                     夜半の風雨で鉄梯子、岩、クサリの全てが滑り易くなっており、また落石にも注意しながら、ゆっくり慎重に下るよう声を掛けた。事故の発生率が高いのが下山時である。

15分程で岩稜帯の下りが終了しガレ場の道に変わり、ホッとした。

中岳・文三郎尾根分岐通過7時。 中岳手前で小休止7:10~7:15

霧の立ち込める中では、中岳が妙に高く聳え立つように見えたが、

                                                                         皆の足元を見ながら登っていたら15分で越え、

                                                                          行者小屋から来る登山道と合流する中岳のコルに7時40分着。5分休憩。

中岳コルと阿弥陀岳(2,805m)はピストンのため、ザックをベンチに置いて山頂を目指した。                                   私のザックには救急医薬品が入っている事と山行は鍛錬の一環と考え山中に居る間は、常に背負う様に心掛けている。

登りだして直ぐに鉄梯子に取付く。 

                                                                       阿弥陀へは、ほぼ直登の感じで滑り易く、ガレ場もあり落石に注意しながら慎重に高度を稼ぐ。

阿弥陀岳登頂 8時20分。 山頂はガスで覆われ、風が強い。         この山行の目的であった阿弥陀山頂からの大パノラマは、またのお預けとなった。   2度目の挑戦で2敗である。                               寒い。  全員で記念写真を撮影し8時30分下山開始。

霧で視界が悪く、下りのため落ち着いて慎重に下った。               自分はメガネに水滴が付き見にくいなァと感じ、拭くとスッキリと見えるのでワイパーが欲しかった。

中岳のコルに8時50分戻る。                          皆がザックを背負ったら、そのまま行者小屋へ向け下山。              雪渓、ダケカンバ、ヤマザクラ、イワカガミ、コバイケイソウ等、キョロキョロしながらのハイキングに変わった。

文三郎尾根分岐通過 9時35分。

                                                                     一寸下ったらテントと行者小屋が見えた。到着9時45分。  

                                                                           体が冷えたので、ここで暖かいラーメンやおうどん、おそばを食べ、体を温めた。行者小屋出発 10時40分。

広い白河原から山間を流れる柳川南沢をおしゃべりしながら下る。              北八ッの様に苔むしていた。美濃戸山荘近くになった南沢には堰堤が2つ造られ、登山道も整備されていた。

美濃戸山荘到着 13時。                                休憩し、お茶をご馳走になった。 13時15分出発。 

                                                                         バスの待つ美濃戸口へ急ぐ。 14時 美濃戸口着。                   直ぐにバスに乗り込み、近くの『もみの湯』へ直行。 みんな「いい湯だな」を楽しみ、帰途に着いた。

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

▲ 山梨百名山『雨乞岳』 ▲

2014年06月01日 | 南アルプス

2014年に入り、初めて二千メートル級の山に登ってみた。                  場所は山梨県北杜市にある標高2,037mの雨乞岳(あまごいだけ)である。                                                       国道20号線沿いにある“道の駅はくしゅう”に寄り、ここで登山準備を済ませた。  間近に甲斐駒ヶ岳が見える。

雨乞岳は赤石山脈の甲斐駒ケ岳(2,967m)から鋸岳(2,685m)への尾根の途中から北に分かれた尾根上にある。                                 山頂からは甲斐駒、鳳凰三山、富士山、日向山(1,660m)の展望が楽しめる。

国道20号線よりサントリーウイスキー博物館向けに左折し、博物館専用駐車場手前を右折し、ヴィレッヂ白州への狭い林道を進んで行く。                  標高1,130mで5㎞先と言われるヴィレッヂ白州までバスで入ってくれたのが嬉しかった。バス1台通るのがやっとの林道で、対向車が無くて良かった。

ヴィレッヂ白州の奥にある平久保池登山口に10時到着。                   今回の参加者はスタッフを含めて29名。ほとんどの方が顔見知りなので、道中のオシャベリも楽しい。準備運動後10時15分出発。

平久保池からのルートは2006年に新しく整備されたもので、綺麗でとても気持ち良く歩く事ができた。                                  ただ登り、下り共にアプローチが長く、長時間歩く事が苦手な方には『もういい加減にしてくれ。』と言った感じである。

雨乞岳は全山、花崗岩で出来ているようです。近くの白い山肌を見ると良く分かります。また、この山は古くから雨乞い信仰の山であり、麓の石尊神社で雨乞いの儀式が行われていたとの事です。

標識番 通過 10時45分。                              木製の階段が多いが段差は小さく、それほど急でもない単調な登りが続く。

標識番 通過 10時53分。

標識番 通過 11時。    ここまでは細かく標識が出ていた。

この辺りまで登ってくると、綺麗な三つ葉ツツジが見られるようになった。

標識番 通過 12時10分。                                                                                        新緑の中、森林浴をしながらで、とても清々しい。

笹ノ平付近を行く。気持ちの良い高原歩き 

カラマツ林の新緑が綺麗である。                           青空に白い雲、落葉松の新緑が引き立ちます。また、秋になると緑が黄金色に変わり、これもまた素晴らしいです。                                      『からまつの林を出でて、からまつの林に入りぬ。からまつの林に入りて、また細く道はつづけり。』    北原白秋「水墨集」落葉松 2番より。              カラマツ林と言ったら、もう北原白秋の世界です。

標識番 通過 12時30分。

標識番 通過 12時50分。

白い山肌を見せる日向山(1,660m)を望む。 

雨乞岳山頂着 13時10分。     三角点あり。 

山頂からの甲斐駒ケ岳(2,967m)と鳳凰三山。

山頂の北側は展望なし。

水晶ナギに向け13時40分下山開始。                          それが急降下で、滑りそうな道であり、非常に歩きにくく感じた。

気持ちの良いカラマツ林の中を進む。 

水晶ナギが見えた。

水晶ナギと日向山。 

水晶ナギ方向から日向山を望む。                           中央の尾根上を歩けるが両サイドは切れ落ち、砂礫のアリジゴクのようで怖い所である。

ミツバツツジと水晶ナギ遠望。  

石尊神社向け下山。  

下山口着  17時25分。   

石尊神社前駐車場到着 17時30分。 全員無事下山。  お疲れ様

 

 

  

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

▲ 八ヶ岳南端:西岳から編笠山へ ▲

2013年07月06日 | 南アルプス

中央高速の小淵沢ICを出て、美濃戸への鉢巻道路に入り、途中にある富士見高原スキー場登山口に10時少し前に到着した。                                   梅雨明けした訳でもないので、天気が気になっていたが、何とか持ちそうなので安心した。 広い駐車場で準備運動をして、10時15分に出発。

                                                       不動清水と言う水場を経由して西岳への登山道に取り付いた。           樹林帯の中で涼しいが、西岳山頂に向け徐々に高度を上げながら直進の登山道にはビックリした。

                                                       樹間より陽光が差し込むようになってから、もっとビックリした事は、アブが現れた事である。                                   それも大量発生である。払っても払っても顔の周りを飛び回り、口でも開けたら飛び込みそうな勢いなのである。手や腕を何カ所も刺されてしまった。                     後で小屋のオーナーに尋ねたら、雨や曇りの時は出ないが、晴れ間が出ると大量発生するとの事であった。

山頂に近くなり、樹林に切れ間が出てきた。大きな岩が散在し、丁度良い休憩場所であり右手には堂々とした編笠山と青年小屋が目に入った。

西岳(2,398m)山頂着14時35分。                        ここからは水平道のような稜線(源治新道)を青年小屋に向けて進んだ。      オッと気づいた事に、「もういい加減にしてくれ」と感じていたアブの姿が消えていた。西岳の登山道は,もう歩きたくないと思った。                  源治新道通過中には何度か、権現岳(2,715m)と旭岳(2,672m)が双耳峰のように凛々しく見えた。

乙女の水(青年小屋付近の唯一の水場)到着15時45分。            ここの水は通年3~4度と言った冷たい水が、勿体無いほどの勢いで噴き出していると言った方がピッタリでした。   がぶ飲みしたが、とても美味しかった。

                                                       その為か青年小屋では水の販売はしておりません。                登山者の皆さんに是非この美味しい「乙女の水」を味わって頂きたいと小屋の方が話しておりました。

樹林帯を抜けたら、目の前に青年小屋が現れた。ホッ 到着16時ちょうど。       夕飯が17時半からとの事で休む間もなく、小屋の横に立ちはだかる編笠山(2,524m)に元気な人全員で向かった。                                  大きな岩の上を、踏み外さない様に慎重に歩を進めた。

 

キバナシャクナゲ、クロユリ、イワカガミなど沢山の高山植物が出迎えてくれた。 

                                                       編笠山山頂着16時40分。                                     あまり遠くの山はハッキリしなかったが、世界遺産に登録された「富士山」はハッキリ見えました。

今晩の青年小屋は私たち仲間で貸切状態で、全てがノンビリ、ゆったり利用させて頂きました。                                     17時半からの夕食も美味しくて、ご飯・味噌汁をお代わりした。          沢山食べられる事が山での体調のバロメーターである。                  オーナー好みのクラッシック音楽を聴きながらであるから、余計に気分良く食べられた。

 

夕食後はオーナー(竹内敬一様)のエベレスト登頂ビデオを、ご本人の解説付きで見せて頂いた。                                      その後も話が盛り上がり、オーナーは杜氏(とうじ)でもあることから、美味しいお酒の話も聞かせて頂きました。                             山小屋でコタツ部屋に移って22時までオシャベリをしたのは初めてであったが、とても楽しかった。

最後に日本山岳ガイド協会理事である竹内オーナーから一言。            多くの方々を山に案内するのであれば、ガイド協会に加入され、色々ある救助講習に参加して下さいとの事でした。                              山岳事故が多いので真剣に考えなくてはいけない事であります。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

▲ 権現岳から三ッ頭へ ▲

2013年06月29日 | 南アルプス

赤岳を南側から見てみようと、南端の山を歩いて見た。                        6月28日(金)の好天の中を汗を絞りながら青年小屋に入った。

                                                           今朝は素晴らしい天気に恵まれ、南西側に昨日登頂した『編笠山(2,524m)』がクッキリ。

そして北東側にはギボシと権現岳(2,715m)、その手前に権現小屋がハッキリ確認できた。

梅雨の時期に、こんな好天に恵まれ、全員気分はハイになっていた。         遠く南南東方向には世界遺産で話題の富士山も見る事ができた。

朝食5時半、オーナーの奥さん手製の「シュウマイ」が振る舞われ、朝から元気が頂けた。                                      6時半、オーナーや従業員(秋田の若者)の方の見送りを受け権現岳に向け出発。           朝日を浴びたクロユリが輝いて見えた。

樹林帯を抜けたら、昨日登った「編笠山」とお世話になった青年小屋が真後ろに見え、視線を遠くに向ければ雲海上、南西方向に木曽駒ヶ岳や南東方向には富士山が確認できた。

7時20分森林限界を抜けると右手にギボシの堂々とした山容が目に飛び込んで来た。森林限界は本州中部で標高2,500m付近と言われ、これを超えると周りの風景が一変する。

ギボシの南側、山頂直下を巻いて権現本峰に取付く、7時30分ガスが湧いて来たが、その先に八ヶ岳の最高峰『赤岳(2,899m)』が顔を見せてくれた。

落石に注意を払い、慎重に歩を進め8時20分権現岳手前の権現小屋に到着。

                                                       この小屋はカレーが美味しいと評判であります。15分休憩し、山頂の狭い権現岳に向かう。

                                                       交替で順番に山頂を踏んだ。残念な事に山頂はガスの中、視界ゼロ。

ここからは三ッ頭~前三ッ頭経由で天女山駐車場に下る。                雲行きが怪しくなり、前三ッ頭でポツポツ来たので、全員ザックカバーを装着した。通過10時40分。                                 ここから天ノ河原まで下り2時間の行程、その1時間一気に高度を落とす急坂。    私は参ったが皆さんは良く頑張ってくれた。意外とオシャベリしながら歩いていると苦にならないようである。

天女山駐車場に12時50分全員無事下山した。その後雨が降り出した。ラッキー。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

▲ 南沢から地蔵尾根を詰める ▲

2012年11月10日 | 南アルプス

小渕沢インターを出て八ヶ岳に向け登り、途中より八ヶ岳鉢巻道路(信玄棒道)へ左折、一路美濃戸口を目指した。                                 富士見高原の紅葉がとても綺麗であった。                                       今回は時間に余裕があり、のんびり紅葉を楽しみながら登山したいと考えていたので、車は一番手前の美濃戸口の八ヶ岳山荘の駐車場に止めた。                     山荘で朝食、お茶を頂き7時20分出発した。

山荘の北側より美濃戸方面への未舗装の車道に入る。                落葉松林の道で柳川に下る路面はアイスバーンになっていた。柳川を渡り、ジグザグの登りが始まり綺麗な落葉松の黄葉を見ながら進む。

美濃戸の一番手前、やまのこ村を8時10分通過。                  その先の車止めゲートをくぐると一番奥の美濃戸山荘である。              この直ぐ上が柳川の北沢・南沢への分岐で8時20分に通過し、南沢コースに入った。

                                            砂防堰堤を越え、橋を数回渡り返して右岸に取り付く。                  南沢の瀬音は耳に心地よい。数年も前の話だが、この南沢でカモシカとご対面した思い出が有り、今回も内心は凄く期待していたが会えなかった。残念。

沢を離れ樹林帯の急坂をひたすら登ると白河原に出て、正面横岳の西壁が目に飛び込み、河原歩きとなる。                                   更に進み、沢の左岸に移ると赤岳の西壁が迫る。

                                                                   ここまで来ると「行者小屋まで、あと少し」の標示板が目に付いた。          ダラダラ坂を登り、行者小屋前の広場に出たら右手に阿弥陀岳(2,805m)が見えた。                                         行者小屋着10時25分。

この広場からは、右に阿弥陀岳、中央に赤岳、左に横岳が覆いかぶさるように見え、その迫力が圧巻である。                                        今日の宿は赤岳の山頂に建つ、赤岳頂上小屋。                   後2時間ほどで到着してしまうので、水場のある行者小屋で大休止とし、温かいコーヒーを味わった。           

お腹も満たし、体も暖まったので11時15分出発。                       次は地蔵尾根を登り一気に稜線に出るコースを進んだ。  標高差360m。 

                                                                                                                              最初は緩やかな林間コースだが、すぐに胸を突くような岩場が続き、呼吸が荒くなるのを感じた。                                   要所、要所にはハシゴやクサリが有るので安心だが、森林限界を抜け尾根に近くなった上部は、この時期雪がガチガチのアイスバーンになっており、慎重な行動を要求された。  地蔵の頭着12時40分。

地蔵尾根の途中と稜線に出た地蔵の頭に、それぞれ地蔵仏が祭られ登山者を見守っていて下さいました。                                 稜線からの展望は最高で、赤岳に向かい左手には清里、野辺山が眼下に、右手には阿弥陀岳、南アルプス、北アルプス、後立山連峰、諏訪湖などが一望できた。

 

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする