素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

🌺 梅の花 🌺

2021年02月18日 | 日本の四季

梅は春を告げる花。

早春の冷たい空気の中で香り高い五弁の花を開く。

ほかの春の花にさきがけて咲くところから、古くは「花の兄(はなのえ)とも呼ばれたようです。

なので、梅はすべての花の兄  

花は桜よりやや小ぶり。薄紅、濃紅もあるが、これらは紅梅と呼ばれる。                   でも梅と言えば白梅だそうです。                                      白梅は清楚な気品があり、桜と共に古くから日本人に愛されてきた花であります。

『万葉集』の花の歌では梅が一番多く118首。                              桜は三分の一の40首であったそうですが、平安時代の『古今集』になると、形勢は逆転し、春歌134首の内100首以上が桜の歌で占められ、梅の歌はわずか十数種しかないようです。     梅が桜にまさるのは香り。

夜の闇に漂う清々しい香りが歌に詠まれ、もてはやされた。

春の夜の やみはあやなし 梅の花 色こそみえね かやはかくるゝ

           凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)平安中期の歌人。三十六歌仙の一人。

                       ※角川俳句大歳時記参照※

また梅には『好文木』(こうぶんぼく)という別名があります。                           晋の武帝が学問に励むと咲き、怠ると咲かなかったという故事があるそうです。

                               

梅と聞くと思い浮かぶのが北野天満宮、長岡天満宮、大宰府天満宮で、主祭神の学問の神様『菅原道真公』であります。

北野天満宮の約2万坪の境内には、梅園も含め約50種、1500本の梅が植えられています。   風が冷たいうちからほころび始める梅の花。毎年2月上旬から3月下旬にかけて、梅園が一般公開されます。

道真公が京都から九州の大宰府に左遷されたときに、詠まれた歌も有名ですね。

   東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ

ここに生まれたのが有名な飛び梅伝説。道真公を慕い、その梅は一晩で京から九州の太宰府まで飛んだのだという。

 

 

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

⛰ 懐かしの槍ヶ岳 ⛰

2021年02月14日 | 日本百名山

天空に聳える鋭峰『槍ヶ岳』へ   

槍ヶ岳は標高3180m、本邦第5位の高峰である。

その名の通り槍の穂先のような独特なフォルムで、天空を突き刺すかの如く聳えている。

北アルプスのランドマーク的存在として、中部山岳のどの山からも眺められる、登山者にとっては憧れの山であります。

※ここでの写真は2009(H21)年7月24~25日に撮影したものです。※

槍ヶ岳を目指すコースは沢山ありますが、ここでは槍沢コースの槍沢ロッジから上部を御案内します。

槍沢ロッジから樹林帯の登山道を登り、イタヤカエデやナナカマドなどに覆われた道を進む。樹林が途切れ、ペンキで表示された槍見岩に出る。

U字谷を形成し切り立った岩壁がそそり立つのが見える。灌木帯を抜けると旧槍沢小屋跡地でキャンプ指定地になっているババ平に到着。

水場が有り、簡易トイレも設置されている。                                   ここからは槍沢が大きく開け、氷河地形であるU字谷の姿が良く観察できる。登山道は槍沢の左岸に沿って延び、お花畑を楽しみながら緩やかに登る。                             槍沢が大きく左に曲がる「大曲〈おおまがり〉と指導標に書かれた水俣乗越分岐に出る。

                                             槍ヶ岳へ槍沢のピストンではつまらないので、ヒュッテ西岳からの東鎌尾根の水俣乗越に向けての急登に取り付いた。 上部に見える尾根まで登るのである。                      下の中央に見えるピークは大喰岳(おおばみだけ:3101m)で右に槍ヶ岳、左に南岳が聳える。

                                               尾根近くは急登で厳しかったが、ニッコウキスゲの群落に癒され頑張れた。                   東鎌尾根の水俣乗越に出た時は、「やったー」とホッとしたが、水俣乗越は西岳と槍ヶ岳を結ぶ尾根の最低鞍部であり、ここから槍に向けてもうひと頑張りである。

ここから槍ヶ岳本峰の尾根に取り付いて行くのである。 天井沢側に回り込んでハイマツの稜線上に出る。目の前に槍が大きく聳え立ち、迫力を増した姿で迎えてくれる。

岩屑のヤセ尾根を伝い、丸太を組んで階段状に整備された道を登り、左右が切れ落ちたハイマツの狭い尾根を進む。                                               左手眼下には、先程歩いて来たU字谷の槍沢と手前にはコバイケイソウの群落が見られた。

                                              窓と呼ばれる鞍部へは木製階段を降り、その後 更に鉄ハシゴを下る。                      下り切ると次は、槍に向けての登りが始まる。岩屑の尾根歩きで高度を稼ぐ。

                                             ハシゴと太いクサリの続く岩場に来ると、以前 職場の仲間と共に通過する時、仲間の一人が恐怖心からだろうか ハシゴの途中で上にも下にも動けなくなり、皆で確保しながら通過した記憶がよみがえります。  その時は必死でしたが、楽しい思い出です。                         ハシゴとクサリ場を過ぎて、岩稜帯をジグザグに登り詰めると、雷鳥平と呼ばれる一角にヒュッテ大槍が現れる。更に槍へと歩を進めると殺生ヒュッテも見えた。

曇っていたので遠望は利かない。なので一路槍ヶ岳を目指す。                    丸太の手すりがある鉄製のハシゴを登り、東鎌尾根最上部の岩場を槍沢側に巻いて、ガレ場を回り込むと、槍沢コースの登山道と槍の肩直下で合流する。

槍ヶ岳山荘は目の前である。槍ヶ岳山荘に到着し、受付を済ませてから槍ヶ岳山頂に向かう。 クサリやハシゴが連続する登りで、ガスにより全てが滑り易くなっているので慎重に行動する。

槍の山頂は狭く風が強かったので腰を低くして移動する。

好天であれば360度の展望が楽しめる山頂だけに、この時は非常に残念であった。

寒い山頂にひっそりと小祠が祀られている。この祠は雷を避けるために釘は一本も使われていないそうです。

寒くて長居は出来ず、10分ほどで下山開始。下りは登り以上に三点確保を実践し、慎重に下った。

前日は槍ヶ岳山荘でゆっくり体を休め、翌日は大喰岳(3101m)から中岳(3084m)を通り南岳手前から天狗池に下り、槍沢コースを戻った。

                                            翌日は前日よりも天気は悪く、天狗原に下るコースは残雪が多く、天狗池は雪に埋もれて見ることは出来なかった

 

                                                                       雪の無い時に天狗池から槍ヶ岳を望んだ景色です。

 

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

⛰ 懐かしの石鎚山 ⛰

2021年02月06日 | 日本百名山

登山は快晴の青空の下を歩くのが最高ですが、予定を組んで実施すると雨の日もあります。

自然と信仰の歴史に満ちた四国山地の盟主『石鎚山』を2016年5月に歩いたものです。

                          

石鎚山(いしづちさん:1982m)石鎚登山ロープウェイからの表参道成就コースや石鎚スカイラインを利用した土小屋コース、面河渓(おもごけい)からの裏参道面河コースそして堂ヶ森からの縦走コースなど個性豊かなコースがあります。

この日は朝から雨であり、一番標高の高い土小屋コースから石鎚山を目指しました。

土小屋からは松山営林署の小屋横より登山道に取り付き、足慣らしに丁度良い緩やかな道を進む。

10分位進むと左手に聳える鶴ノ子ノ頭(標高 1637m)の北東側をトラバースして行く。

山に入るにつれ、雨も本降りとなって来たが、この様な状況下でも皆さん慣れたもので、雨を楽しもうといった雰囲気で最後尾を歩いていても何の不安も感じられなかった。

この時期に近畿地方以西と四国、九州の山地に分布していると言われる「アケボノツツジ」が石鎚山で見られると聞き、花好きの皆さんは、その花を見たいという気持ちが雨に勝っている様でした。

雨では山からの展望を楽しむことができず「アケボノツツジ」という目的が有って良かった。

鳥居が見えた所で表参道成就コースと合流し、その少し上には新築された石鎚山公衆トイレ休憩所と二の鎖小屋が有った。

二の鎖小屋の直ぐ上に直進で約50mの大鉄鎖を頼りに弥山(みせん)の石鎚神社に登るコースとアルミ板で造られた巻道が右方向に迂回して石鎚神社に向かっていた。

雨であり、スリップ事故などが考えられたので、安全を考慮して巻道にて石鎚神社を目指した。

景色が見えないので、足元のみ見て登り詰めると頂上山荘が見え、その横を更に登り詰めると石鎚神社のある弥山に出た。

晴天で運が良ければ剣山(つるぎさん)三嶺(みうね)そして太平洋まで見ることができる予定でしたが、この日は本当に残念であった。

弥山から短い鎖を利用して、ヤセ尾根を慎重に登り詰めれば最高峰の天狗岳(1982m)に立つことができたのだが、ここも安全を考慮して中止、往路を戻った。

でも皆さん目的の「アケボノツツジ」を間近に見ることができ、雨の中の登山を楽しむことができました。

 

 

 

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする