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素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

▲ 涸沢から北穂へ ▲

2021年06月25日 | 北アルプス

横尾から涸沢に入り北穂(標高 3106m) を目指す。

このコースのベースとなる涸沢は、穂高連峰に囲まれた日本最大規模を誇るカールの底にある。

    ※ ここでの写真は2013年9月28~29日に撮影したものです。

                                   

涸沢ヒュッテに到着し、カールの底から荒々しい岩峰の穂高連峰を見上げる。

 そして北西に聳える北穂高岳を目指して出発である。

 

涸沢ヒュッテからは、涸沢の中央にあるテント場へ延びる石畳の道を進み、涸沢小屋へ向かう。

北アルプスの穂高岳登山というと誰しも一度は登ってみたい と思われる方が多く、岩峰の山であり参加者が多い時は落石の発生率が高くなるので、涸沢小屋で全員ヘルメットを装着した。

北穂への登山道は狭く急登であり、登下山者が多いのでノンビリ休憩という事もままならず、少しでも広い所があれば休憩を取ることを心掛けた。

擦れ違い時は慎重に対応しないと、接触でもしたら転落事故につながるので、皆さんに緊張感をもって望むよう声掛けをした。

涸沢小屋前を奥穂へ向かう道と逆の北穂沢に取り付く。                           左にお花畑を見ながら急な石段の登山道を登って行く。

この斜面は、コバイケイソウ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイなどが特に多いお花畑になっている。                                         振り返ると前穂高岳(標高 3090m)が北尾根の岩峰を従え、迫力ある姿を見せてくれる。

ジグザグの急な登りが続き、嫌な岩場が2ヵ所あるが高度は確実に稼いで行く。

道がハイマツ帯の中を進むようになり、ザレた斜面を登って行くとガレ場に出る。      見上げると左の南稜と右の東稜の間の北穂沢が頂上直下まで突き上げているのが見える。 また中央に見えるピラミッド型のピークは、常念岳(標高 2857m)である。

ガレ場からハイマツ帯の中を登って行くと南稜へのクサリ場に進む。クサリが架けられた一枚岩は足場が切られているので、そこにしっかり足を掛ける。                     その先の小さな梯子を一つ越え、長い梯子を通過すると南稜の取り付けに出る。

難関を通過し、一寸した広場で休憩。今まで見えなかった奥穂高岳(標高 3190m)や涸沢岳(標高 3110m)が姿を現し、下方に目をやれば小さく涸沢ヒュッテが望める。 

稜線からは岩場混じりの急な道である。コースを外れると浮石が多いので、ペンキマークを忠実にたどろう。

右手の東稜を見れば高度を稼いているのが良く判る。細いリッジを越え、短いクサリ場を過ぎれば南稜のテラスと呼ばれる、北穂高岳のキャンプ指定地に出る。

キャンプ指定地を通って北穂南峰の下で稜線の分岐に着く。左が涸沢岳、右が目指す北穂高小屋のある北峰の山頂に到着である。

山頂からは滝谷の迫力ある眺めと、キレット越しに見る槍ヶ岳はこれぞ最高の山岳風景である。北穂山頂から奥穂方面の景色。

夕食前に参加者の皆さんと、北穂のテラスで山岳風景をつまみに生ビールで乾杯、これまた最高でした。雲間より槍のピークが見えた。

18時、冷え込んでくると雲も低くなり、高い山が雲海の中に島のように見えてくる。

北穂高小屋は北穂高岳北峰に位置し、標高 3100mは富士山を除けば日本最高所の山小屋であります。                                                山頂の片隅に建つ山小屋であり、食堂は狭いので宿泊者は席に着けば動かずとも、全て小屋の方が通路に立ち食事の面倒をみてくれます。そして北穂の食事は毎回、大変美味しいのです。

                                   

日本最高所の山小屋で前日の疲れを癒し、早朝の山岳風景の移ろいに感動を得る。          5時20分、昨日登って来た南稜のテント場越しに左手に前穂、山頂が雲で隠れた奥穂が見える。

北方向には手前長谷川ピークや大キレット、その奥には槍ヶ岳の雄姿が目に入る。

我が郷土方向に目をやれば、左手に八ヶ岳連峰、雲海を挟んだ右手には富士山そして北岳(標高 3192m)が目に入る。

冷え込んだ早朝は雲海が低く、日の出と共に刻々と変化するモルゲンロートに、皆が染まる。

早朝の山岳風景を堪能したら、6時 さあ 下山開始である。

南稜のテラスにあるテント場にも日が差して来た。

涸沢に向けての下山であり時間は充分あるので、皆さんの歩調が回復するまで広場を見つけては立ち休憩を入れるようにした。

皆さんに、憧れの北穂高岳から穂高連峰全体の山岳風景を充分に楽しんで頂きました。

大変、お疲れ様でした。

 

 

     ※ 訪問、ありがとうございます。

 

 

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🌹 初夏の花めぐり 🌹

2021年06月17日 | 春景色

花見というとが思い浮かびますが、初夏の花見をして来ました。

季節の花が 奏でる 安らぎのひととき

                                                 

なつかしき あやめの水の 行方かな          高浜虚子(虚子全集)

                                                                     観賞用に水辺・湿地に栽培され品種が多い。

                                            初夏、抜きん出た花茎の頂に雄大で優雅な花をつける。         

紫は 師を偲ぶ色 花菖蒲                         福田富き代(春郊)

                                                   丹精の花々は命名も典雅で、 雨季の潤い となっている。

                             

                                             真っ先に 黄色の薔薇が 咲き揃ひ      加藤あけみ(花鳥来)

薔薇 といえば豊麗で香り高い花を咲かせる西洋薔薇をさすようです。

切り花として年中、栽培されるが花時は本来、初夏。

花の色も形もとりどりだが、薔薇色といえば薄紅。幹や枝に鋭い刺(とげ)がある。

                                                            

睡蓮の 水は流るる こと知らず          佐藤博美(狩)

北半球の熱帯から温帯の沼沢に広く自生する多年草で、改良を加えて観賞用にされている。

                                           根茎は水底泥中にあり、水面に葉を浮かべる。

                                                        丸い葉は濃緑で光沢があり、裏側は赤紫を帯びていることが多い。

                                                                                 

紫陽花や 藪を小庭の 別座敷            松尾芭蕉(別座鋪)

日本原産の額紫陽花を母種として、広く我が国の山野に分布し、園芸品種として占める位置も大きい。

                                                 陰湿の地を好み、葉は対生で楕円形鋸葉。

                                           梅雨入り の頃から咲き始め、梅雨明け と共に花期は終わる。

                                               花弁 に見えるのは萼片(がくへん)で、花はその中に細かい粒のようになっている。

 

 

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▲ 新緑の畦ヶ丸 ▲

2021年06月11日 | 丹沢山塊

なかなかコロナは収まらず変異種が増加傾向にある中、人混みに出るのははばかられ、静かな山歩きを楽しんで来ました。

目指した山は、西丹沢に聳える『畦ヶ丸』(標高 1292m)。                               以前は西丹沢自然教室横の河内川に架かる吊り橋を渡り、善六のタワ経由で畦ヶ丸に登ったが、今回はじっくり見たことのない箒杉を見学し、大滝橋の登山口から畦ヶ丸を目指すことにした。

西丹沢自然教室 出発6時15分。

県道76号線をテクテク南下し、箒沢地区に入ってから車道を外れ、内に通じる道に入り国の天然記念物に指定された箒杉へ。 到着6時35分。15分ほど見学。

高さ45m、根回り18m、推定樹齢2000年といわれている古代杉です。

                                                                                                                                                                           樹下に祀られた小祠は大室社と熊野社の合祀で、箒杉地区の守護神であり、この杉も昔は社木であったそうです。                                            見学の後、更に県道を南西方向に進み大滝橋登山口着 7時。 そのまま大滝沢沿いの林道を登る。

取付きの林道は斜度がきつく、極力足に負担を掛けないように心掛けた。              林道終点通過7時20分。

大滝沢沿いに作られた登山道から見る常滑状の岩上を、清流が下る様子は素晴らしく見入ってしまった。ここに陽光が射し込んでいたら、もっと感動したと思う。

大滝沢を何度か渡り返して徐々に高度を上げて行く。

マスキ嵐沢を過ぎた辺りから大滝沢を離れて山腹を巻くように登って 行く。

山腹を右回りに進むと再び沢沿いを登る。その先に小屋らしき建物が見えた。               一軒屋避難小屋に到着、8時10分。 中を覗いたが窓が少なく薄暗く、5分休憩し前進。

避難小屋から20分ほど登ってから間違って山林管理道に侵入、山の砂防目的の丸太柵の上を登り、登山道として怪しく感じGPSを見たら確かにコースアウトしていた。          でも表示画面をスクロールしたら北側に正規のルートが確認でき、谷間でなく尾根沿いであったので前進、 8時59分 道標のある正規ルートに合流、やはり正規ルートは歩き易いと感じた。

ここからは畦ヶ丸に向けての東海自然歩道歩きで大滝峠上に9時10分 到着。15分休憩。

小腹を満たし、畦ヶ丸本峰へ緩急のある登山道を進む。                         大滝峠側から登って行くと、先に畦ヶ丸避難小屋前に飛び出る。綺麗に整地された明るい場所に立派な避難小屋でビックリした。 到着、10時15分。15分休憩。 

今回の山行で感じたことは、尾根沿いにある登山道や避難小屋は整備されているが、沢沿いの登山道や沢に架けられた丸太橋は最近の大雨による増水で流され、道は消え判別しにくいといった状況であり、沢沿い歩きには注意が必要です。

畦ヶ丸避難小屋には綺麗なトイレも完備され助かります。 とても嬉しい配慮で綺麗に利用しましょう。                                                    避難小屋から100mほど北東へ、一度下がって登り返すと目的の畦ヶ丸(標高 1292m)に登頂。

山頂はブナ林に囲まれていて視界は無く、それだけに深遠な山のムードが味わえる。5分休憩。新緑の中にヤマツツジの赤が際立っていた。

山頂からは善六のタワに向け尾根伝いの道を北東に進む。ブナ林とクマザサの中を行く一筋の道である。

尾根状のたわんだ鞍部を「タワ」と言い、新緑の時期は見通しは悪い。            善六のタワ通過、11時15分。

善六のタワを過ぎると西沢に向けての下りが始まる。足の裏に痛みを感じ慎重に下る。    下りに飽きた頃、沢を流れる水音が段々大きく聞こえ、ホッとする。                      本棚沢出合に到着、11時58分。 

ここまで来たらと本棚の滝を見にコースアウトする。沢沿いで足場は悪く沢に落ちないよう前進。本棚着、12時05分。 今までは水量の少ない時に入り、あまり期待はしていなかったが最近の雨のお陰で落差50mの迫力ある本棚の滝を見ることができた。

高さや豊富な水量もに驚き、足場の悪い本棚沢に入って良かった。 

そんな事で本棚沢の南側にある下棚沢にも足を踏み入れてみた。 西沢からわずか入った所に落差 30mの下棚の滝が見られた。到着、12時25分。

今回は山歩きの最後にご褒美がもらえたような気がした。

下棚沢から正式ルートに戻って間もなくの所の広場にベンチが有ったのでノンビリ昼食とした。

この後は西丹沢自然教室に向けて西沢をノンビリ下るのみである。                   この畦ヶ丸西沢ルートの正式ルートでも大雨による増水でルートが荒れ、渡渉した先の登山道の判別に苦慮する所が何ヵ所か見られた。

西丹沢自然教室到着、13時40分。お疲れ様でした。  

 

   ※訪問、ありがとうございます。

 

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⛰ 懐かしの八ヶ岳 ⛰

2021年06月03日 | 日本百名山

八ヶ岳連峰は主峰『赤岳』(標高 2899m)を筆頭に個性的な峰々が南北に連なる、日本でも屈指の高山植物の宝庫であります。 八ヶ岳という山名を持つ山は有りません。

ここでは数あるコースの中で、美濃戸口から入山し行者小屋へ、そこから地蔵尾根を詰め赤岳頂上小屋へ、翌日は横岳から硫黄岳経由、赤岳鉱泉への周回コースを御案内いたします。

※ ここでの写真は2012(H24)11.03~04に撮影。※

美濃戸口から砂利道の林道を美濃戸まで登り、3軒ある山小屋の一番奥の美濃戸山荘上部で柳川の南沢コースに取り付く。

苔むした沢筋を左右に渡り返しながら登り、川幅の広い白河原に出ると正面に大同心、小同心と言う岩峰が目に飛び込んでくる。ここまで来ると行者小屋は近い。

行者小屋付近は広々としてキャンプ場や水場が有り、南側には阿弥陀岳(標高 2805m)と主峰赤岳(標高 2899m)や北東側には横岳(標高 2829m)が聳えている。

行者小屋で休憩の後、赤岳と横岳の中間地点にある地蔵の頭に向け地蔵尾根を攻める。

                                                                   この尾根は、稜線近くになると凍結個所やアルミ製の梯子が現れ、斜度が増し苦しい所であるが、赤岳天望荘や赤岳本峰が迫って見え、頑張れる。ピークは横岳。

地蔵の頭 に出ると東側には小海沿線の町が見え、西側には今 休んできた行者小屋 や赤岳鉱泉そして遠くに目をやれば諏訪湖が俯瞰できた。

                                           天気の良い日はノンビリ前後左右を見ながら稜線歩きを楽しむ。

                                               11月4日で赤岳頂上小屋 が、この年の小屋仕舞いであり最後の訪問に向かう。 日影ではガチガチの凍結箇所がアチコチに見られアイゼンを準備して正解であった。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        明るい内に頂上小屋に到着し、受付を済ませてからカメラを持ち外に出た。                                                                             

赤岳の山頂は赤岳神社 が祀られ、一等三角点 のある南峰と赤岳頂上小屋のある北峰の小さな双耳峰になっている。

我が郷土の山「富士山」が望め     

赤岳神社から西には阿弥陀岳(標高 2805m)が望め 

南峰から北峰の赤岳頂上小屋を望む。

夕陽を浴びる横岳 

赤岳も、その名の様に赤褐色の山肌は、夕日に映え真紅に染まる。  山頂からは槍穂高の稜線がとても綺麗に見えた。 

この日の頂上小屋では夕食の後、オーナーさんの指揮で 山の歌 を合唱したり、楽しい抽選会が催され、運良く自分は熊避け鈴が当たった。                              私たちのテーブルは単独行者6名で山の話に盛り上がり、とても楽しい思い出です。

翌日は赤岳から主稜線を北に硫黄岳(標高 2760m)まで縦走する。

                                           赤岳からの下りは、日陰でガチガチに凍結しており滑り易く、アイゼンを効かせクサリを利用しながら慎重に下った。                                          下り切った所に赤岳天望荘があり、そこを過ぎると昨日登りついた地蔵ノ頭で、左下に見える行者小屋に目をやりながら、目の前に聳える一枚岩と呼ばれる岩場に取り付き日ノ岳へと登る。この先は諏訪側から佐久側へとクサリや鉄ハシゴで 回り込んで前進。              振り返ると、今下って来た赤岳や中央に中岳、右手には阿弥陀岳が見える。

 

岩場が続き三叉峰に出ると杣添(そまぞえ尾根と合流し、小岩峰を越すと横岳の主峰「奥ノ院」に着く。

 

横岳からは狭い岩稜伝いに諏訪側や佐久側へとアップダウンを繰り返しながら前進。         この縦走で一番の難所となるが、 危険個所にはクサリが設置されており、慎重に進めば何ら問題はない。

                                              岩稜帯を過ぎると広い砂礫地の道になって来る。                         この辺りは7~8月頃であればコマクサの群生が見られたり、ウルップソウやヤツガタケキバナシャクナゲなどの特産種も見られる所であります。                     その広い砂礫地は、夏期にはコマクサなど高山植物をを踏まないようにロープが張られているので注意して歩く。ここから下って大ダルミという鞍部に硫黄岳山荘が見える。

                                           硫黄岳山荘では珍しい、白いコマクサが見られるので是非立ち寄りたい。                 山荘を越えると硫黄岳への登りに取り付く。                                平らな岩が重なる緩やかな斜度の登りであるが、ガスっている時には非常に登山路を 見失い易い所であり、大きなケルンが等間隔で立てられているので、それを頼ろう。

                                          硫黄岳(標高 2760m)の山頂は広大で    

 

北側には大きな口を開いた爆裂火口 があるので、ガスの掛かった時には充分注意が必要です。

                                          山頂にはケルンもないので ガス時はコンパスを利用したい。                硫黄岳からの展望を楽しんだら、南西方向に進路を取り下山開始である。

 

白い岩肌を見せる赤岩の頭 を通り赤岳鉱泉へ下る。

                                           鉱泉からは、ノンビリ北沢沿いに美濃戸へ向かう。            

 

 

     ※ 訪問、ありがとうございます。

 

 

 

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