甲府盆地のに西側、南アルプス鳳凰山塊の前衛として存在する山だが、独立峰でないため地形に詳しい人でないと指し示すことは難しい。 レンゲツツジと近年の林道整備により、この山の人気は抜群である。
韮崎の釜無川に掛かる船山橋から約16キロ、狭くヘアピンカーブの多い林道を上ると山頂直下の広河原駐車場に到着する。 レンゲツツジの時期は警備員さんが待機し、駐車場に誘導してくれる。 だいたい50台位は止められる駐車場である。
駐車場を出ると、もう目の前が花園である。 ただ、登山道の両側はレンゲツツジの保護の為、ロープやネットが張られ、写真屋さんにとっては残念な風景だが、保護の為では止むを得ず、それを入れずに撮るのが写真屋さんの腕なのだろう。
5分も歩くと休憩所のある経塚に出て、雲が無ければ前方の甲府盆地越しに雄大な富士山が望めるのであるが、今日のキャンバスは真っ白で残念だった。 1度はレンゲツツジと共に富士を撮って見たい。
経塚から山腹をもう一登りすると、すぐに広い甘利山の山頂に到着である。 下界から山頂は見にくいようだが、山頂からは爽快な展望が得られ、疲れも吹き飛ぶ。
ここまででは、余りにも歩き足りないので、静かな尾根に足を踏み入れ奥甘利山(1,843m)を訪ねた。 タイトルは❝燃える山『甘利山』❞と一寸オーバーかな と思ったが、奥甘利から見た時は、山頂一帯がレンゲツツジに覆われ、なんとなくそんな風に見えた。