奥秩父主脈西部にあり、その高さにおいては僅かに北奥千丈岳(2601m)に劣るが、秀麗な山容と変化に富む山稜とによって、奥秩父の盟主といえる雄峰『金峰山』
(2599m)
を
歩く。 山頂に五丈岩
が座す金峰山は、奥秩父を代表する名峰のひとつであります。
瑞牆山荘駐車場に 7時 05分到着。直ぐに準備を行い 7時 20分
出発。
瑞牆山荘
の前から北東へ向け、白樺林
の中ゆるい傾斜を一定のリズムを作りながら
登る。 この辺りではミツバ
ツツジが沢山目に付いた。 登山道はジグザグに高度を上げ林道を横切り、さらに里宮さん参道と表示された階段状の急登に汗
を流す。7時 45分尾根上に到着。目の前に瑞牆山
が目に飛び込んできた。 下に目を向けると綺麗な
アズマシャクナゲ
が迎えてくれた。
ここからしばらく林道の様な広い登山道を登ると左手「水場」
の標示板を見送り、上部にテントが確認でき富士見平小屋
前に出る。8時 着。
小屋前のテーブルベンチで 10分
休憩し、暑さ対策でTシャツになる。
小屋の左手に瑞牆山登山道があり、自分の目指す金峰山(きんぷさん)は小屋前を東に進路を取り、右手にカラマツ
林を見ながらガレ場の長い登りに汗
を流し、飯盛山の南面、木の根と岩の多い平坦な道を巻いて
すすむ。
苔むした原生林の中、鷹見岩分岐( 8時 48分)を過ぎると徐々に下り出し、樹林を抜け明るくなり右手下方に青い屋根の大日
小屋が目に入る。
暗く物寂しそうな小屋である。8時 55分
通過。
でもこの小屋は金峰山中で最も古い小屋だそうです。
寝具持参の自炊小屋。
大日小屋を過ぎると縦八丁といわれる急登が大日岩まで続く。周りにはシャクナゲが群生しているがまだ蕾は堅い。花が見られたのは富士見平小屋から下部である。
岩場の多い急登を四肢を生かし登る。 「大日岩」と標示板のある基部に 9時 20分 到着。
そこから更に登り詰め大日岩上部
広場に出るまで 10分掛かった。 ビックリするほど大きな岩である。
大日岩から砂払ノ頭まで 1時間ちょっと掛かっているが、樹林帯の中の岩と木の根の急登であり写真がないので、登ることに専念していたのだと思う。
砂払ノ頭 着、10時 40分。 明るく開けて尾根に出たと感じた。 樹林帯の中から抜け出たので展望の良さに感動、八ヶ岳
、瑞牆山
そして南アルプスの眺望が素晴らしい。
この先はヤセ尾根で岩場の連続となり日差しは強いが標高 2300mを超え、吹く風は 冷たい。 岩稜帯の山梨県側は断崖絶壁で
切れ落ちているが、長野県側はハイマツ帯のなだらかな山姿である。
「千代ノ吹上」と呼ばれる断崖絶壁
の下からは気持ちの良い風が吹き
上げホッ
とするが、バランスを崩すとまずいので近づか無いように心掛けた。
ひと峰またひと峰と歩を進め、足は重いが段々五丈岩に近づく登高の喜びに浸り頑張る。 振り返れば瑞牆山の辺りから、白い岩が点々と線で結んだようにヤセ尾根が見える。
やがて左手に金峰山小屋へと右手山頂への分岐点に到着、11時 10分。
瑞牆山荘
駐車場から歩き出して約 4時間。
結構
へばっていたが、段々迫り来る五丈岩を前に休む訳にも行かず、岩場連続の高山気分を満喫しながら一歩
一歩
前進。
足が重く頑張りの末、11時 50分やっと五丈岩の鳥居前 に立った。
金峰山や瑞牆山を代表とする奥秩父は山体
が花崗岩からなり、奇岩、巨石が林立する特異な山容に圧倒されます。
360度の展望が得られ広場の中央辺りに付近の山案内盤が設置されている。 好天だが風が
冷たく西側の暖かい岩かげで昼食
とした。
約 50分山頂でノンビリ
休憩し12時 40分、北側にある金峰山小屋に向け下山開始した。 下り出すと眼下に金峰山小屋のソーラーパネルが見える。
ハイマツ帯の中の岩場の下りであり、浮石、踏み外し、捻挫に注意しながら下った。
金峰山小屋 着、12時 55分。5分休憩。
小屋からは尾根上にある山頂と小屋の分岐点まで金峰山の山頂を巻いて進む。
分岐点 着、13時 15分。
ここからはヤセ尾根を砂払ノ頭まで足を痛めないように慎重に下る。 砂払ノ頭を過ぎると樹林帯の中に入り、木の根や岩、浮石に
注意しながら一気に高度を下げ、その後は軽いアップダウンを繰り返しながら大日岩上部に到着、14時 10分。 大日岩下部まで 10分掛かって通過。足の裏
がジンジンしてきた。チョット不安。
大日小屋 通過、14時 35分。富士見平小屋通過、15時 15分。
大日小屋から富士見平までの下りが疲れ
のせいか凄く長く感じた。
富士見平湧水
に寄り冷たい水を頂く。美味しかった。
瑞牆山荘
駐車場 着、15時 45分。