素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

⛰ 懐かしの平ヶ岳 ⛰

2020年09月26日 | 日本百名山

 

 

平ヶ岳(標高 2141m)は南会津、尾瀬の北西に位置し、利根川と阿賀野川を分ける中央分水嶺の二等三角点峰で、利根川源流の最高峰であります。 

今回は新潟と群馬の県境に聳える『平ヶ岳』の御案内です。 ※写真は2015(H27)年7月25日撮影 

平坦な山頂部には湿原と池塘が広がり湿原植物の宝庫となっています。

以前の平ヶ岳(ひらがたけ)への道は、交通の便が悪く登山道もない深山でありましたが、 深田 久弥は個性ある平ヶ岳を認識されており、『日本百名山』に加えようと、登り3日 下り2日の5日間を掛け、自らの足で踏破されたのが1962(昭和37)年のことだそうです。                                                                                                               その3年後に、現在の登山地図に表示されている鷹ノ巣からの登山ルートが開設されたとのことであります。

現在は、アプローチも登山道も整備されてはいるが、依然として遠い山であることには変わりありません。                                        登山口から山頂の往復は、12時間以上の長い行程であります。                   また、途中にエスケープルートは無く、何ヵ所かある水場付近のキャンプは全て禁止区域で、その行程中には山小屋も有りません。                          そのため、平ヶ岳を目指すには最後まで歩き通す体力と慎重な行動力、そして安全に下山するための状況判断力が必要となるコースとなっています。                    そんな事から、万が一に備えて、タープかツェルトなどがあると助かります。

前記は現在の登山地図にコース表示のされた鷹ノ巣からの登山案内です。

                                                                                                                 私達はスタッフを含め17名のパーティーであり、鷹ノ巣からのロングコースには無理があり、別のコースを選択しました。

奥只見湖にある銀山平温泉のマイクロバスで、宿から1時間半、中ノ岐林道を走って頂き、標高 1270mの平ヶ岳中ノ岐登山口まで入って頂いた。  中ノ岐川沿いの残雪

中ノ岐登山口から玉子石分岐までの標高差約 800mの急登を、マップタイム3時間。

                                            登山口を5時35分に出発し、玉子石に8時半到着。                      早朝の涼しい時間から歩き出せたので、気持ち良かったのかマップタイム通りの時間で歩かれ、皆さんの頑張りに驚いた。                                            この年の夏は、乗鞍岳、四阿山、黒部五郎岳、富士山など、皆さん元気に歩かれました。

玉子石はハイマツの中に池塘と湿原を背景に鎮座している。                   自然造形の奇岩であり、自然の凄さに驚かされるが、近年の風化による崩壊が酷くなっている様で「危険です。近寄らないで下さい。」の表示あり。

玉子石分岐まで戻り、木道を進み池塘のある池ノ岳へ。 

                                           灌木と岩稜とハイマツ帯を過ぎオオシラビソの林を抜けると、池ノ岳の平坦な頂上部にある、姫ノ池の地塘群が現れる。

                                             付近には湿原が広がり、キンコウカ をはじめとする湿原植物が多い。黄色い花です。

                                        そして、湿原越しに雄大な平ヶ岳の本峰が、直ぐ目の前に望める。

平ヶ岳の山頂へは、いったん鞍部へ下り、檜廊下と呼ばれるオオシラビソの林を抜けて行く。                                       頂上湿原の中に続く木道を進めば、二等三角点のある平ヶ岳山頂に到着である。

                                        山頂西側の湿原には池塘が点在し、剱ヶ倉山方面へ木道は続くが行き止まりであり、その周辺にはチングルマが咲き誇り、360度の展望が楽しめる。

二千mを越える平坦な山頂に湿原が広がり、お花畑あり、展望最高となれば、5日間も掛けて自分の目で 確認し、「日本百名山」に加えたかったと思う深田久弥先生の、お気持ちが理解できました。 

 

※ご覧いただき、ありがとうございます。

                          

 

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🎷 デュオ ライブ in 辻庵 🎷

2020年09月14日 | 癒し

PIANO & SAX DUO LIVE 『 Tsujido 辻庵 』にて開催   

新型コロナウイルスは全ての人々の生活や行動環境に変化をもたらしています。

そんな状況下、本来5月に予定されていたデュオ ライブが今月(9月13日) 開催の運びとなり、久し振りにノンビリ聴いて来ました。

コロナの時期の「ライブ」と聞くと危なくないの と思いましたが、辻庵さんの感染防止対策は万全であり、若い人達が集まってワイ ワイ やるのと違い大人の雰囲気。

参加者人数の制限も有り、食事をしながらゆったりと静かに聞かせて頂くものでした。

私は3月以降、初めて電車に乗り辻堂へ。お店は辻堂駅西口の直ぐ近くです。

お料理は湘南・神奈川県産を主に国産の旬の素材をふんだんに使用し、日本酒等飲み物にも大変なこだわりを持っておられます。

お洒落な空間、落ち着いた空間の会場で、生演奏を聴いて来ました。

キーボードは 藤井 空 先生

アルトサックスは 原 恵美 先生

両先生とも我がサックスバンドの、ご指導をして下さる先生方です。

藤井先生はキーボードの演奏をしながら同時に管楽器(コルネット)も吹いてしまう二刀流の凄い先生なのです。

                                            この二刀流の演奏には見入ってしまうというか、素人は驚くばかりです。

原先生は色々な曲を聴かせて下さいますが、どちらかと言うと「ジャズ」がお好きな様で、ジャズ系の曲を演奏されると聞きほれてしまいます。 

                                                                                                                                                                       楽器は木管楽器のアルトサックス、ソプラノサックス、クラリネットそれにオカリナも演奏されます。

プロの演奏家による生演奏、うっとりする一時を過ごさせて頂き、ありがとうございました。

 

 

 

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⛰ 懐かしの焼岳 ⛰

2020年09月02日 | 日本百名山

毎日、まいにち暑いですね 太平洋の海水温が30度以上となり台風の大型化が怖い。

さて、皆さんは槍穂高への玄関口である『上高地』には、行かれたことが有りますでしょうか                                           バスで上高地に向かい、綺麗に整備された釜トンネルを抜けると、まず目を奪われるのが荒々しい山肌の《焼岳》です。                                   ここでは北アルプスで唯一の活火山である《焼岳》の、ご紹介です。

【写真は2014(平成26)年7月12日撮影】

場所は長野県と岐阜県の県境にあります。                            上高地の河童橋から、噴煙をたなびかせる焼岳の姿は非常に美しく見え、そして活火山を体感できる山として、とても人気があります。

火山としての活動は、およそ3万年前から始まったといわれています。                   上高地にある大正池は、1915(大正4)年6月、焼岳の噴火によって梓川が堰き止められてできた池であります。

                                        その後も1925年、1962年に噴火をしており、62年には入山規制が発令。       それ以降は小康状態を保っており、1991年には、それまであった入山規制の一部が解除されました。

                                              規制緩和がされた後、深田久弥の日本百名山ブームにより、登山者は増加傾向にあり、私達も活火山の焼岳を中ノ湯温泉旅館側から上高地帝国ホテル側へのコースを歩いて来ました。

この時は、釜トンネルから近い中ノ湯ルートは2011(平成23)年11月の災害で通行止めが続いており、温泉旅館側からの新中ノ湯ルートを登りました。                 中ノ湯ルートとの合流地点から上部は森林限界を越え、見晴らしも良く気持ちの良い登りとなる。

                                            青空に噴き上げる真っ白な噴煙が確認でき、双耳峰である南峰と北峰の中間鞍部を目指す。                                             尾根に出ると噴煙がまじかに迫り、迫力満点である。

                                        だが、またいつ火山活動を再開するとも限らず、皆さんで声を掛け合い噴煙直下は足早に通過した。                                       稜線歩きをしていると、遠く穂高連峰が目に飛び込んで来た。

                                            山頂付近は危険区域となっており、現在も南峰や火口湖および噴気孔近くは立ち入り禁止となっています。                                         焼岳の標高は2455mとなっているが、これは南峰の標高で、立ち入り禁止のため登山者は北峰に向かう。

                                            火山岩に記された丸印をたどると、道はいよいよ活火山の道らしくなり、硫黄の臭気が強くなる。                                      強烈な勢いで煙が噴き出している所も有り通過には注意が必要です。

ガレ場を登り詰めると焼岳北峰(2393m)に到着する。

頂上からは大きなエメラルドグリーンの火口湖(正賀池)や360度の大パノラマが楽しめます。

                                               下りは焼岳小屋に向けて、まず中尾峠を目指す。                               火山特有の岩肌をむき出しにした岩の間を縫うように、九十九折りの急斜面を一気に下る。

                                        眼下に緑が見えてくると、大きな岩からザラザラした砂礫の道に変わり、中尾峠近しである。

                                        中尾峠では、飛騨側の中尾温泉に下る道を見送り、滑り易そうな道を登ると展望台に出る。 振り返れば山頂ドームが迫力ある姿を見せてくれる。

                                        落石の発生しそうな、あの急斜面を全員無事降りて来たことにホッとした。      展望台から少し北東に進むと新中尾峠で、そこを右に下ると焼岳小屋に到着である。

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