武甲山(1,304m)は石灰岩の山。 それ故に採掘で山肌が大きく削られて痛ましく、早く行かないと無くなってしまう山ではないかと出かけてみた。 頂に立てば西上州の山々の展望が広がり、雑木林の心地よい道もある。
また、秩父は笑点のレギュラーメンバーである「林家たい平」さんの故里であり、冠二郎さん(歌手)・桜井賢さん(アルフィー:歌手)・藤原竜也さん(俳優)等の方々と共に秩父市観光大使を務められています。
秩父市の主幹産業であるセメント工場は、今でも生産が続けられており決められた時間で採掘のための発破音が鳴り響きます。 石灰岩採掘による自然破壊が急速に進んでいますが、日本の高度成長期を支えて来た企業であり、環境保全面についても考慮され、武甲山が無くなる事はありません。
西部秩父線の横瀬(よこぜ)駅から1丁目の鳥居までは、ダンプカーの往来が激しく、石灰工場の間を通り、歩くと1時間以上かかるが今回はマイクロが鳥居まで入ってくれた。
鳥居内の広場で準備運動を行い、表参道の登りに取り付いた。 斜面は南東側で日当たりは良いが、見事な樹相美の林に入り山頂直下まで続き日陰のため、歩き始めは寒いくらいであった。
丁目石を探し数えながら登るのも、ただ登るのと違い楽しいものである。 ただ最初の鳥居から2時間の登りであるが、結構の急登が続くのに驚いた。 また標高1000mを越える頃から、杉木立の上から雪が落ち、首から背中に入りビックリする事がある。
12時50分、山頂直下の御嶽神社に到着した。 参拝後、裏手の山頂展望台へ向かい、秩父市や横瀬町の秩父盆地を俯瞰した。 天気良好につき眺望最高であった。 山頂に柵が有るのは下が石灰岩の採掘現場だからである。
昼食は神社前の緩斜面の落ち葉の上で取ったが、風も無く陽だまりでボーッとしていると眠くなりそうである。
帰りは秩父鉄道の浦山口駅に向けて、日当たりの良いカラマツ林の中を下った。 長者屋敷の頭に来ると水場ありの表示があった。 付近は唯一の平地で、その先は両神山が望める快適なカヤトの尾根を下り、樹林の中の急な下りに入ると遠く橋立川の流れが聞こえて来た。
橋立川の上流に下り、林道を約30分ほど歩いた。 紅葉も既に落葉と化し、渓谷と落葉のハーモニーがまた素晴らしかった。 また、途中の下山道から奥秩父や西上州の山々が日本画風に見えた景色にも感動した。
浦山口駅に16時15分到着。既にマイクロは待機していてくれ、道の駅「ちちぶ」で休憩後、17時 集合地秦野へと帰途に着いた。