素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

▲ 信仰の山 仏果山・高取山縦走 ▲

2022年04月26日 | 丹沢山塊

丹沢東端のミニ山脈を縦走して来ました。

かつては山岳修験者の霊場だったといわれる峰々には、今もその名残りが色濃い。       狭い稜線などもあるが、そこはまた展望も良く、広葉樹の山肌が新緑や紅葉の時期には格別の趣を見せてくれ、お勧めです。

これから向かう仏果山(標高 747m)と高取山(標高 705m)は樹林に覆われた山頂ですが、どちらにも展望塔が設置され360度の展望が楽しめます。

今回のミニ山脈縦走の南東側に位置する「経ヶ岳」を出発して土山峠分岐に戻った。     土山峠分岐通過、11時 16分。

関東ふれあいの道を 進む。

丸太で作られた階段を登り11時 35分、革籠石山(かわごいしやま)を通過。

仏果山に向かう尾根に入ってピンクのミツバツツジが沢山見られるようになってきた。    周りの遠景が良く見えないので、近くの花々が顔を見せてくれるのが嬉しい。

長い階段やきつい登りが続いても、要所要所にテーブルベンチが設置されているので非常に助かる。

仏果山に近づくにつれヤセ尾根の道となり、バランスに注意する。

山岳修験者がこの一帯を霊場として修法のために歩かれた解説版があった。

                           

 山岳修験者のはなし                                         丹沢山塊のうち経ヶ岳、大山を中心とする一帯は、昔 山岳修験者の修法の霊場であったという。ここより東方の八菅神社(愛川町八菅山)には、入峰者の名称・位・入峰回数などを記録した古文書が残っている。

伝説では大宝3年(703)に役の小角(えんのおづの)が八菅山に来たときから、この地を起点に平山・塩川滝などを経て大山まで7宿 30ヶ所を、おおよそ 49日間かけ加持祈祷を唱えながら修法を行っていたという。                                                    煤ヶ谷(清川村)の人々は修験者が行の途中で村に入ると進んで接待を申し出たり「願い事が叶えられる」という事から、特に行中で使用した草鞋(わらじ)などを所望したと伝えられている。    また、この修法は明治維新の神仏分離令によって廃止されたとのことです。

                          

仏果山山頂まで、あと 400mの案内板が見えた。

あと 400mの案内板を過ぎてから、修験者の霊場という雰囲気の険しい道となった。

不思議と危険な場所には綺麗な花が良く見える。 ヤマブキ

気を抜かずに必死で登っているのを優しく見守っていてくれる気がする。

危険だが誰もいないのでノンビリお花見もできて楽しい。 ミツバツツジ。

可憐なタチツボスミレ。 

キョロキョロしながら登っていたら目的の仏果山山頂に出た。12時半丁度。

可愛いお地蔵様が迎えてくれた。 

山頂自体は雑木林の中で見通しは悪いが、そこに巨大な展望塔が設置されており、天気が良ければ展望最高である。

折角なので展望塔に上がり、眼下の宮ケ瀬湖が少し見えた。

曇天で風も無く寒くも無かったので、山頂で 40分もノンビリした。 13時 10分、高取山へ向かう。                                        仏果山から高取山へ向かう尾根は登って来た時の厳しい登山道とは違い安心して下れた。

宮ケ瀬越通過、13時 35分。

宮ケ瀬越からは 500m少々の登り、しっかりした登山道であった。

高取山到着、13時 50分。  山頂は北東側に樹木が無く全体的に仏果山より明るかった。

仏果山と同様な立派な展望塔が設置されていた。

テーブルベンチも沢山あり、大人数でもノンビリできる山頂を単独貸切と贅沢が出来た。

15分の休憩で14時 05分、下山開始。宮ケ瀬越まで戻る。

宮ケ瀬越通過、14時 15分。                                    その近くでタコの様なものが沢山あるのに気付いた。なんだろう   

宮ケ瀬越から仏果山登山口バス停への下りは木製階段は有れど、岩やガレ場はなく快調に下れた。

下山途中でウラシマソウを見掛けた。 マムシグサにも似ていて見かけるとドキッとする。

下山口近くで見かけた登山届提出ポスト。  登山届は必ず提出しましょう。

14時 55分、宮ケ瀬湖湖畔にある仏果山登山口バス停に無事下山。ヤマブキの出迎えを受ける。

ここから大棚沢広場駐車場まで直ぐで 15時丁度に到着。 お疲れ様でした。

 

 

 

 

      ※ ご覧頂き、ありがとうございます。

 

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▲ 土山峠登山口から経ヶ岳へ ▲

2022年04月21日 | 丹沢山塊

弘法大師が経文を納めたといわれる経石(巨岩)がある経ヶ岳へ。

西丹沢は近くて良い山が沢山あるが、今回は東丹沢のミニ山脈信仰の山を縦走をして来ました。

標高が低いので年間を通じて登ることが出来るが、稜線上にヤセ尾根があり岩や木の根が多いので降雪直後は避け、新緑と紅葉の時期がお薦めです。

ほとんどの登山案内書では、稜線の北東側にある愛川町半原からのご案内ですが、私は宮ケ瀬湖側から大棚沢広場をスタートし~土山峠~半原越~経ヶ岳~仏果山~高取山~宮ヶ瀬越~大棚沢広場への周回コースを歩いて来ました。

当日の天気は良くなかったが、たまには雨の日の山歩きも良いかと思い出発。

大棚沢広場出発、8時 15分。まだ雨は降ってなく薄暗い。

宮ヶ瀬湖沿いの県道 64号線を南東側に進み、土山峠バス停の先にある登山口着、8時 45分。

道標はしっかり整備され、各所にテーブルベンチがあり、とても歩き易い登山道でした。

尾根上の土山峠分岐点通過、9時 36分。

なだらかな尾根道を進み、鹿止めの扉を抜け丸太作りの階段を下ると舗装された林道が見えてくる。その林道と登山道の交差する所が半原越。                                 半原越(はんばらごえ)通過、10時丁度。

昭和の初期まで煤ヶ谷(すすがや)は養蚕が盛んで、当時 糸の町として栄えていた半原へ、繭を背負って この峠を越えていたことから、「半原越」という名が付いたと云われています。

半原越から丸太で作られた長い階段を登る。

階段を登り切った所に丹沢山塊の山名案内板があり、晴れていたらその山々を確認しながら休憩できるテーブルベンチが用意されていた。 10時 10分、通過。

だが今日の天気では回りは真っ白なキャンバスを見ている様で残念だった。

そこから新緑の木々を見ながら尾根を進むと、前方に経石(巨岩)が見えた。

  経石の云われ                                      昔、弘法大師がこの岩(南側にある穴)に経文を納めたことから経石と、また経石のある山だから経ヶ岳(標高 633m)と呼ばれるようになったと伝えられています。            この中央上部にある穴に経文をおさめたようです。

10時 25分、経ヶ岳山頂着。 

国土の基本測量を行うための重要な基準点として三角点があります。            三角点には位置の基準点として一等から四等に区分され、眺めの良い山頂等に設置されています。

経ヶ岳には、二等三角点が埋設 されていました。10分の休憩で10時35分、下山開始。    曇ってはいたが寒くはなかった。

帰りに経石の上に綺麗なヤマブキが見送ってくれました。

下りでは、登りで気付かなかった花々が良く見えた。ヤマツツジ。

 

尾根を歩きながら、これから向かう仏果山(標高 747m)が見えた。

半原越通過、10時 52分。                                ここを通る林道は法論堂(おろんど)林道と呼ばれ、途中に法論堂という地名からとられているようです。

昔、修験者(山伏・僧侶)達が、この地で法(教え)を論じ合ったことから、法論堂(おろんど)と云う名が起こったと伝えられています。                             現在「宿(やど)」と呼ばれている旧家があるようですが、恐らく修験者達が宿とした所から云われたようです。                                        煤ケ谷の資料によれば「存円和尚、時々村舎に説法し村民をして輪回応報を聞知せしめ至法に遵(したが)わしむ。今の法論堂村 是れ也」とありますが、存円和尚とは仏果禅師のことだそうです。

                           

先程、一気に下った丸太作りの階段を再び登り返し、鹿止め の扉を抜け緩やかな尾根を進み土山峠分岐まで戻る。

土山峠分岐通過、11時 16分。

この先は「関東ふれあいの道」を進み仏果山を目指す。

 

 

     ※次は仏果山から高取山縦走コースを歩きます。

 

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🐾 桜時を歩く 🐾

2022年04月09日 | 春景色

河津桜は終わり、染井吉野に変わりつつあり、地元を歩いて来ました。

暖かな陽気の中の山道を歩いていると、沢山の花が出迎えてくれる、この時期ならではの良さである。

普段は中々歩くことをしていないので、付近の桜を見て歩くことにした。

御殿場線の松田駅を8時 20分、出発。

まず、西平畑公園を目指す。  到着8時 35分。                              こちらの桜は河津桜で、足柄平野では逸速く春の訪れを知らせてくれる。4月2日の訪問時には既に葉桜に変わっていた。

菜の花やチューリップ、白モクレンなどが綺麗であった。

自然館を抜け農道を登り最明寺史跡公園を目指す。意外と遠く約1時間掛かった。      史跡公園到着、9時 50分。 標高 456m。

街中の桜は満開となっていたが、こちらは6~7分咲きで枝垂れ桜の方は、まだ蕾であった。

人里離れた山中で、密教の奥義を追求する真言宗の名刹として鎌倉時代の承久3年(1221)松田郷を治めていた大庭平太景義が、この地に招いた源延という僧侶により現在地に建立されたものだそうです。(当時は西明寺)

その後の文明元年(1469)、隣の大井町金子に移転しており(現 最明寺)、なぜ移転したのか?など謎も多いようです。

中央にある池の北側斜面を登り、山北町の高松集落を目指す。 10時半発。

最明寺史跡公園から高松集落にある高松分校には、なだらかな道を30分で到着した。11時。

校舎横の桜も満開であり、新しいランドセルを背に入学式や卒業式などが賑やかに行われていた往時が偲ばれ、壷井栄の長編小説『二十四の瞳』が浮かんだ。

                           

場所が山と海の違いは有れど、瀬戸内海の小豆島に生まれた大石先生が新卒の女性教師として島の岬の小学校に赴任、そこで受け持った12人の子供を可愛がる。                 しかし、第二次世界大戦の嵐はこの小さな島の子供たちをも巻き込み、ある少女は紅灯の巷(ちまた)へ、ある少年は戦場へと行ってしまい、戦争が終わった時には大石先生も子持ちの未亡人となっていた。・・・・・

                            

自分の小学1~2年の担任の女性教師が、この高松分校から赴任されて来られ、優しい先生であり大石先生と重なり、一度どんな学校か見て見たかったので、とても満足した。

高松分校から戻り、尺里峠(第六天)への登り道に進む。尺里峠着、 11時 40分。

100m南側に富士山展望台の標示板を見つけ立ち寄る。

青空でなく雲の多い日であったが、富士を望むことは出来た。

11時 55分、尺里峠より高松山を目指す。登りの途中、樹林帯の中にミツマタが群生していた。

土曜日であり高松山(標高 801m)山頂には沢山の登山者が休憩されていた。 12時 55分着。

高松山登山の途中で昼食 は済ませたので、5分の休憩で13時下山開始。

ビリ堂通過、13時 15分。

新東名高速道路の工事現場を通過し、眼下に山北町の向原集落が見えてきた。 14時。

尺里川通過、14時 25分。上流の桜。

尺里川下流は桜のトンネルの中を流れていた。

岩流瀬(がらぜ)橋到着、 15時 05分。酒匂川左岸の桜が見事でした。

福沢神社のある文命堤に到着、15時 20分。

怒田運動公園に到着、 15時 40分。こちらの桜も満開で多くの家族連れが見えていた。

サクラの映える青空を思いながら出発したが、ノンビリ歩きながらまずまずの桜狩りを楽しむことが出来ました。

 

 

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🌷 春の花めぐり 栃木② 🌷

2022年04月05日 | 春景色

群生するカタクリなど可憐な山野草を求めて、栃木へ

『清明』 二十四節気の一つ。                               全てのものが清らかで生き生きとする頃のこと。                          若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い舞う、生命が輝く季節の到来です。

                                            栃木県那須郡那珂川町の八溝県立自然公園内に位置し、自然豊かな雑木林に関東最大規模を誇るカタクリの群生が山の斜面を埋め尽くしていました。

以前はカタクリの群生地を追って 秋田県仙北市西木町、新潟県南魚沼市の「六万騎山」、神奈川県相模原市の「城山かたくりの里」などを巡った思い出があります。

小さい頃、祖母に『葛湯を作ってもらい、寒い時に体が温まり大好きでした。       葛デンプンまたは片栗粉の水溶きに砂糖を加え、熱湯を注ぎトロリとした飲み物。体が温まり葛の発汗作用などから、風邪の初期に用いると良いといわれていました。                そんな思い出があり小さい頃から『カタクリ』という名は聞き覚えがありました。

今まで見たカタクリの花は小さくて可愛らしいといったイメージをもっていましたが、栃木のカタクリは予想外に大きくビックリしました。    

                       

🌸 カタクリ : 片栗 🌸 ユリ科                                 雪解けの林に咲く高貴な花。雪国などでは群生が見られる。

落葉樹林の林下に群生し、早春に咲いて初夏には地下で休眠する。紅紫色の花の美しさから ❝ 春の妖精 ❞ にも喩えられる。                                  花は陽が当たると開いて反り返り、夕方に閉じる。

                                

🌸 ミズバショウ : 水芭蕉 🌸 サトイモ科                            山地の湿原などに群生し、北海道や東北ではふつうに見られる。

白い仏炎苞に包まれた、棒のような花穂に細かい花を密に付ける。夏には葉が1mにもなり、別の植物のように様変わりする。

歌にもあるように、尾瀬のシンボルとして名が知られ清楚な花で美しい。

                         

🌸 ザゼンソウ : 座禅草 🌸 サトイモ科                           仏炎苞が紫褐色で茎が無く直に仏炎苞が延びており、不気味な感じがする。

座禅を組む達磨大師の姿に見立てて名がつき、別にダルマソウ(達磨草)とも呼ばれる。   花は早春から開き、悪臭を放つようです。

四季の彩りが競い合う最高の時に、栃木の自然を満喫する散策ができ、お疲れ様でした。

 

 

 

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🌷 春の花めぐり 栃木① 🌷

2022年04月02日 | 春景色

山の斜面一帯に咲き誇る花々を求めて栃木へ

花は、その年の気象 状況により開花時期といえども早かったり遅かったりと、最高の状態で見る難しさがあります。

今年はどうだろうか と思案しながら、花好きの皆さんと共に歩いて来ました。                 地元の方の お話では、今年は 寒かったので一寸遅いとのことでした。

訪問先は栃木県那須郡那珂川町の『富山(とみやま)いわうちわ群生地』です。

                              この花の群生規模としては、❝ 日本一 ❞ ともいわれている富山いわうちわ群生地へ軽いハイキングを兼ねながら見学して来ました。

🌸 イワウチワ:岩団扇 🌸 イワウメ科                             生育地は山地で高山植物とはいえないが、雪解けと同時に登山口周辺でよく見かける。    淡紅色の花は清楚で可愛い。    

🌸 ショウジョウバカマ: 猩々袴 🌸 ユリ科                            早春の林で見られる、細長い花被や雄しべ、雌しべをもつ花。

花の色は淡紅色から濃紅色まで変化が多く、白色のものもあり、花は横向き又は斜め下向きにつける。

 

🌸 シュンラン : 春蘭  🌸 ラン科                               早春、ほかのランに先立って咲くことから名がついた。

木々が芽吹く頃、雑木林の林床に10~25cmの花茎を伸ばし、黄緑色の花を咲かせる。

中心の唇の形をした花びら(唇弁)は白色で濃い紅紫色の斑点がある。

 

 

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