昨年(7/20)より約一週間遅れで、ようやく梅雨明け(7/28)となり、待望の夏山シーズン
となりました。
昨年は富山県の折立登山口から太郎平小屋に入り、黒部五郎岳(2840m)踏破を実行しましたが、大雨にたたられ太郎平小屋に二連泊の足止めをくい、天候の回復が見込めず撤退しました。
そんなことで皆さん諦めきれず、昨年のリベンジ戦で黒部五郎岳
を目指しました。
平成28年8月6日(土)に折立と違い、安心して登山口まで入ることのできる新穂高温泉登山口へ向かいましたが、土曜日なので新穂高温泉に近い駐車場は満杯で山間の鍋平園地駐車場に移動。6時15分到着。 登山準備を整え6時半
出発。 登山指導センターや観光案内所のある新穂高
温泉の中心部まで徒歩で30分となっていたが山道の様なところを下り40分掛かった。
登山届を提出し7時16分出発。
新穂高
温泉の中央の橋を渡り、左俣谷の左岸を一部傾いた中崎橋まで進み、そこからは右岸を小池新道入口まで林道
歩きである。 途中、冷風
が噴き出すところがあり、涼しく気持ち良かった。
笠新道登山口
通過8時40分。
冷たい水場
もある。
笠新道登山口から間もなくでわさび平小屋
に8時55分到着。15分休憩。
水
の豊富な小屋であり、常に木製の水槽にトマト、キュウリ、リンゴ、オレンジ等が沢山冷やされており、真っ赤なトマトが実に旨そうで購入。
塩をたっぷり掛けガブリ、とても美味しかった。
天気は最高、気温はガンガン上昇。
左俣林道が終わり、左俣谷と分かれ小池新道に取り付くと日影はなくなりきつい登りが始まった。
左手の抜戸岳側の白い大きな岩の上を進む。
その岩の白さが目に痛いほどなのである。
首の日焼けに注意しながら
歩いた。
秩父沢着 11時05分。10分休憩。 あまりの暑さに
タオルを濡らしたり、靴を脱いで足を冷やす人もいた。
手持ちの水がドンドン減る。 自分は500mlを 3本とパックのドリンクを持っていたので心配はなかったが、暑さの予想を外した人は水
の心配が始まった。
昭文社の地図でわさび平小屋から秩父沢までのマップタイムは1時間半であるのに、1時間55分掛かってしまった。
猛暑
であり、北アルプスを初めて歩かれる方も居たので、仕方なかった。
イタドリヶ原通過、12時20分。
暑い中、登りのみが続く。 シシウドヶ原通過、13時半。 秩父沢からシシウドヶ原までのマップタイムは1時間半であるのに、ここは2時間15分掛かってしまった。
今日の宿は双六小屋であり、シシウドヶ原から休まず歩くマップタイムは3時間半。 当然、そんなことはできない。
本当に疲れてしまった人は、水
の消費量も増加。 このままでは遅れ組の、水無しによる登山は無理なので、途中の鏡平山荘で様子を見ることにした。
そこで自分の水を1本渡し登山道は1本道なので、無理せず登って頂くよう伝え、自分は不調な方のザックを持ち、途中の鏡平山荘まで
先行した。
私が鏡平山荘に着いた時は、先の皆さんは待っていて下さったが、遅れ組が心配で水のみ4本持ち、迎えに下った。 ペースが遅くともしっかり歩いて頂けたので助かった。
鏡平山荘到着、14時45分。 先行隊には15時に
出発して頂いた。 今日の宿
「双六小屋」
は鏡平山荘と同系列の小屋であり、連絡を取って頂き、遅くなっても食事は大丈夫とのことで、大休止を取り
カキ氷
を賞味した。 心から美味しいと感じた。
出発、15時半。 山の中で
カキ氷
を食べ元気回復、良いリズムで歩いて頂けた。
双六小屋までマップタイムで2時間半。
本来と外れた行動
ですが、日は長いし、空模様も雷雨
等の心配が伺われず、また双六小屋までの2時間半の内1時間の登りで尾根に出てしまえば後は小さなアップダウンのみであったことで予定通りに
進行した。 1パーティーを2分裂することは避けたかったので、皆さんに頑張って頂き助かりました。
弓折乗越から尾根に上がり、右手に槍穂高連山を眺めながら小屋を
目指す。
尾根の内の 1ピークを越え下り始めたら双六小屋の赤い屋根が見えた。
その屋根が見え隠れし、実際に到着するまで気分的に長く感じた。
双六小屋到着、18時50分。
部屋に荷物を置き、休む間もなく食堂へ、先行隊も食事中で先に出して頂いた生
ビールの美味しかったこと。 食事の前に飲み終えてしまった。 極度の疲労でも
歩き続ける女性の強さに感服致しました。お疲れ様です。