素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

▲新穂高温泉から双六小屋へ▲

2016年08月10日 | 北アルプス

昨年(7/20)より約一週間遅れで、ようやく梅雨明け(7/28)となり、待望の夏山シーズンとなりました。                                                      昨年は富山県の折立登山口から太郎平小屋に入り、黒部五郎岳(2840m)踏破を実行しましたが、大雨にたたられ太郎平小屋に二連泊の足止めをくい、天候の回復が見込めず撤退しました。                                                                          そんなことで皆さん諦めきれず、昨年のリベンジ戦で黒部五郎岳を目指しました。

平成28年8月6日(土)に折立と違い、安心して登山口まで入ることのできる新穂高温泉登山口へ向かいましたが、土曜日なので新穂高温泉に近い駐車場は満杯で山間の鍋平園地駐車場に移動。6時15分到着。                                                                                   登山準備を整え6時半出発。                                                                                               登山指導センターや観光案内所のある新穂高温泉の中心部まで徒歩で30分となっていたが山道の様なところを下り40分掛かった。    

登山届を提出し7時16分出発。

                                               新穂高温泉の中央の橋を渡り、左俣谷の左岸を一部傾いた中崎橋まで進み、そこからは右岸を小池新道入口まで林道歩きである。                                                                      途中、冷風が噴き出すところがあり、涼しく気持ち良かった。

                                                         笠新道登山口通過8時40分。  冷たい水場もある。

笠新道登山口から間もなくでわさび平小屋に8時55分到着。15分休憩。                         の豊富な小屋であり、常に木製の水槽にトマト、キュウリ、リンゴ、オレンジ等が沢山冷やされており、真っ赤なトマトが実に旨そうで購入。                   塩をたっぷり掛けガブリ、とても美味しかった。

天気は最高、気温はガンガン上昇。                           左俣林道が終わり、左俣谷と分かれ小池新道に取り付くと日影はなくなりきつい登りが始まった。

                                                    左手の抜戸岳側の白い大きな岩の上を進む。 その岩の白さが目に痛いほどなのである。                                      首の日焼けに注意しながら歩いた。

秩父沢着 11時05分。10分休憩。                         あまりの暑さにタオルを濡らしたり、靴を脱いで足を冷やす人もいた。

手持ちの水がドンドン減る。                               自分は500mlを 3本とパックのドリンクを持っていたので心配はなかったが、暑さの予想を外した人は水の心配が始まった。                                 昭文社の地図でわさび平小屋から秩父沢までのマップタイムは1時間半であるのに、1時間55分掛かってしまった。                              猛暑であり、北アルプスを初めて歩かれる方も居たので、仕方なかった。

イタドリヶ原通過、12時20分。 暑い中、登りのみが続く。                シシウドヶ原通過、13時半。                           秩父沢からシシウドヶ原までのマップタイムは1時間半であるのに、ここは2時間15分掛かってしまった。                               今日の宿は双六小屋であり、シシウドヶ原から休まず歩くマップタイムは3時間半。  当然、そんなことはできない。                                                本当に疲れてしまった人は、水の消費量も増加。                       このままでは遅れ組の、水無しによる登山は無理なので、途中の鏡平山荘で様子を見ることにした。                                      そこで自分の水を1本渡し登山道は1本道なので、無理せず登って頂くよう伝え、自分は不調な方のザックを持ち、途中の鏡平山荘まで先行した。

私が鏡平山荘に着いた時は、先の皆さんは待っていて下さったが、遅れ組が心配で水のみ4本持ち、迎えに下った。                                 ペースが遅くともしっかり歩いて頂けたので助かった。

鏡平山荘到着、14時45分。 先行隊には15時に出発して頂いた。           今日の宿「双六小屋」は鏡平山荘と同系列の小屋であり、連絡を取って頂き、遅くなっても食事は大丈夫とのことで、大休止を取りカキ氷を賞味した。          心から美味しいと感じた。 出発、15時半。                      山の中でカキ氷を食べ元気回復、良いリズムで歩いて頂けた。           双六小屋までマップタイムで2時間半。

本来と外れた行動ですが、日は長いし、空模様も雷雨等の心配が伺われず、また双六小屋までの2時間半の内1時間の登りで尾根に出てしまえば後は小さなアップダウンのみであったことで予定通りに進行した。                            1パーティーを2分裂することは避けたかったので、皆さんに頑張って頂き助かりました。

弓折乗越から尾根に上がり、右手に槍穂高連山を眺めながら小屋を目指す。

                                                       尾根の内の 1ピークを越え下り始めたら双六小屋の赤い屋根が見えた。       その屋根が見え隠れし、実際に到着するまで気分的に長く感じた。                    双六小屋到着、18時50分。

                                                部屋に荷物を置き、休む間もなく食堂へ、先行隊も食事中で先に出して頂いた生ビールの美味しかったこと。 食事の前に飲み終えてしまった。                                    極度の疲労でも歩き続ける女性の強さに感服致しました。お疲れ様です。

 

 

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⛰ 双六小屋から黒部五郎小舎へ ⛰

2016年08月10日 | 日本百名山

最近の山小屋はどこも立派できれい。                              密閉性も良いようで受付に入ったら、中の暑いこと参りました。            そんなことで今回の山行で利用させて頂いた、双六小屋、黒部五郎小舎と鏡平小屋の3軒とも、寝る時はTシャツだけで平気でした。

                                               また乾燥室もガンガンに効いており、びしょ濡れのタオルなど10分もあればカリカリになっていました。                                        干すのにどうしようかなどと考えていると、自分が干からびてしまいそうでした。

朝食は2回目の5時。1回目は4時から始まりました。                     山に行くと、出された物は残さず食べるようにしているのだが、どうも食べるペースは歩くのと違い遅いので、いつもビリ。でも慌てずノンビリお茶を御馳走になっている。 双六小屋側から見た鷲羽岳(2924m)

双六小屋の出発は6時15分であり、昨日の二の舞を演じないよう水を3本満杯にして、早めに外に出て待機した。                                  日の出は5時と聞き、準備していたら5時を過ぎてしまい、もう明るくなっていた。

天気が良いと周りの山岳風景は、全て綺麗に見えてくる。             だから家に帰り写真の整理をしていると同じような構図の写真がいくつも目に付く。

皆さんが集合し軽く運動して、水場の横から双六尾根に取り付く。            歩き始めのリズム作りは大切なので、焦らず人数の確認をしながら最後尾に付いた。

 

中道分岐通過、6時50分。この中道を進み双六岳と丸山の間の尾根道に合流する                                        尾根に向けて登り出す前は広大な高原道のハイキング。                     こんな所は何時間歩いても飽きない素晴らしい北アルプスです。

尾根の合流点通過、7時50分。                             どこを見ても感動で興奮気味であることを自ら実感し、迂闊な 1歩を踏み出さないように気を引き締めた。

尾根上の丸山(2854m)を通過し、前方の三俣蓮華岳(2841m)に登り返す。    巻き道があれば、わざわざ山頂近くまで登らなくても良いのだが、そう甘くはない。  三俣蓮華岳登頂、9時10分。

                                                        10分山頂からの景色を楽しみ、今回の山行目的の山「黒部五郎岳(2840m)に向け進路を取った。

稜線上から下りに入る前に交替し、私が皆さんを先導した。                      正面には五郎カールを見せた黒部五郎岳が聳え、それを見ながら黒部五郎小舎に向け一気に高度を下げる。                                小舎近くになると大きな岩がゴロゴロした涸れ沢のような登山道を直滑降に下る。   明日はここを登り返すのか と思うと疲れた足には厳しく思われた。

黒部五郎小舎到着、10時35分。                           休憩後には今日中に黒部五郎岳の山頂を皆さんで踏む予定なので、荷の整理をし、必要なものはサブザックに詰め、大きなザックをどうしようかと受付に尋ね団体名を告げたら、既に部屋は確保されているとのことで、それぞれ指定の部屋に運び入れた。

遅れた方を待つ間、の準備を行い五郎へのコース取りを、行きは五郎カールから取付き下山は稜線コースの周回とすべく考えていたら、小舎の方が、午後は雷雨になることが多く、雷が鳴ったら稜線には出ず、必ずカールコースを戻って下さいと忠告を頂いた。

全員が集まった11時40分、軽い荷で黒部五郎岳に向かう。             踏み込めば踏み込むほど奥が深く、樹林帯の中を徐々に高度を上げる。1時間ほど歩き、ようやく五郎カールが見え始めた。

                                                       カールの中を進み、稜線に出る急登はきつかった。                後ろの方の荒い息遣いが聞こえたが、ガレ場で登山道が狭かったので休まず稜線上まで頑張って頂いた。

黒部五郎岳山頂は稜線上に出てから西側より回り込んで、山頂に到達した。14時15分登頂。  2年越しのリベンジ達成の瞬間でした。                             15分山頂からの展望を楽しみ下山の途についた。

は出始めたものの雷雨の心配はなかったが、皆さんに大分疲れの様子が伺えたので、稜線コースより安全な往路のカールコースを戻ることにした。            こちらは稜線コースです。

カール内では地図上に表示された水場を探し、はっきり判らなかったが大きな岩の下からコンコンと湧き出る冷水を御馳走になり、とても美味しいのにビックリ。            お腹を壊した人はいませんでした。

疲れた足で樹林帯の中の下山も辛いものがありましたが、皆さん小舎での食事を楽しみに頑張って下さいました。 黒部五郎小舎帰着、16時45分。

 

 

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▲黒部五郎小舎から鏡平山荘へ▲

2016年08月10日 | 北アルプス

朝食 5時。皆さんの豪快な食事の様子を見せて頂き、今日も快調に歩けそうな気がし安心でした。                                        早めに外に出て待機。外には現在実施中の「トランスジャパンアルプスレース」の選手が出発準備をしていた。                                              神奈川県から参加の選手を見かけ声援した。

                                                   このレースは日本海富山湾から太平洋駿河湾までの約400kmを1週間で踏破する鉄人レースであります。

出発前に小舎に御礼の声を掛けたらコーヒーを御馳走して頂けました。         今では飲み物、食べ物など下界の喫茶店や食堂での器と同じもので出して頂け、山小屋の進化も素晴らしいです。                            また、山に入るとの大切さを身をもって知ることができます。

皆さん満足し黒部五郎小舎を5時50分に出発。                       小舎の裏手に回り、昨日 黒部五郎岳より見た三俣蓮華岳への直登の涸れ沢登山道に取り付いた。   お世話になった黒部五郎小舎と黒部五郎岳。

                                                急ではあったが西側斜面であり早朝のヒンヤリした空気の中、意外と心配することもなく登り切る事ができホッとした。  三俣山荘に向かう分岐に7時36分通過。

今日も連日同様、素晴らしい天気で今年の天気運を全て使い果たしてしまいそうな気がした。                                             下のピークは左が水晶岳、中央がワリモ岳、右が鷲羽岳、ワリモの下部が黒部源流になります。

樹林帯を抜けると、またまた素晴らしい山岳風景が目を楽しませてくれ、カメラを手から離せない。                                           そう好天に恵まれる訳でもないので、気に入った風景は全てカメラに収めた。

三俣蓮華岳山頂着、8時25分。10分休憩。  360度の展望で以下の山々を望むことができた。

                                               薬師岳(2926m)、鷲羽岳(2924m)、水晶岳(2986m)、大天井岳(2922m)、槍ヶ岳(3180m)、笠ヶ岳(2897m)まさしく、これぞ夏山 である。

次は笠ヶ岳を前方に見ながら丸山、双六岳(2860m)を目指して南へ進んだ。                    稜線上の登山道は、お花畑に目をやったり、東側下部には三俣蓮華岳カールのプロテーラス・ランパート(カールが作った半円形の急な岸壁から岩石が崩れ落ちて、急な雪渓や雪田の上を滑り落ち、雪渓の無くなった所に岩石を積み重ねて作った堤防状の地形)を見たり、左手前方の槍ヶ岳を見たりと飽きない。

丸山への登りを過ぎれば、ほぼ平坦な登山道で双六岳へ。丸山通過、9時05分。

                                                   双六岳着、10時15分。

                                               双六岳の山頂を踏むのは2度目、南東方向に伸びた尾根の先に槍ヶ岳が見え、初めての時はビックリするほど感動したのを覚えています。 10時35分出発。                                     今回は私が皆さんを先導したので、写真ばかり撮っておられず、またゆっくり単独で来てみたい所です。

双六岳を下った所の双六小屋では昼食を予定していたので、時間を見ながら下った。          双六岳頂上付近の平坦地ではソリフラクション(凍結破砕作用によって岩が砕かれ、その礫が霜や氷の力で動くこと)による自然の造形が見られました。                                          礫が一面に広がるなだらかな所では、石ころが円形になっていたり、少し傾斜があると列状に並ぶよう変化するようで、環状砂礫とか円形砂礫と呼ばれているようです。

中道合流点通過、11時15分。                               もう下部に双六小屋の赤い屋根が見える。 食事となると足取りは軽い。

                                                       双六小屋到着、11時36分。                                 それぞれ好きなものを注文し、食堂にて全員一緒に頂いた。            昔と違い小屋で昼食が取れるので、便利になったものだとつくづく思う。            双六を12時20分出発。

今日の宿は鏡平山荘。双六小屋からでは約2時間で着く予定の山荘である。                      双六小屋を出るとキャンプ場の脇を抜け、南へ進む。                 樅沢岳と弓折岳中間部の尾根に出るまで登りであるが、その後は花見平(通過、13時45分)、弓折乗越までは尾根歩きで、乗越からは鏡平山荘に向けて下るのみである。          ここまで来ると槍ヶ岳が、もう目の前で、飽きるほど良く見えるのである。

                                                        鏡平山荘到着、15時10分。 理想の時間に到着できてホッとしました。

                                                          夕食は18時で、余裕時間が沢山あり、鏡池の上に張り出されたテラス上のテーブルベンチで、仲間の方々と山の話に花が咲き、楽しい時間を過ごすことができた。

 

 

 

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▲鏡平山荘から新穂高温泉へ▲

2016年08月10日 | 北アルプス

今回は、この鏡平の池に映る槍ヶ岳を撮ろうと三脚を持参した。                でも中々良い条件にぶつからない限り、簡単に撮れるものでないことを実感した。

 

4時前に防寒対策を万全にして外に出た。「アレッだ?」              ほんの小雨であり、そのままテラスへ。残念なことに槍ヶ岳に雲がかかり見えず、鏡池にはほのかな風があり水面は揺れている。                     弓折岳上空には上弦の月が見えた。                           テラス上で1時間、槍ヶ岳を眺め続けたが、良い状況はほとんどなかった。

5時から朝食であり、山荘に戻った。私が一番ビリで皆さん食事を始められていた。  私の後に食事をされる方はなくノンビリ食事をすることができた。

                                               鏡平山荘出発が6時であり、その前に外に出て待機。                    今日で山行が終わりかと思うと寂しいものがあった。                   途中の行程で遅れた方も、この下りは1パーティーとして一緒に下ることができ、初日の猛暑と比べたら多少は涼しく歩き易いこともあり良かった。

                                               シシウドヶ原通過、6時45分。

                                                     秩父沢着、7時45分。10分休憩。

                                                      小池新道入口通過、8時44分。

                                                 わさび平小屋到着、9時。                                 仲間の方のおごりでスイカを御馳走になり、昔懐かしいラムネも美味しかった。

新穂高温泉駐車場が登山口から離れており、皆さんに歩いて頂くのも大変なのでドライバー2名が、ここから先行下山し車を登山口に移動。                   新穂高温泉日帰り湯に立ち寄りサッパリして12時15分、帰途に着きました。    4泊5日の山旅、本当にお疲れ様でした。

 

 

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▲北アルプスの風景▲

2016年08月10日 | 北アルプス

夏の北アルプスをノンビリ歩いてみませんか?                                           お花畑と清流に恵まれた緑豊かな山稜へ。額縁を持参すれば、どこでも素晴らしい絵画が見られます。                                歩いて2~4時間の間隔で、4つの山小屋(わさび平小屋、鏡平山荘、双六小屋、黒部五郎小舎)があり、登山道も良く整備され、老若男女の皆さんが安心して登山を楽しめます。                                      新穂高温泉から林道~小池新道をたどり、ゆっくりと時間をかけて歩いてみては如何でしょうか                                          7月中旬~8月中旬には弓折岳稜線や双六岳、三俣蓮華岳カール、黒部五郎岳カールなど色とりどりのお花畑が広がります。                                                         双六岳や樅沢岳から望む槍・穂高連峰の眺めは素晴らしく、鏡平では鏡池に映る槍・穂高の絶景を楽しむことができます。

ここでは、今回の山行で見ることのできた、夏山らしい山岳風景をご紹介いたします。

                                          抜戸岳とシシウド 

                                                  双六岳 中道のチングルマ 

                                                    丸山から見た双六岳と笠ヶ岳

                                                   丸山から見た三俣蓮華岳、水晶岳、鷲羽岳

                                                        丸山から見た黒部五郎岳 

                                                三俣蓮華岳から見た左から水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳。 中央の窪地が黒部源流です。                    右下に見える赤い屋根は三俣山荘です。 

                                                三俣蓮華岳から見た槍・穂高方面

                                                三俣蓮華岳から見た丸山と笠ヶ岳

                                                 夏の黒部五郎岳と五郎カール 

                                                             笠ヶ岳と秩父岩 

                                                 双六岳から見た槍ヶ岳 

                                                 双六小屋と鷲羽岳 

                                                弓折尾根から見た槍ヶ岳 

          

 

 

 

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