南八ヶ岳の独立峰で八ヶ岳の主稜線から外れているが、八ヶ岳全エリアで3番目の標高をもつ阿弥陀岳を狙った。
八ヶ岳の主な峰 赤岳(2,899m) 横岳(2,829m) 阿弥陀岳(2,805m) 硫黄岳(2,760m) 権現岳(2,715m) 天狗岳(2,646m) 蓼科山(2,530m) 編笠山(2,524m) 北横岳(2,480m)
阿弥陀岳は八ヶ岳の主稜線から外れているという事で、この山頂に立つと阿弥陀を囲む山々を赤岳方向を向いて右手から西岳、権現岳、赤岳、横岳、硫黄岳の大パノラマが一望できるのである。
これを見ようと本山行が決定しました。
バスで行くからできる八ヶ岳横断コース。 登りが清里側で下りが美濃戸側へとしたコース取りをしました。 登りは県界尾根か真教寺尾根か迷いましたが、参加メンバーの力量を判断し、リーダーが夏の山行も考慮し、詰めに難易度の高い岩場のある真教寺尾根に挑戦決定。
出発点のサンメドウズ清里スキー場に10時到着。 すぐに登山準備を開始しリフトに乗車、山頂駅の広場で準備運動を行い10時25分出発。
登り始めて足慣らしにもならないうちに賽の河原に到着 10時30分。
しばらくヤセ尾根を行くが、やがて原生林の急登が続く。 樹間は涼しいが切れると暑い。
牛首山(2,280m)到着11時45分。 昼食とした。 ここまでが、このコースのひと区切りで、この先は平坦な道が続く。 全コースを見ると牛首山まで登り、扇山まで平坦、そこからは見晴らしは良いが登り、山頂直下の300m程が岩場の急登と言った感じであった。 出発12時10分。
扇山(2,357m)通過12時45分。
やがてコースが急になりだすと、回りに景色も変わり、展望も開け、
見上げれば、これから取付く岩場が目に入った。徐々に緊張感が増して来る。
振り返ると、今登って来た真教寺尾根と左手には県界尾根が俯瞰できた。
また赤岳方向に向いた左手には鋭くとがった天狗尾根が望めた。
クサリ場に取付く前の休憩と準備。
ガスが湧き出し、クサリと岩の濡れに注意喚起した。
3人でサポート。 上部、中間部、下部に待機し、1本の鎖に1人取付き、登り切ったら次の人が取付くようお願いし、下部に付いた私は体の向きや足場の位置を声掛けした。
次々と岩場を越えて行くと、尾根から離れて左側にトラバース気味に進むと、赤岳から権現岳への縦走路にでる。 権現岳・真教寺尾根分岐着15時40分。
右に竜頭峰を巻き込み、阿弥陀岳からの道と合流、この辺りからは明日登る阿弥陀岳が堂々と屹立していた。
岩尾根のハシゴを登ると赤岳の南方に出る。 先を行く皆さんが赤岳主峰に取付いている様子が伺えた。
もう小屋は目の前である。赤岳南峰登頂16時10分。
赤岳頂上山荘着16時15分。
山荘のある北峰から見た横岳(2,829m)と硫黄岳(2,760m)の山塊である。
赤岳北峰から眼下にある近くの小屋が俯瞰できました。 望遠で上の写真の小屋に寄ってみました。こちらが赤岳天望荘です。
次は行者小屋です。
最後は赤岳鉱泉です。
この日は終日雨も降らず、とても運が良かったと感じました。 真教寺尾根の詰めの岩場登りに皆さん体力や神経を 使われたようで、夕食後談話室でおしゃべりされる方は1人もいませんでした。 明日もあります。今日はお疲れ様でした。