富士五湖の本栖湖から南へ竜ヶ岳、雨ヶ岳、毛無山、熊森山、長者ヶ岳、白水山へと続く尾根は天子(てんし)山塊と呼ばれ、その最高峰が毛無山で、一等三角点がある。
山名は山頂がカヤトなどに覆われて、樹木が無いように見えることに由来しているようです。
国道 139号線の朝霧高原から毛無山登山口に入った「ふもとっぱら駐車場」 に 7時半到着。
20分で登山準備を済ませ出発。
初めて登山する山であり、駐車場を出ると十字路で案内板もなく進路に迷う。 地図を見ながら、左の地蔵峠へ向かう林道に入る。
林道を進んで間もなく「麓宮(ふもとみや)」と記された看板が目に入り、そちらを見たら神社が見えたので安全登山の祈願をした。
更に林道を進むと「麓金山精錬場跡」 の看板があり、麓集落は毛無山を挟んだ山梨県の下部(しもべ)と同様に、戦国時代に金の採掘が盛んに行われていた所だそうです。
8時 08分、林道から登山道へと入る。その近辺ではヤマアジサイが見られた。
二合目と表示された看板が目に付いた。通過、8時 42分。
三合目近くになったら、やはりアジサイ科のコアジサイが綺麗に咲いていた。
三合目通過、9時 17分。 この合目標識は毛無山の山頂まで、だいたい高度差100mごとに付けられているようで目標となり張り合いになる。
四合目通過、9時 46分。 この辺りの登山道は岩がゴロゴロしており、足元に神経を集中する。 この通過の間にも、大きな岩の急斜面にロープが設置された箇所や木の根につかまって体を引き上げる箇所が沢山有った。
遭難事故が発生した時、ヘリが来て救助のできるレスキューポイント広場を通過、9時 55分。
標高を上げてくると大きな岩がゴロゴロする中を抜ける様にして登山道が進む。
五合目通過、10時 15分。 標高 1485m 岩の間に造られたルートを、ただひたすら登る。
六合目通過、10時 47分。 標高 1548m
七合目通過、11時 17分。 この辺りまで登ると樹間越しに天子山塊南部の山々が見えるらしいが、この時は若葉が邪魔して良く見えなかった。
合目間の登りには結構厳しい登りがあり、疲れた足が度々止まる。 汗かきなので額から汗が滴り、カメラのピントが合いにくいように感じ、レンズを見たら湿気で曇っており、いくら拭いても綺麗にならなかった。
八合目通過、11時 57分。
この辺りではヤマツツジが綺麗に咲き、疲れを癒してくれた。
七合目までは合目ごとの通過時間をほぼ 30分で維持してきたが、その後はダウンした。 高度が上がると、登山道の露岩が段々大きくなり、湿った岩や木の根などでスリップに注意すると足も止まる。
富士山展望台通過、12時半。 標高 1850m
展望台の大岩の上に立つと、朝霧高原を抱えた富士山の雄大な景色が見られるはずだったのに、ガスに覆われ真っ白な油絵のキャンバスを見ている様であった。
九合目通過、12時 42分。
九合目を過ぎて、ひと頑張り登ったら山梨県と静岡県の県境尾根の稜線、麓・地蔵峠分岐に出た。分岐通過、12時 49分。
麓・地蔵峠分岐からは樹林帯の緩やかな尾根道を進む。
最後にやや急な斜面を登るが、人の声が聞こえ頑張る。
毛無山山頂が見えた。 沢山の登山者が休憩されていた。登頂、13時丁度。
一応ここに一等三角点があり、毛無山の山頂標示板もあるが標高は 1945.5m。
あと20分ほど北東に進むと毛無山最高点がある。そちらの標高が1964m。 青空であれば毛無山の最高地点も踏みたかったが、遠望が利きそうになく諦めた。
30分で遅い昼食を済ませ13時半、往路を戻る形で下山開始。
登りがきつかっただけに、かなりの急傾斜を岩や木の根につかまり、スリップや膝を痛めないよう注意しながら慎重に下った。
15時 10分、登りは足元ばかり見ていて気付かなかったが、下りで不動の滝に気付き展望台より見学。
流れは細いが、二段で落差約 100mと言われる美しい不動の滝を見ることが出来た。
下りはマップタイムに近い、2時間 12分で無事下山でき麓宮様にお礼の挨拶を済ませた。 ふもとっぱら駐車場に15時 42分到着。
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