山頂は広々し、ほぼカヤト原に覆われ一部ヒノキ林であるが、展望良好で牧歌的であり、とてものどかである。
日差しは暖かいがジッと風に 吹かれていると汗が冷えて寒くなるので、パーカーかウインドブレーカーを羽織っていれば快適である。
まず大野山に向かう途中、アチコチで木製の人物や動物の像が迎えてくれました。 これは工芸家の方によるチェーンソーを使って一本の丸太から彫り上げられるチェーンソーカービングの作品。これらの人物や動物の像を探して歩くのも楽しい。
山頂の中央には竜集大権現の小社が祀られている。
竜集大権現から西に目をやると東屋と霊峰 ❝富士山❞ の幽姿が望めた。
特に日当たりの良い南側には、木の皮が和紙の原料になるミツマタが青空に向かって咲いていた。 枝が必ず三又に分かれるのでこの名が付いています。
山頂から北に目を向ければ西丹沢の山々と昭和 53年(1978)三保ダムの建設により出現した人造湖である ❝丹沢湖❞ が俯瞰できる。 自然を大切にした美しい湖で「かながわの景勝 50選」・「全国ダム湖 100選」・「関東の富士見百景」などに選ばれています。
大野山は西丹沢前衛の低山ですが、北東方向に目をやれば奥深い丹沢山塊の峰々が遠望できます。
東方向に目を移すと山頂一帯に牧場が広がり、明るく牧歌的な雰囲気が楽しめます。
陽当たりの良い所でストレスもなくゆったりと過ごす牛さんのお腹は重そうでした。
更に南東方向には足柄平野を流れる二級河川の酒匂川や遠く相模湾が望めます。
山頂からの景色を充分に楽しみ 12時40分 下山開始。旧共和小学校跡までは往路を戻ります。 戻りながら南側の右手には、寒いのか襟巻をした熊さんが見送ってくれました。
熊さんの右手には遠く伊豆大島が薄っすら見ることができました。
地蔵岩に向けて、あの厳しかった長い階段を軽快に下る。
陽だまりハイクといった、のどかな登山道をノンビリ歩く。
地蔵岩分岐を 13時半、通過。 車道を旧共和小学校跡へ向かう。
旧共和小学校跡前着、13時35分。 以前は子供たちが駆け回り賑やかな声が響き渡る、そんな風景が感じられました。
山北町には大きな町立川村小学校があり、その分校として昔は「共和分校」と呼ばれていました。
その校庭の隅に今はあまり見かけない二宮金次郎さんの若かりし頃の像がありました。 家計を助けるために山へ枯れ枝拾いに行き、その行き帰りの道中で読書、当時の模範的姿勢でありました。 が現在の交通事情では、❝ 歩きスマホ ❞ は絶対にやってはいけないですね。
往路は旧共和小学校跡まで道なき道を藪漕ぎしながら無事たどり着きましたが、最近テレビでも低山での道迷い遭難が発生しているので、危険は避け道案内通りの標示板に沿って正規ルートを下りました。 古宿の集落を通過し、東名高速の高架橋下の車道を山北駅に向かう。高架橋下通過、14時。
14時10分、ようやく朝通った発電所の通水路が見えた。 行きは左の尾根を登りました。
約5時間、小春日和の丁度良いハイキングでした。
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