素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

▲ 宝永山 ▲

2018年10月26日 | 国立公園

私たちの足元にある大地を学び、遊び、大切にする、そんな自然公園をジオパークといっています。                                           日本付近には地球表面をおよそ 100Kmの厚さの岩盤(プレート)である太平洋プレートや

フィリピン海プレート、北米プレート、ユーラシアプレートで覆われていると言われています。                                           丹沢山塊も伊豆半島もフィリピン海プレートに乗って、遠く南の海から本州側に衝突しているんですね。

そんなことを考えると「富士箱根伊豆国立公園」て非常に興味深いところなのです。

富士山 の周辺山域を含めた富士山信仰の対象と芸術の源泉として世界遺産の文化遺産にも登録されました。

火山 の歴史からすると箱根火山は老人、富士火山は青年になるようです。

そこで箱根ジオパークに近い、富士山の宝永噴火についても当然説明を致します。

そんな事から、今日 10月 26日は天気予報も晴れであったので宝永山(2693m)に向かいました。

                                                御殿場口新五合目登山口駐車場に 6時 10分、到着。                                                                  雨こそ降っていませんでしたが、酷い濃霧で 1時間ほど様子を見て 7時 15分に出発。

                                             駐車場では視界が 3~40m有りましたが、高度を上げるにつれ悪化。

大石茶屋通過、7時 30分。

                                            ここには御殿場ルートの大砂走り下山道と双子山経由宝永火口への分岐点があり、濃霧によるミスで御殿場ルートに進入。

この登りでは視界が 10m程度で場所によっては、更に悪化。                     足元は真っ黒な火山灰の登山道、回りには枯れ朽ちたフジアザミの姿があちこちに見られた。

一面黒い火山灰の登山道、ふと戻る時の不安がよぎり、危険そうな個所には枯草や石ころを拾い集め、戻れるように枯草や石ころを並べて下山方向を確認できる ようにした。

大砂走りの下山道を登ると、今どの辺りかという目標がなく濃霧も重なり、標高 1900mを越えた辺りから少しずつ青空が見えて来た。

風が あることから濃霧は 流され、綺麗に富士山頂や宝永山が視界に入ってきた。     標高 2000m付近からの山頂方向。

                                           上空は青空で、日差しが暖かく感じられるが、気温は 8℃のため風で 耳が痛くイヤーウオーマーでカバー。 標高 2000m付近より二子山を俯瞰す。

2025mまで登り(9時丁度)、ハッキリとポールやロープが確認でき登山道の不安は消えたが、登れば気温は下がるし休憩しても風よけがなく、常に風と向き合いなので撤退を決めた。

まだ、標高 1900m以下は濃霧 の中で、ここを無事戻るのが真の山屋である。

                                           富士山は裾野が広いので一歩道を間違えると、予想外の場所に下ってしまうので気を遣う。

でも登りに下山時用の印を付けておいたので、無事下山できた。大石茶屋通過、9時 35分。   駐車場の新五合目には 9時 45分、到着。

宝永山の歴史について

宝永山は過去に大噴火 が 3回あり、一番新しい噴火は宝永 4年(1707)11月 23日の午前 11時頃に地震が発生し、その後、富士山南東斜面の五合目付近から噴煙が上がった。

その日の夜に、火柱が立ち上がり 12月 8日まで毎夜、火柱 が見えたようです。        噴煙は成層圏に達し、偏西風 にあおられ江戸上空まで達し、爆発的噴火に伴う空振が下伊那から江戸まで広範囲に感じられたとのことであります。                            16日間噴火を続けた富士山は、12月 9日未明に終息し、現在見られるような大きな穴ができました。                           参考資料「富士山噴火史」・「富士山延暦噴火の謎」

その宝永噴火による降灰は、偏西風 に乗り東側の神奈川県、東京都、千葉県、茨城県などに降灰をもたらしました。                                    静岡県小山町 約 4m、静岡県御殿場市 約 2m、神奈川県山北町 約 1m、神奈川県南足柄市 約 40cm、小田原市 約 12cm                           参考資料「富士火山帯」

宝永の大噴火 から 300年を過ぎています。富士山はまだ青年という若さであります。     地震のことも心配ですが、富士山は活火山であり、またいつ目覚めるか、こちらも心配ですね。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

🐾 秋の忍野 🐾

2018年10月19日 | 史跡・名勝探訪

忍野村は山梨県の南東部で富士山 の麓にあり、南都留郡に含まれています。              南に富士山、東に石割山(1413m)といった山々に囲まれた、標高 936mの所にあります。   霊峰富士の雪が伏流となり、ここ忍野村忍草(しぼくさ)で八つの湧水となり、古くから富士山信仰の霊泉となってきた「忍野八海」

今回は、あいにくの曇りで富士の顔は見ることができませんでした。                    そのため付近の茅葺き古民家 を回りながら秋らしい所を見て回りました。

その第三番霊場「底抜池」を抱く大きな林を背に約九千坪(29.700㎡)の旧豪族敷地内にゆったりたたずむのが榛の木林民族資料館であります。

間口九間半、奥行五間半の母屋は十八世紀の建造物と推定され、富士山北麓一帯では、最古の民家の一つとされています。

また、間口五間、奥行二間半の隠居屋は特に風格を醸し出しています。中央の建物

「榛の木林民俗資料館」とは、地名の忍野村大字忍草小字榛の木林から、つけられたとのことです。                                             まだ、この付近には幾つかの古民家が残され有料ですが見学させて頂けます。

場所が忍野八海という、綺麗な水の豊富な所であり、優雅に泳ぐ鯉などの姿を見ていると心癒されます。

この様な茅葺きの古民家は茅不足から段々減りつつあるようですが、富山の五箇山岐阜の白川郷京都の美山の様に保存されることを願たいですね。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

⛰ 岳沢から重太郎新道経由奥穂へ ⛰

2018年10月04日 | 日本百名山

久し振りの アルプス入りで、気分 ワクワクである。                               足湯 の有る沢渡駐車場に車を止め、5時半出発。                                                                     駐車場を出ようとした時に、運良くタクシー が入って来た、尋ねたら空車と言われたので上高地迄お願いし、時間のロスなく上高地入りで来た。

バスターミナルにある遭難対策協議会事務所に登山届を提出し、6時に岳沢に向けて出発。    早朝の冷え込みで水蒸気が立ち上る靄の中、河童橋を渡る。

                                                まだ歩く人の少ない静かな梓川河畔を、歩くリズムを作りながら進んだ。               樹林帯の中はまだ薄暗いが、朝のひんやりした空気は気持ち良い。

15分ほどで岳沢登山口通過 、今迄の上高地散策路から外れ登山道に入る。

                                                岳沢に沿って進むが、歩き始めは長い裾野の緩傾斜を徐々に詰めて行く。               6時 50分、上高地を覆う靄が下方に見えた 。                                                                                歩いている上空は真っ青の素晴らしい空である。 下の沢渡駐車場でも3時頃、満天の星空を見ることができた。

岳沢小屋までは途中途中に標高を表示した案内板が設置され、歩く目安となりとても助かった。 岳沢ヒュッテ跡が「№ 0」で岳沢登山口が「№ 10」となっているようです。          6時 55分、1690mの「風穴」を通過した。                             標高のみ気にしてメモを取ったので、№ は落としてしまった。

正面の穂高の稜線に朝日が差し、迫力を増してくる。

1830m 中間地点を 7時 25分通過。 1960mの石階段 を 7時 50分通過。

小屋に近づくに連れ、息が弾む。                                2030mの胸突八丁を 8時通過。2130mの小屋見峠を 8時 15分通過。まだ陽の当たらない岳沢小屋に 8時 25分到着した。                                       以前はここに「岳沢ヒュッテ」と言う山小屋がありましたが 2006年の冬、雪崩により崩壊してしまいました。                                                                                                                         小屋のみが新築されたのかと思っていたら、名が「岳沢小屋」となっていました。

35分の休憩を取り朝食 にした。                                                                                                       小屋前のテーブルベンチをお借りし荷を降ろし、周りを明るくしてくれる太陽に感謝。            太陽の動きで徐々に変化する周りの山岳 風景に感動。

素晴らしい風景に元気をもらい、先を急ぐ気持ちが焦る。                     ここからは急傾斜の登高となる重太郎新道(今日の宿、穂高岳山荘を創建した今田重太郎氏が開拓した道でありその名が付いています。)に入る。                                                                                                                 マップタイムで紀美子平迄、3時間半を要する体力勝負である。                                        岳沢小屋 9時出発。最初の鉄梯子 が現れる。9時 40分。

梯子の上から上高地方面を俯瞰する。                                                                                             下に白く見えるのが岳沢、一番奥のドッシリした山容が乗鞍岳 、その右手にチョコンとあるのが焼岳です。

段々森林限界を越えてくると見晴らしは良いが急傾斜の岩山に変貌して行く。                             梯子やクサリの数も徐々に増加。                                             10時 20分、見晴らしの良い岩山のピークに出た。カモシカの立場 と標示され15分休憩。

                                                 この辺りまで来ると全て登り、四肢を使って岩に取り付く姿勢が多くなる。

                                                最高の天気で岩の白さが目に痛く、サングラスを使用。                           11時 16分、上高地方面の展望が最高の岳沢パノラマを通過 。                                                   歩くペースが  遅くなり、休憩なしで牛の ようにユックリと登った。

西穂高の稜線も綺麗に見えた。11時 53分。

これでもかと言うほど岩の登山道を登り、ようやく紀美子平 に出た。12時 40分。                  自分の体力不足を思い知らされた感じがした。

尾根上の広場となっていたので 20分休憩後、ザックを置いて前穂 に向かう。

                                            空身であったが、何となく足に 異変を感じ 、紀美子平から今日の宿「穂高岳山荘」までは後 2時間一寸あるので残念であったが引き返した。紀美子平出発、13時 45分。

無理のない歩きで前穂高岳から奥穂高岳を結ぶ吊り尾根に入った。                                                   ここは尾根の南西側を進むので奥穂近くまで行かないと涸沢側は見えない。                                 岩に大きく書かれたペンキの白丸印に従って、まず南稜の頭を目指す。

 

前方には場所によって奥穂や北穂 の先にチョコンと槍のピークが伺えた。

                                                   穂高の稜線上の登山道はバランスを要求される個所が多く、登山靴の紐やザックなどキチンとした状態でないと危険です。 景色が最高なのでより以上に足元への注意は必要です。

15時 40分、奥穂高岳手前の南稜の頭を通過。あと少しで山頂なので力を振り絞った。

15時 50分、奥穂高岳(3190m)に登頂す。                                                                                   自分の力を全て出し切って山頂が踏めたことに感慨一入(ひとしお)であった。                                       今では、こう言う山岳地帯にも渋滞     があります。                                                           そんなことを想うと渋滞にも合わずソロでマイペースに歩けた事にも感謝です。

                                           また、ここまで来れば穂高岳山荘まで 30分程度なのでホッとした気分でもあった。       と思う時に、事故の発生率が高いので今一気を引き締めた。             こちらの岩峰「ジャンダルム」

15分ほど山頂の景色を 楽しみ山荘を目指した。                                                                            登山道はガレ場と同じで、ウッカリ浮石を踏んだりすると落石の発生であり慎重に下山。

16時 40分、目的の穂高岳山荘に無事到着 。 これこそ本当にお疲れ様でした。                直ぐに受付を済ませ、自分の 寝床を確保した。

夕食前の 17時 25分、夕景が 綺麗に見えたので外に飛び出した。  赤銅色の奥穂高岳、迫力ありました。

                                               疲れたとは言え、来なければ見ることのできない景色に感動です。                        無事到着したことに感謝、そして疲れたことに感謝、最高の熟睡ができそうです。

                                                    山荘のテラスから涸沢を俯瞰するとテントの数がまばらでした。                                     これが 10月 6~8日の三連休にはテントの花が綺麗に咲くそうです。 そのカラフルな景色も見てみたいですね。

 

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

▲ザイテングラートからパノラマコースを下る。▲

2018年10月04日 | 北アルプス

昨日の 6時丁度に上高地バス ターミナルを出発し、16時 40分に予定の穂高岳山荘に到着した。 休憩を含めても 10時間 40分かかった行程である。                           岳沢小屋までは順調であったが、重太郎新道に入り鉄梯子や岩稜帯の急傾斜に参った精である。

久し振りの登山で大変であった。夕食後は同室の隣の方にワイン を御馳走になり山 の話に花が咲いた。                                                                                                                                    福島の観光ガイド協会の方で年間 90日は山に入っているとのことであった。驚き        そんなほろ酔い 気分と歩き疲れが合わさって、とても良く眠れた。

紅葉の時期で涸沢までは沢山の登山者が入り、涸沢ヒュッテに泊まった人の話では1枚の布団に 3人だったと聞きビックリした。                                   稜線上に出た穂高岳山荘や北穂高小屋は 1枚の布団に 1人と周りを気にせずユッタリと休めた。

 穂高岳山荘のテラスから正面に見える常念山脈稜線上の空がピンク色に輝きだしてきた。5時 42分。  光りの右手、島のように見える長い稜線は八ヶ岳である。                                              それがピークで、以後太陽が顔を出すことは無く、終日明るい曇りであった。

朝食はノンビリ 6時に頂き、かもしか部屋の方々全員出発されていた。                                         私は上高地へ下るだけなので、山荘を 6時 45分に出発、下山開始した。

ソロ登山は楽しみも危険 部分も全て自分で対応できるようにし、慎重な行動をすれば自由で楽しいものである。                                       山荘からザイテングラートを下る登山者を眺め、自分もその中の 1人となった。

30分ほど下ったら昨夜ワインを御馳走になった 2名の方を発見し追いかけた。

                                            ガイドの方なのでスマホより大きく、タブレットより小さい物を持ち、それを見ながら一緒に説明を受けた。  標高差、歩いた距離、地図上の現在地、文明の利器は素晴らしいがバッテリーのこともあるので、私も補助用として取り入れてみたいと思った。

 ザイテングラートとはドイツ語の支稜を意味することに由来するようです。                                氷河の削り込みにも耐えた固い岩盤でできており、岩稜には急な道が刻まれています。

そのザイテングラートを下から見上げたものがこれです。

段々、紅葉の名所である涸沢に近づくと目の覚めるような色鮮やかさに見惚れ中々進まない。

この曇り空で この鮮やかさ、昨日のような好天であれば、これ以上に素晴らしいだろうと思うことが悔やまれた。                                         中央のピークがこれから向かう屏風の耳(2565m)で、左手に白っぽくピラミッド型の山は常念岳(2857m)である。

                                              ほぼ涸沢小屋位までの高度に下ってきた 。

涸沢のテント場 着、8時 15分。                                                                                                   今日はテントもまばらだが、今度の三連休はカラフルなテントの花が咲くでしょう。

今回は横尾に向かわず、パノラマコースで新村橋へ抜けようと考えていたので、涸沢ヒュッテを目指した。 綺麗に作られた石畳の散策路を初めて歩いたが中々気持ち良い。         涸沢ヒュッテ 到着、8時 20分。 15分の小休止を取り、涸沢の景色を楽しんだ。

ヒュッテを少し下った所に、横尾とパノラマコースの分岐点があった。8時 40分通過。

 パノラマコースは今回初めて歩くコースで、地図上では上高地への近道に見えるがアップダウンが大きく、道も狭く切れ落ちた 個所が数ヵ所ありとのことであるが挑戦してみた。      石段の道を進んでミヤマハンノキなどの灌木帯に入る。                                                                  振り返ると涸沢ヒュッテの背後に涸沢カールや穂高連峰の山姿が望めた。

ダケカンバの林に入って行くと、岩場を何ヵ所も通る狭くて険しい道となり、前穂高岳北尾根に出るまで悪路が続いた。

                                           北尾根に出ると左右に道があり右は前穂高岳山頂への真の岳人のみが歩けるというルートとのことであった。                                                                                                                                 左手の尾根を進むと、なだらかに下りチョットした広場に出る。何の表示もないが屏風のコル着、9時 50分。                                             ザックを置き、カメラと水を持って屏風の耳(2565m)に向かう。                                              昨日、前穂への登山を途中で断念 したので屏風の耳には、意地でも登頂したく頑張った。   屏風の耳 着 10時 15分。                                                                                                    屏風の耳から登って来た方向を振り返る。下に見える川は梓川。

これと言った山頂標示もなく三角点のみ。晴れてはいなかったが展望は最高でした。      涸沢カールの全貌が目の前 に広がり感動。                                                                              疲れていても こういう景色を見ると疲れは消え、次はどこへ行こう とか、また来ようなどと終わりがないのです。

                                               前穂高岳から奥穂高岳、北穂高岳、右奥に槍ヶ岳と素晴らしいパノラマに感動しました。

ザックを置いた屏風のコルに戻り(10時 35分 着)10分ほど休憩。                      コルを過ぎてからは、ビックリする様な個所はなく順調に闊歩した。                                       このパノラマコースは前半のコルまでは気の抜けない個所があったが、そこを慎重に通過すれば楽しいコースです。

紅葉を楽しみながらルンルンと下る。

奥又白谷河原 通過、11時 53分。

針葉樹林の平坦な道となり、石碑が 3つ建っている所を通り、堰堤が見え奥又白谷の川原を左手に見ながら林道を下る。

奥又白谷登山口 通過、12時 25分。

左手に梓川の流れを見ながら新村橋に向かう。 新村橋通過、12時 35分。

徳澤園 到着、12時 50分。 20分の休憩を取り、久し振りのソフトクリームを賞味した。

明神通過、13時 50分。河童橋通過、14時 30分。静かであった山旅が急にざわめき出した。  上高地バスターミナル 着、14時 35分。 14時 55分のバスで沢渡に下った。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする