今年の梅雨は関東以外で豪雨、雷雨、洪水、冠水といった被害を発生させているのに、関東北部の水がめであるダムの貯水率が低く、夏の節水は避けられないようである。 週間予報を見てもスッキリと晴れる日は無いようであるが、登山計画にある6月26~27日の常念岳(2857m)・蝶ヶ岳(2677m)への山行は梅雨の晴れ間が期待できそうであり決行した。 長野自動車道の安曇野ICを10時10分に降り、西方向の一ノ沢林道を進み一ノ沢登山口に10時40分到着。
立派な登山相談所や公衆トイレが設置されており、その様変わりにビックリした。 以前の時は簡単な休憩所があるのみでトイレなどは無かった。 準備を済ませ10時50分出発。
歩き出して間もなく、大木の前に小さな鳥居と祠が目につく「山の神」と言われる所である。 登山の安全を祈願し11時03分通過。
昼に近い時間となり、最初の広い沢が日当たりも良く11時半から30分、昼食とした。本流の一ノ沢は羨ましいほどの綺麗で豊富な水が音を立てて豪快に流れていた。
12時出発。 樹林帯の中をなだらかに高度を上げて行くと、花に詳しい方が「アッオオヤマレンゲが咲いている 」と皆に教えてくれた。 モクレン科で自生しているのは中々見られないとのことでした。 白い花弁で清楚な美しさ。桃の頭が尖った形の真っ白な蕾もとても綺麗でした。
以前に一ノ沢を歩いた時は、ずっと左岸を登り、最終水場の丸太橋を渡って右岸に移り常念本峰の急登に取り付く登山路でしたが、今回での登山道は右岸・左岸と何度か渡り返しながら登るようになっていました。 雪崩多発の沢ですから、今後も登山路は変わるように感じました。 笠原沢通過、13時35分。
引き続き左岸を登ることはできないようで、胸突八丁の標示板から急に木製の階段で高巻きする登山路となっていた。 胸突八丁通過、14時10分。
一ノ沢最上部の丸太橋が見えた。 ここだけは見覚えのある登山路であった。 ここまでの道中の変わり具合を見ると「自然は生きているんだ。」ということを実感しました。 古い経験は半分程度生かすことが安全のようです。
最後の丸太橋を渡ると右手上部に「最後の水場」が見える。 常念本峰の急登に備え、ここで喉を潤し小休止に丁度良い場所である。 水場着、14時30分。10分休憩。
最後の急登 1時間頑張ろうと14時40分出発。 樹林帯の中で、ひたすら汗を絞る。 常念乗越までに3つのベンチがあり、第一ベンチ通過、14時48分。 第二ベンチ通過、15時05分。第三ベンチ通過、15時17分。
第三ベンチを過ぎて行くと徐々に空が明るくなり、森林限界 間もなくと感じ、常念乗越近しである。 15時33分。空には黒い雲が現れたが降られることなく全員無事乗越通過。
目の前には今日の宿常念小屋の赤い屋根が見える。 晴れていれば、東鎌尾根の裏に槍ヶ岳や左手方向に北穂高岳が望め歓声が上がる所だが、残念ながら今日は駄目だった。
乗越のベンチで休憩後 15時40分、常念小屋に入る。 日曜日であり小屋は空いており快適であった。 部屋で荷物整理を済ませ16時過ぎ、防寒着を着て外に出てみたが小雨がパラリと来た。アレ
大正八年、常念小屋創業時に常念岳山頂に祀られていたという『常念坊』様