愛知県東三河の平野に聳え立ち、神代より砥鹿(とが)の大神が鎮まります霊山 『本宮山(ほんぐうさん)』 を歩いて来ました。
美しい姿の本宮山は、千古の神山として仰がれています。
豊川市から北方を望めば山頂笠を伏せた如く一際秀でた山が 「本宮山(標高 789m)」 で、東三河の何処からでも拝することができます。 今も昔もこの砥鹿の大神の御神徳を慕って、山頂の奥宮へ登拝する人々は年中絶えることが無く、今年の山行の締めとして参拝してきました。
本宮山登山の出発点であるウォーキングセンターに7時 50分到着。 出発の準備を進め8時 10分、 出発。
ウォーキングセンター前の道路から、真北に聳える本宮山(中央のピーク)を望む。
8時 20分、砥鹿神社奥宮の石塔のある鳥居を通過。
鳥居を過ぎたら直ぐに「本宮山登山」と書かれた石柱が見えた。
ここ本宮山には山頂直下に鎮座する砥鹿神社奥宮を 50丁目として麓から丁目が刻まれており、登山者が自分の位置を確認できる目安として、とても助かりました。
8時 48分、十一丁目通過。
前半戦は非常になだらかな道で快調に進みました。 二十丁目通過、9時 04分。
ところが二十丁目を過ぎて間もなく、道の様子が激変しビックリ 大きな露岩が現われ左手には木製手摺り、右手にはロープが設置され斜度がきつくなる。
二十六丁目の直ぐ下にある馬背(うまのせ)岩通過、9時 16分。 登山道の中でも難所の一つで、岩の段々が馬の背骨の感じに良く似ていることから名付けられたと言われています。 またこの付近には梯子岩、蛙岩、日月岩など様々な名の付いた岩があります。
蛙岩の上にある見晴台、9時 24分通過。 外気温 2.0度
標高は低い山だが、領家片麻(りょうけへんま)岩や雲母片岩から成る岩山であり、ぶつけたり捻挫などに注意しながら登った。
三十二丁目通過、9時 35分。
登っている登山道は本宮山表参道であり、段々神社への参道らしくなって来た。 上前方に鳥居が見えるが、きつい。
9時 44分、上部の鳥居に着いた。 鳥居の横には 「是より、霊峰本宮山 砥鹿神社境内」 と記されていました。
三十八丁目通過、 9時 51分。 この辺りは傾斜が酷くきつく、一歩一歩慎重に登った。
三十八丁目と三十九丁目の間に 「山姥の足跡」 という伝説の岩がありました。 言い伝えによると昔、三河に住む山姥が本宮山と石巻山に両足を掛け、豊川の水で顔を洗った時にできた足跡だそうです。 昔から登山者がこの足跡を踏むと疲れがとれるとか、足が軽くなると云われ、下山の時も踏んでから下山します。忘れて帰ると足が重くなると云われています。 左の案内板の奥に足跡の岩があります。私も踏んだお陰で快調に歩けました。
四十一丁目通過、石段がずっと続きます。
10時 05分、お清水舎到着。 砥鹿神社 第一神域に入る前に、手を清め口を漱ぐ。
本宮山砥鹿神社奥宮へ行く参道には鳥居が幾つもあり、その多さにビックリしました。 10時 30分、是より砥鹿神社第一神域と記された鳥居を通過。
鳥居を通って間もなくの所に荒羽々気(あらはばき)神社に到着。 大己貴命(おおなむちのみこと)の荒魂を祀っており、昔から足の願掛け神として崇敬されています。 『東海唯一:健歩健脚の守護神』 貴社に、今まで山歩きの出来たことの御礼を申し上げてきました。
10時 38分、やっと三河国一宮 砥鹿(とが)神社奥宮に到着。 祭神は「大己貴命(おおなむちのみこと)」・【別称:大国主命(おおくにぬしのみこと)】 登山道の終点は砥鹿神社奥宮の本堂につながっているとのことです。
奥宮の社叢(しゃそう)は昔から神域として保護されてきた暖帯自然林で、杉の巨樹が林立しています。 愛知県の指定天然記念物となっています。 「本宮山天狗の寄木」 といわれる御神木が最も大きく、高さ約 30m、根回り約 6.5m、樹齢 約千年といわれています。
本宮山山頂到着、11時丁度。 山頂からは豊橋平野や三河湾が眺望でき、運が良ければ富士山が見えるそうですが、雲があり残念でした。 三角点のある山頂には沢山のテレビ局の電波塔などが建っています。
山頂の一等三角点。
標高 789.2mの山頂直下まで 本宮山スカイライン が通っており、車でも気軽に訪れることができます。 ただ、こちらの山は低山とは思えない変化に富んだ登山道があり、表参道をピストンして良い思い出になりました。