赤城山塊 の中央にある大沼(おの:カルデラ湖)の西側に位置するドーム型の山容をした『鈴ヶ岳(標高 1564.7m)』に登って来ました。
赤城山(日本百名山)という山名のピークは無く、大沼を中心とした山全体を指して使われています。 登山の適期は初夏から秋と長く楽しめますが、アカヤシオやシロヤシオ、ヤマツツジなどのツツジ類が咲く初夏の人気がとても高いところです。
また紅葉の時期も大変な人気ですが、紅葉に少し早い静かな時期を歩いて来ました。
赤城道路や大沼(おの)周辺には沢山の駐車場 がありますが、この時期はとても空いていました。
赤城山総合観光案内所に近い新坂平駐車場に8時 10分到着。素早く登山準備を済ませ、8時 25分出発。
道路を挟んだ鈴ヶ岳側には大きな白樺 牧場があり、一面にレンゲツツジが植えられていました。
その白樺牧場の南側にある鈴ヶ岳登山口より登り始める。
最近の登山では久し振りに最高の天気となり、登山道も明るく清々しい気分で歩けた。
背丈の低いクマザサの登山道を登り出して直ぐに姥子山から鍬柄山へ続く尾根に出た。
最初の尾根歩きはなだらかな登りが続き8時 41分、姥子峠通過。
尾根上にはダケカンバやヤマザクラなどの木々が生え、木陰のある明るい尾根歩きが出来た。
鈴ヶ岳への登山道には緊急時 の連絡用に番号表示がされ1番から始まり、鈴ヶ岳の山頂が 14番であった。7番地点を8時 55分通過。
7番地点から5分ほど登ったら東側の視界が開け、手前に白樺牧場と車を停めた駐車場、それにアンテナが見えるドーム型の地蔵岳 (標高 1674m)が見えた。 中央の赤い屋根の建物は赤城山総合観光案内所。
アップダウンを繰り返しながら姥子峠、鍬柄峠へと進み、標高が上がると展望も開けてくる。 パノラマで前橋市街方面を望む。
9時28分、標高 1562mの鍬柄山に到着。 赤城山の最高峰である黒檜山 (くろびやま:標高 1827.7m)とカルデラ湖の大沼(おの)を望む。
鍬柄山を過ぎると標高 1417mの大ダオ(尾根上の広くなった鞍部:十字路)に向けて下りが始まる。
大ダオに向けて下っていると、これから目指す鈴ヶ岳の山容が樹間より見え、下るのが勿体無く感じた。
十字路の広い鞍部「大ダオ」が見えた。 通過、9時 53分。 地点番号 11番。
大ダオから鈴ヶ岳への登りに入る。登り始めは緩やかな斜面を進む。
鈴ヶ岳 一帯は群馬県自然環境保全地域という特別地区に指定され、ここ赤城山の外輪山である標高 1564mの鈴ヶ岳を中心とした 60ヘクタールの国有林で、植生120年生以上のミズナラを中心にダケカンバ、シラカバ等の天然林からなり、優れた自然環境を形成した地域とのことです。
低木層としてはアカヤシオ、サラサドウダン、アズマシャクナゲ、レンゲツツジ等が、草本層としてはハクサンフウロ、ヤナギラン、タニミツバ等が自生しています。
また、この地域にはカモシカが生息しており、アマツバメ、チョウゲンボウ、マミジロ等の貴重な鳥類の繁殖地になっています。
鈴ヶ岳の山頂に近づくにつれ斜度は増し、数ヵ所であるが設置されたロープを利用しないと登り難い岩場も現れる。
登りながら登山道脇に目をやれば、アカヤシオやシロヤシオ、ヤマツツジなどのツツジ類が沢山見られ、またシャクナゲなども見ることが出来た。 来春にはまた訪れてみたい。
12番地点通過、10時 13分。
12番地点通過後も登山道は大きな岩の間を縫うようにして高度を上げて行く。石碑が出て来た。
最後の岩場を登り切った 10時 25分、14番の鈴ヶ岳山頂に到着した。
三等三角点のある山頂は木々に覆われ展望は無い。
岩山の山頂には、立派で大きい赤城神社の石碑が建っていた。
岩がゴロゴロした山頂でベンチ代わりとなり、休憩を兼ね早い昼食とした。 10時 45分、下山開始。
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