素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

▲子持山登山▲

2017年05月31日 | 私の見た山・登った山

ぐんま百名山 上州『子持山』〈こもちやま:1,296m〉を歩いて来ました。

                                                赤城山と榛名山の中間に聳える上州の名峰。                                                                    岩脈にそそり立つ獅子岩や屏風岩などの奇岩は古い火山の名残りで見どころ満載でした。                                          ただ、午後から雷予報もあり、曇天で遠望が利かなかったことが残念でした。

関越自動車道の渋川・伊香保ICを 9時 10分に降り、県立ぐんま天文台駐車場に 9時 45分 到着。                                                                                                                      到着時は好天で、陽光が強く暑さ対策の準備も行い、9時 55分出発。

                                                駐車場から天文台までは、木枠で整備された遊歩道を登り、

                                                15分ほどで「県立ぐんま天文台」に到着した。

こちらの群馬県では、1993年(平成 5年)10月に人口が 200万人に達したこと と、1994年に日本初の女性宇宙飛行士『向井千秋』さん(群馬県出身)が宇宙に飛び立ったことなどを記念して、後世に残る有形の文化資産として、この天文台が建設されたとのことです。

ここでは晴れていたので、雪をかぶった谷川岳や平標山などが確認できました。         10時 20分出発。 林道を下り、子持山登山口を 10時 35分通過。

                                                この先からダラダラした林道を登り、11時 35分に林道が終わり、やっと登山を感じさせる登山道に取り付いた。                                                                                                        尾根に出るまで15分ほどであったが、直登の登山道で厳しく、皆さんの様子を伺いながら先頭を引っ張った。11時 55分尾根に出て小休止。

                                             尾根から先は水平道となり楽であったが、子持山山頂へのひと踏ん張りも皆さん頑張り、全員 12時 20分登頂した。                              ゆっくり昼食とし、その間も雨や雷の心配は感じられなかった。

子持山は那須火山帯に属し、火山活動を始めたのは第四期の中ごろ(50~60万年前)だそうです。                                      獅子岩と呼ばれる火山岩頸(がんけい)を中心に長い間噴火を繰り返し、噴火した溶岩や火山礫などが積み重なって富士山型の成層火山がつくられたようです。

この間、何回かにわたって岩脈が貫入し、噴火活動の末期に大爆発が起こり、山頂部分が吹き飛ばされ、そこに小さなカルデラができたのだそうです。                            発生した泥流は南に流れ、扇状地が形成され、カルデラの中にできた中央火口丘が現在の山頂(1,296m)とのことです。

山頂でノンビリし 12時 40分、次の柳木ヶ峯から獅子岩に向けて出発した。                   柳木ヶ峯迄の下りは普通の山の下りとさほど変わらない道であったが、獅子岩に近づくにつれ岩や木の根が張り出した気の抜けない道に変わった。                               特に下山路では事故の発生率が高いので、皆さん相互に声を掛け合い慎重に下った。

段々、獅子岩が近づいて来ると、「エッあの山頂に立てるの 」と皆さんが声を上げた。

足元の岩に注意しながら獅子岩の直下に進み、大岩に取り付く前、深呼吸の小休止を取った。

目の前にガッチリした鉄製のハシゴが見える。  その上には 2本の大きな鎖が取り付けられている。

皆さんを獅子岩の頂部に上がって頂くため、スタッフが上部、中間部、下部に取り付き、皆さんをサポートした。

                                            高さ約 100mの円筒形の岩の塔が獅子岩で、そこに立ち皆さん大感激でした。

火道に詰まっていたマグマが冷え、激しい浸食に打ち勝って残された火山岩頸です。      火道というのは地下深くから火口まで、マグマやガスの通路になったパイプ状の細長い穴のことです。                                                                                                                         獅子岩を中心としてほぼ放射状に走る岩脈は火山岩頸と共に日本で最も素晴らしいものの一つと言われています。

獅子岩の岩頭で15分ほど周りの景色を楽しみ 13時 55分、下山開始。                   登り以上に危険な岩場の下りを、万全のサポート体制にて安全に下って頂いた。       岩場を過ぎると皆さんの気分も大分楽になったようで、色々花の名前が飛び交っていた。

大分下って見上げる岩峰、あんな所まで行ったんだねと皆さん感慨深げであった。        30分ほど下ったら固い安山岩が長い間の浸食にたえて出来上がったという「屏風岩」が目に入った。14時 25分。

15時には屏風岩直下の子持神社奥ノ院に着いた。 役の行者石像も見られました。

15時半には全員無事下山しましたが、下山途中も沢筋で変化のある柱状節理を見ることができ、

                                                  火山でできた山の素晴らしさを見て来ました。

 

 

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▲佐渡の尻立山登山▲

2017年05月15日 | 私の見た山・登った山

日本海に浮かぶ、歴史と文化のある『佐渡島』を巡って来ました。

長い歴史を持つ佐渡。                                     平安から鎌倉時代には、政争に敗れた人々の遠流の島となり、江戸時代には金山が隆盛を極め江戸幕府の財政を支える直轄地となりました。                                                       このような歴史背景から流人たちが伝えた「貴族文化」、奉行たちがもたらした「武家文化」、商人や船乗りたちが運んだ「町人文化」などが融合して特異な文化を織り成した島であります。

佐渡汽船乗り場の新潟港に 9時到着。                                       カーフェリー「おけさ丸」に乗船、新潟~両津間を 2時間半で結んでいる。              新潟出港、9時 20分。

                                                                                                                                 国道航路 350号(新潟~両津航路 67.2Km)を好天の中の久し振りの船旅でした。  両津港着、11時 50分。

両津港で昼食と登山準備を済ませ、13時出発。                                   今日の予定はドンデン高原一帯に咲き誇る花々の清々しさを満喫しながら体調作りのノンビリウォークであります。                                               県道 45号線から佐渡縦貫線である県道 81号線に移り、登山口である「アオネバ登山口」標高 296mに到着、13時 25分。 既に登山者でごった返していた。

既に登山準備は整っていたので、13時半に出発。

梅津川の源流脇を登る花の山百選にも選ばれたコースであり、オオイワカガミ、カタクリ、キクザキイチゲ、オオミスミソウ、それに登り始めはガッカリしていたシラネアオイが高度を上げてくると大きな花弁がシッカリとして登山道の両脇にビッシリと咲き、登山者を迎えてくれたのには、皆さん大喜びでした。

また、高山植物群落の中、そしてブナ林帯の中で森林浴をしながら、体中にフィトンチッドを浴び、皆さん益々元気です。

落合を 14時 10分に通過。                                                                                                     尾根上の「アオネバ十字路」に 15時 20分到着。  5分休憩。

尾根沿いの緩やかな道を、脇見しながら花を見て進み、金北縦走路入口着、15時 45分。5分休憩。                                                                                                    ここには車道が来ており、疲れた方がいれば車の待つ「ドンデン山荘」まで、車道歩き30分ほどで着くのですが、佐渡まで来て そんな方はおらず全員でドンデン池を目指しました。

佐渡には鹿など草食動物がいないこともあり、山の中では雪解けから色とりどりの花が咲き乱れるとのことであります。

                                            そんな事を含め、大佐渡山脈では千m前後のところに、本土ならば二千m級の亜高山に咲く花を見ることができます。

ドンデン池に向かう途中ではミズバショウを見ることもできました。

高原らしい地形となり見晴らしも良い所なのですが、残念なことに雲があり海まで臨むことはできませんでした。

季節風の吹く尾根で、低山にもかかわらず観察できる高山植物群、ブナ、ナナカマド、天然杉などの風や雪による扁形樹群、シバ草原、ザレ場など変化に富んだ植物群落と地形を見ることができました。

この辺り一帯をドンデン高原と呼び、緩やかな凸型をした斜面に位置するシバ草地は、過去の寒冷期(氷期)に形成された周氷河斜面とのことです。                           ドンデン山の名前の由来には諸説あるようですが、その一つに緩やかな山頂『鈍嶺(どんでん)』から来ているという説があるようです。                                      ドンデン池着、16時20分。

そこから、もう一頑張りで最後のピーク尻立山(940m)に向かった。

尻立山登頂、16時 40分。  10分休憩。                                                                                明日挑戦する佐渡の最高峰「金北山」が見えた。

車の待つ「ドンデン山荘」に 17時 10分、全員無事下山した。                             沢山の花に出会え、皆さん大喜びの山行でした

今日の宿、秋津温泉に 17時 40分到着。お疲れ様でした。

夕食後には「佐渡おけさ」の唄、踊りの披露があり大変盛り上がりました。

ハア~ 佐渡~へ 佐渡へ~と~ 草~木~も~ な~び~くョ                                         

 アリャ アリャ アリャサ

佐渡は 居よいか 住みよいか  ハ アリャサ サッサ  

 

 

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▲ 金北山登山 ▲

2017年05月15日 | 私の見た山・登った山

早朝に外を見たら空は重そうな雲に覆われ、宿前の駐車場は濡れていた。                 ほんの小雨のようである。                                                                                      朝食後、防雨対策を万全にして、フロント前に集合。 7時 40分に出発した。             両津の秋津温泉を出て、佐渡縦貫線である県道 81号線をドンデン山荘経由、昨日通過した金北縦走路入口に向かった。    8時20分着。                                                ここで佐渡トレッキング協会の現地ガイド❝斎藤さん❞と 8時半の待ち合せ、時間通りに合流。                                                                                                                      皆さんの体調状況等を伝え、斎藤さんからは現在の縦走路の状況を教えて頂き、金北山山頂付近が雪渓等で登山道の判別がつきにくく判らなかったら金北山山頂で待機していて下さいと忠告を頂いた。                          斎藤さんには白雲台交流センター駐車場まで皆さんの先頭を引っ張って頂く依頼をし、私達は下山場所の白雲台へ車を回した。

佐渡縦貫線を下り、国道 350号線に出て防衛省管理道路(利用の際は航空自衛隊佐渡分屯基地に事前連絡要)を登り、白雲台交流センター駐車場に向かい 10時 05分に到着した。                           直ぐに登山準備を済ませ 10時 15分出発。                                私達は皆さんと逆方向から皆さんと合流する地点まで進む計画である。

ガスが酷く、周りの景色は何も見えない。                           北西側の近くに妙見山(1,042m)があったが、酷いガスなので直接「金北山」を目指した。                                      白雲台にゲートがあり車は入れないが登山者は通過でき、コンクリ道から砂利道の車道を登る。                                     この道も、金北山まで防衛省の管理道路である。

ただ長いだけの道であり、普通の林道歩きと同じである。                                                 11時 55分、佐渡の最高峰である金北山(1,172m)山頂に到着。

                                                  標高が高いこともあり、ガスは更に濃く10m先がやっと見える程度であった。             金北神社に立ち寄り、先を急いだ。

                                                山頂から皆さんが登ってくるマトネ(937m)方向は山頂直下に大きな雪渓があり、それを過ぎると登山道に木の枝や大木が飛び出し、非常に歩きにくいコースである。                        こんな時に花が見えるとホッとします。                         うすピンクのショウジョウバカマ。 

あやめ池通過、12時 30分。

その先の「役の行者」を過ぎた尾根で皆さんと合流した。                            皆さんの元気そうな姿が確認できて、ホッとしました。

                                                  歩きながらお喋りをしているし「枝の跳ね返り注意」、横になった大きな木があれば「頭注意」と声を掛けてくれるし、雨をものともしない皆さんは元気です。

山頂に近づくと斜度もきつくなり、雪が見えだしてきた。                                        雪渓を直登する場面では皆さんがスリップしないよう、ガイドさんとスタッフで先頭に出て足場の確保をした。

金北山登頂 14時 40分。                                                                                                 ここまで来れば、もう楽なもので金北神社を参拝し休憩をした。

左から 2人目の方が現地ガイドの斎藤さん、 ありがとうございました。

                                                 山頂から車の待つ白雲台までの防衛省管理道路が、危険個所がないだけに、皆さんホッとされ縦に長くばらつき始めてしまった。最後尾の白雲台着、16時 40分。                            ここでガイドの斎藤さんと別れ、私達は相川温泉の宿に向かった。17時 40分到着。

 

 

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◎ 佐渡漫遊 ◎

2017年05月15日 | 史跡・名勝探訪

昨日は雨の中、大佐渡山地のドンデン高原から佐渡の最高峰である金北山(1172m)を全員が縦走し、大満足の 1日でした。                                           ただ、金北山山頂付近では雨脚が強まり、長い雪渓を直登したりと大変でしたが、皆さんのパワーには驚きました。 まだまだ行けます。                                           今日は最後の日になってしまいましたが、昨日が嘘のような好天となり皆さんパワー全開。                                                                                            宿の 7時の朝食前に 6時から近くを歩こうと決めていたら、何と 5時頃から海岸線を散歩されていました。6階に居て声が聞こえるのだから、凄いです。

まず、相川北沢町にある「北沢浮遊選鉱場」に向かいました。                             佐渡が初めての私は、佐渡って島もそうだが見るもの全てがビッグであると感じました。

周囲 281.7Km、面積 855.1K㎡で伊豆大島の約 10倍、東京 23区・淡路島の約 1.4倍、沖縄本島の 3分の2という大きさです。

日本で最初に金銀鉱石の浮遊選鉱法を採用し、昭和 11年に工場建設に着手、その後大増産計画に伴って設計を変更し完成しました。                                                                   施設完成後の鉱石処理鉱量は 5万トン以上に達し、この設備規模は「東洋一」とうたわれています。

佐渡の相川金銀山は、江戸時代から1989年の操業停止まで、国内最大の金銀山として 78トンの金と 2,330トンの銀を産出したとのことです。                               江戸時代には徳川幕府の管理下で、採掘から小判製造に至る一連の作業が行われ、明治維新以降は、西洋から最新技術が導入され、日本の近代化に大きく貢献しました。                      平成 22年には「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」という名称で、世界遺産暫定リストに記載され、世界遺産登録を目指しています。

この近くは、徳川幕府を支えた天領のまちで歴史情緒の見所満載でした。

                                                 次に京町通りへ、金銀山が盛んだった頃の繁華街で、佐渡金銀山と佐渡奉行所を結んだ当時のメインストリート。

                                                 そこに昭和 29年に開設され、昭和 47年まで使用されていた旧相川拘置支所あり、

                                                     支所前の住いの方が管理され運良く開けて下さり、事務所棟、炊事・倉庫棟、独居房棟の 3棟を見学して来ました。                                                                                                   金の盗人が収容されたようです。3畳ほどの部屋でした。

京町通りを海に向かって下り、佐渡奉行所跡へ。                                 江戸時代、相川に金銀の大鉱脈が発見されると、徳川幕府は佐渡を直轄地(天領)とし、相川に奉行所を置きました。

                                                   各地から移り住んだ人であふれた鉱山町「相川」は 栄華 を極め、佐渡で産出された金銀は幕府の財政を支えたとのことです。

宿に戻り、朝食を済ませ 8時10分に出発。                                                                           県道 45号線を北に進み、変化に富んだ海岸の景観が楽しめる「尖閣湾揚島遊園」に向かい、高さ 30mにも及ぶ絶壁と、海面に屹立する岩の造形は絶景でした。

   

また、大崎灯台に掛かる遊仙橋は「君の名は」の舞台となった所から「真知子橋」の別名がありました。

再び県道 45号線を戻り、相川市街から大佐渡スカイラインを登り、ユネスコ世界文化遺産候補である史跡「佐渡金山」に立ち寄りました。

                                               江戸時代初期に、その頂部が人の手で掘り進められた露頭堀跡で、山を斧で割ったように見え、佐渡金銀山の象徴となっており「道遊の割戸」と呼ばれております。                              ここで鋳造された小判は、主に北国街道を通り 400キロの道のりを経て江戸まで運ばれた。 これを「金の道」とよぶ。                                          相川のとなりは、江戸だったのかもしれない。

佐渡スカイラインを登り詰め、白雲台交流センターに 10時到着。

                                               昨日と違い、雨の中必死で歩いた金北山が遠望できた。 あんな遠くから良く歩けたと、皆さん感動しきり、自信を増されたのではないでしょうか                             直ぐ近くに山頂が見えますが、望遠で撮影したためです。

10時 20分、コンクリで打たれた急な防衛省管理道路を下り、国道 350号線に入り両津港向けに移動。                                                                                                                折角の佐渡であり、特別天然記念物であるトキを見ようと「トキの森公園」に向かいました。

                                               トキの学名は「ニッポニア・ニッポン」、ペリカン目:トキ科の中の一属一種に分類される鳥だそうです。                                                                                                                   かつては日本中に生息していた鳥だが、20世紀前半に激減し、佐渡は日本産最後のトキが生息していた島とのことです。  11時半出発。

追伸 ⇒ 平成 29年 5月30日の読売新聞 朝刊に「トキ保護センター」でトキのヒナが誕生したとの記事を読みました。 ワ~ィ おめでとう ございま~す。                           

カーフェリー「おけさ丸」出港が 12時 40分であり乗船場で待機。                                       お世話になったホテルと金北山。

                                                    沢山の思い出を胸に山行・観光が終了しました。 お疲れ様でした。

 

 

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⛰ 霊峰伊吹山 ⛰

2017年05月08日 | 日本百名山

滋賀県と岐阜県の県境に位置する標高1377m(滋賀県では最高峰)の自然豊かで、花の宝庫ともいわれる『伊吹山』を歩いて来ました。                                             日本百名山の一つでもあり、高山植物には「伊吹山固有種」も多く、貴重な自然の宝庫となっています。                                                                                                                 歴史的にも、古くは古事記や日本書紀に登場したり、日本武尊や松尾芭蕉のゆかりある山でもあります。                                                                                                                     昭和 2年 2月 14日に観測された、11.82mの積雪は世界記録とのことであります。

また、伊吹山は堂々とした山塊で日本のほぼ中央部にあたり、植生は北方系植物が南下してきたり、日本海側分布の植物も生育しています。 

                                               さらに典型的な石灰岩地帯ということや冬期寒冷な季節風の影響を受けて、好石灰植物や美しいお花畑が見られたり、古い山なので独自に進化した固有種が存在しており、国の天然記念物に指定されています。

伊吹山に入山の際には、植生保護のための入山協力金 300円(H29.5.8現在)が必要です。

名神高速道路の関ヶ原ICを 8時 05分に降り、伊吹山ドライブウェイ(全長 17Km)の終点、山頂のスカイテラス駐車場(標高1260m)に 8時 55分到着。

                                                                                                                                                 広い駐車場で準備運動後、9時05分出発。

この山の山頂は広く、山頂に時期の花々を楽しみながら歩ける三つの登山コース西登山道コース、中央登山道コース、東登山道コース)があり、欲張りな私達は十分に時間をかけて西登山道コースから大回りして東登山道コースを歩きました。

快晴で薫風の中、小さな花を探しながら歩くのは楽しいものです。                       1人の人が「〇〇ソウが綺麗」何て声を上げると、皆さんが駆け寄り「ワッ本当だ。」・「色が良いね。」などと皆さん嬉しそうでした。                     薄ピンクの可愛らしいイワウチワ

駐車場より北西斜面にある西登山道コースに向かいました。 ここは道幅が広く、歩き易い登山道です。

伊吹山は平安時代に日本の「七高山」の一つに数えられました。                        9世紀の中ごろには、山中に伊吹山寺が建てられ、のちに発展して弥高寺(やたかじ)太平寺・観音寺・長尾寺の伊吹山四ヶ寺となり、伊吹山信仰の拠点になりました。

伊吹の神は、英雄 日本武尊(やまとたけるのみこと)を退け、死に至らしめる「荒ぶる神」として『古事記』に登場します。                          武尊は荒ぶる神を鎮めるために素手で伊吹山に来ました。              山中で神の化身「白猪」と出会い、これを神の使いとみた武尊は挑発的な言葉を吐きます。怒った伊吹山の神は、武尊を打ち惑わせ、この傷がもとで亡くなってしまいます。                                        『日本書紀』では「大蛇」が伊吹山の神の化身です。

                                                猪や大蛇は、古来 みのりをもたらす神とされ、伊吹山の神は、山麓の田畑を潤す「水の神」だそうです。

また、伊吹山は古くから薬草の山として知られ、自生する植物約 1,300種のうちおよそ280種が薬用植物とのことです。                                          かつて山麓の人々は薬草に親しんで生活し、採取して出荷し、栽培に取り組んできました。                                                                                                                        特にオオヨモギを原料とする「伊吹もぐさ」は古代以来の医薬品だそうです。

西登山道コースから山頂を踏んで、お花や景色を楽しんだ後は、下り専用の東登山道コースに進みました。10時

このコースは、道幅が狭く人がすれ違いしにくい箇所が多いため、下り専用となっています。                                                                                                                           また、この山特有の石灰岩が露出しているので足元に注意しながら歩を進めました。

山頂を 1周して出発したスカイテラス駐車場へ 10時 35分に戻り、次に歩く北尾根コースへの取次点である静馬が原に車 移動し、10時 50分北尾根に取り付いた。

こちらの尾根には色鮮やかな花々が次々と咲きはじめ、草木萌え、多くの花たちが春を告げる最高のコースとのことで皆さんで頑張りました。                                                 花好きの皆さんには堪えられないコースです。

御座峰から大禿山へと峰々のアップダウンを繰り返し、日当たりの良い尾根を歩きました。

                                               この北尾根登山道というのは、滋賀県と岐阜県の県境になっており東草野地域(滋賀県)と美濃国(岐阜県)の村々は、いくつかの峠道で結ばれていました。

県境最後のピーク国見岳を一気に下ると、国見峠に到着、16時 05分。

この国見峠は近江から美濃へ抜ける主要な峠道でした。                                                     この峠道は、職人や行商の行き来がたえず、仔牛を近江や関西から美濃へ移入した道であり、美濃の繭を吉槻で中継し、長浜へ運ぶ道であり、姉川沿いで収穫されたコウゾ(クワ科の落葉低木:製紙の原料)を美濃で和紙にし、再び鳥居本(彦根市北部)などへ納めた 紙の道でもあったとのことです。

 

 

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