素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

🐾 秋:黒部下の廊下を歩く。 🐾

2010年10月29日 | 北アルプス

山歩きと言うと景色の良い稜線歩きを想像される方が多いと思いますが、今回はひと味もふた味も違った魅力を求めて、黒部峡谷の流れに沿って狭い岩壁をたどるルートを選びました。



晴れていても、幾つかの滝や沢を通過しますので、天気予報で当日の天候を注意しました。                                      と言うのもルートが狭い渓谷沿いで、悪天候となっても逃げ場がないのです。



雨はすぐ側壁からの滝に変わり、沢筋からの鉄砲水も発生するため天候判断は絶対に重要です。
扇沢を出る時は地面が濡れていたけど、天気は晴れの予報であり決行した。      黒四ダムでは曇りであったが、徐々に回復。
ダムを一気に下り、木橋を渡って黒部川の左岸に取り付く。



陽光が渓谷内を差込み、辺りの紅葉が素晴らしく足取りが弾んだ。

そんな事で、内蔵助谷出合まで予定通りの時間で順調に進み、行く先のルートを見ながら自分の中で徐々に緊張感の高まるのを感じた。


棒ノ木平付近は広葉樹の中を歩く、ホッとする所で対岸にはひと筋の白線となって流れ落ちる新越ノ滝が望めた。
水の青さと周りの紅葉、その中にひと筋の滝、額に入れて持ち帰りたい程の素晴らしい風景でした。



黒部別山谷出合付近には例年雪が多く、今年もビックリするほどの大きな雪渓が見られた。


                                             その雪が水平歩道を崩壊し丸太で作られた梯子や橋で岩壁を高巻き、ここでしか味わう事のない緊張感で体中に普段使わない力が入るのを感じました。



岩壁にえぐられた人一人が通過するだけの狭い水平歩道、自分の動作一つ一つに必要以上の神経を使い、慎重な行動が要求されます。
他のパーティーとのすれ違いには恐怖を感じる事さえあります。



別山谷を過ぎ、狭い岩壁の水平歩道を進むと白く泡立つ激流と、深く青い瀞が美しい白竜峡に入る。ここで12時を経過しており焦りを感じた。
白竜峡を過ぎると徐々に水平道と渓谷の高度差が大きくなり、岩壁に付けられたワイヤーから手を離すこと無く、またスリップやつまずきにも細心の注意を払った。



樹林帯に入り、しばらく進んだら、わずかな広場のある十字峡に着いた。
黒部渓谷の唯一の広場である。 到着13時10分昼食
十字峡の吊橋から剣沢と棒小屋沢の合流する十字を確認する。


吊橋の先の、谷は深くなり険しさを増した。岩壁を削って作られた水平歩道の渓谷側は垂直に切り立っているが、その厳しい所に育つ木々の紅葉も素晴らしく何度も足を止めた。

半月峡通過14時08分。ワイヤーにつかまりながら写真を撮った。


 

 

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♨ 秘境の温泉 ♨

2010年10月25日 | 北アルプス

秘境の温泉に行って来ました。
長野県側からですと黒四ダムから徒歩8時間半から9時間、富山県の欅平(けやきだいら)からは約6時間の所に在る阿曽原温泉小屋です。
宿泊予定人員は50名の小さな小屋。


普通、山小屋は5月のゴールデンウィークくらいに開業し、10月の上旬から末で閉鎖されます。                                    ですから約半年は営業しているのですが、黒部渓谷の中央に位置する阿曽原温泉小屋は毎年の豪雪で登山道の崩壊、丸太橋の破損等で8月頃から関西電力によるコースの整備が行われた後でないと通行できません。
今年は9月17日から通行可能となり、11月の降雪前に登山者が集中します。

                                           そんな事で、この小屋は1年で1ヶ月半程度しか営業されないのです。

そのわずかな期間に、峡谷で繰り広げられる岩と紅葉の競演を一目見ようと、沢山の登山者が訪れます。 


私たちは紅葉の撮影も目的の1つになっており、周りの景色に感動すると足が止まり、小屋到着は16時半でした。
受付を済ませ、男女交代制の露天風呂時間を聞き、早速出かけ汗を流した。      温泉好きには応えられない贅沢なひと時です。
の絵ですが、現在は使用されていないトンネルから地熱と言うか硫黄の熱風が噴き出しておりブルーシートが被ってあります。
中には4畳半ほどのすのこが敷いてあり天然のサウナとなっています。        熱いのが好きな人は奥へ、嫌いな人は出口付近が丁度良いです。
      
夕食は小屋の名物「カレー」。名物だけありとても美味しかった。                     その上、お代わり自由である。



食後は小屋の御主人の配慮でビデオ鑑賞をさせて頂いた。                 題名は『昭和29年の黒部』時代の変化を感じ、また美しいのものを見たいと思う心はいつの時代も同じだと感じました。

                                                                           折角、辛い思いをしてここまで来たのだから、朝風呂に入って行こうと相談し、朝食後すぐに向かった。
既に入浴されている方々がおり、一緒に入った。                   その時に、お話させて頂いたフォトブログ『素晴らしい風景』は、これで~す。



そのパーティーの方々は、私たちと逆に欅平へ向かうと話されていましたが、滝の下の小さいトンネル頭をぶつけずに通過されましたか?
アッ 皆さんヘルメットを着用されていましたから大丈夫ですね。
それとスリル満点の大太鼓、渓谷との高度差にビックリされたのではないかと思います。天気は最高で、この日も泊まられると聞きました。                      素晴らしい旅をなさって下さい。  
私たちも16時45分にダムに到着し17時05分のトロリーで扇沢駅に無事戻りました。

 

 

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☆黒部の秋☆

2010年10月24日 | 北アルプス

秋、よい季節ですね。四季を楽しめる日本は素晴らしいと思います。
もう皆さんは、紅葉狩りに出掛けられましたか 
紅葉の名所は各地に沢山あります。けど、中には忙しくて中々出られないよ。と言われる方も居るのではないかと思います。
                 

私は、10月22日~23日と自分の足で踏み込まなければ、絶対に見られない登山者だけの秘境《黒部下ノ廊下》を歩いて来ました。
お時間があれば、ちょっと覗いて下の廊下の秋をご覧ください。



渓谷美、温泉、紅葉と黒四ダムから、まる1日歩きますが、盛りだくさんの
ちょっと贅沢な渓谷歩きです。   



ここでは、カメラに収められた黒部渓谷の素晴らしい紅葉をご覧下さい。
下の絵は内蔵助谷出合から見た丸山の岩壁です。



赤一色の燃えるような紅葉も感動ですが、赤あり、だいだい色あり、黄色あり、黄緑、緑等が揃った紅葉も、また一味違った感動です。
この下の絵は、鳴沢岳付近の紅葉です。



次の絵は、黒部別山の紅葉です。 



最後は黒部別山南峰の紅葉です。 



私は黒部下ノ廊下に5回ほど足を運んでいますが、天気も紅葉も、今年が最高で、満足した渓谷散策ができました。


 

 

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