樹氷や霧氷で人気の『高見山』(1,248m)に行って来ました。 年間を通して冬期(1~2月)の登山者が圧倒的に多いのにビックリです。
高見山は、奈良県吉野郡東吉野村と三重県松坂市との境界線上にある山です。 台高山脈の北端に位置しており、奈良県側の紀ノ川支流の高見川と三重県側の櫛田川の源頭になっています。
関西では冬に霧氷や樹氷を手軽に見る事が出来る登山先として有名で、多くの登山者に人気の山です。
宿は昨年の三峰山(みうねやま)の時と同じ、みはる温泉の『美榛苑』(みはるえん) さんに泊まり、当日は8時に出発。 車で杉谷登山口へ移動し、8時50分着。
霧氷の季節は近鉄榛原(はいばら)駅から奈良交通の霧氷号バスが増発運行しており、杉谷登山口がごった返していた。
登山口付近にも沢山の雪が路肩に見られ、安全最優先のため最初からアイゼンを装着して頂き、9時10分登山開始。
取付きから踏み跡の多い雪道を登る。 ここからの登山道は旧伊勢南街道の石畳道であるが雪で見えず、江戸時代には紀州の殿様が参勤交代で利用した道と聞き、思いを馳せてみた。 昔は多くの旅人も行き交った様である。
50分程登ると杉林の中を進み、10時20分に小峠に到着。 雪道であるが、予定通り順調に進んだ。
杉谷登山口の標高が470mで高見山山頂との標高差は778m。 秀麗な山容を誇る高見山は関西のマッターホルンと言われています。
小峠から先は急登になっていたので、15分程小休止を入れ平野・杉谷分岐点(標高1,010m)まで頑張って頂いた。
登山道の雪は柔らかく、上部へ行くにつれパウダースノー化しており、アイゼン付けずにキックステップで充分歩行可能であった。
関西では12本の蹴り爪付きアイゼンを付けてる人を多数見かけ、人気の山であり渋滞中に蹴られない様に、止まる時や休憩時には後ろにも気を付けて頂くよう声を掛けた。
平野・杉谷分岐から山頂への尾根道は青空に映える樹氷・霧氷の雪の花が満開でした。
この辺りからは、皆さん疲れを忘れ、あちこちから歓声が聞こえ、私も冬山の素晴らしさを存分に堪能した。
尾根上には様々ないわれを持つ国見岩・揺岩・笛吹岩が点在し、頑張ったご褒美は山頂からの素晴らしい景色でした。山頂着11時55分。
山頂には避難小屋と高角神社がありました。
昼食を済ませ、山頂からの景色を楽しみ、思う存分写真を撮り、12時半下山の途に着いた。
平野・杉谷分岐着13時。 登りは杉谷にから取付いたが下りはこの分岐点より距離は長いが、なだらかな下りの平野登山口へ進路をとった。
高見杉のある避難小屋に13時30分着。 皆さん元気で下りも足取り軽やかであった。
車を杉谷登山口から平野登山口に回してくれた仲間が、迎えに上がって来て下さり合流。一緒に全員無事下山した。14時30分。
スカイブルーの白銀の世界を、もう少しご堪能下さい。
身も心も真っ白になる感じは最高です。 冷え込んだ晴れの日にしか見る事の出来ない素晴らしい自然の風景、一度見たら忘れられません。