最近、丹沢登山詳細図を購入し、久し振りに丹沢に入ってみた。 また、これからも順次丹沢を歩いてみようと考えている。 登山路と下山路はマイナーなコースを選択したので、途中ほとんど人に会うことはなかったが塔ノ岳(1491m)から鍋割山(1272m)の各山頂や中間路の賑やかさには驚いた。 丹沢の銀座コースだろうと思う。
人の話を聞くよりも、自分で歩いてみようと思い何十年振りだろうか。 丹沢湖の東「玄倉」から北東方向のユーシンへ、更に奥の熊木沢出合まで林道を延々と歩いた。 熊木沢出合通過9時半。 駐車場から2時間である。 ここまでは先週の11月16日(月)に友人とブラブラ歩いたので様子は判っていたが、ここから先は1人で初めて歩く道であり気を引き締めて慎重に進んだ。
熊木沢出合から先も林道風の道幅はあったが、各所で崩壊が酷く荒れ果てた林道で、右手の山肌を目で確認したり、耳を澄ましながら音にも気を配り、速足で通過した。 9時40分。絵は振り返って撮ったものです。
そこを過ぎたら暫く安定した林道が続き、9時56分川幅100m以上ある広さにビックリするほどの河原に出て、案内板に「川を渡る」と標示されていたが、対岸のどこに向かえば良いのかハッキリ判らず、昔からの山勘で雪渓をトラバースする感覚で慎重に通過した。
対岸の近くに「塔ノ岳」の標示板が目に入り、ロープに沿って対岸に渡った。10時。 ここからは塔ノ岳の西側に張り出した尾根に取付き、樹林帯の中、日陰で冷え込んでおり休まず苦しい登りを黙々と歩いた。 尾根近くの登山路。
45分頑張ったらテーブルのある広い尾根に出た。10時45分。 10分の小休止を取り樹間から見える雪化粧の富士を眺めた。 まだ雲1つなく青空である。
ここからは本峰直下まで明るい尾根をダラダラと登って行く。 本峰直下到着、11時10分。 登山道はマイナーなコースとしては一部を除いき良く整備されていると感じた。 2度目の厳しい登高である。頑張れば山頂だ 斜度がきつく階段の整備は素晴らしいが、その一歩一歩重い足を上げるのが厳しかった。さすが、ここだけは地図のコースタイムに敗れた。
塔ノ岳下の水場に到着、11時半。
日当たりが良くテーブルがあり、富士の展望が最高である。 ここでノンビリ昼食にすれば良かったと後悔した。 山頂の混雑を知らずに登り、水あり、景色もテーブルも貸切状態であったのに残念だった。
塔ノ岳登頂、11時45分。
方位版もベンチも石仏も何もなかった頃の山頂しか知らない私には、その変容振りに驚きでした。
ここまで来るのに朝、サルを見掛けただけなのに、こんなに沢山の人が登山しているのが嬉しかった。
やはり丹沢山塊でも南側に面する丹沢は小田急線も走り、便が良いので人気があります。 まして今日は土曜日でもありますしね。
人の多い所でラジウスを出すのも気が引け、相模湾が一望できる山頂の南端で暖かい昼食を済ませ、12時35分出発。 鍋割山に向かった。
金冷シ通過、12時45分。ここまでの下りはグチャグチャ道で歩きにくかった。
鍋割への尾根道に入ったら日当たり良く南北の景色にも恵まれ、南側に相模湾が一望、北側には丹沢山、蛭ヶ岳を望むことができハイキングと言った感じの気持ち良い道でした。 小丸尾根分岐通過、13時03分。
鍋割山山頂着、13時35分。
広々した山頂で、ここにも沢山の登山者が見えていました。 以前にも来たことが有るのですが、記憶はすっかり飛んでいました。
鍋焼きうどんで余りにも有名になり、小屋の中は人で一杯、
山頂広場でも土鍋を持ち歩いている人を沢山見かけました。
10分休憩、13時45分下山開始。
ここからは再びマイナーなコースに入り、一人旅。 木で作られた階段で一気に下り、その下も足場の悪い下山路。
鍋割峠通過、14時。 ここからは松田町の寄(やどろぎ)に下れます。
この先、茅ノ木棚沢ノ頭を14時17分に通過したが、棚沢ノ頭を中央に見て鍋割峠から雨山峠間はいくつものヤセ尾根歩きが続くのと
30m程の長いクサリ場と短いクサリ場の通過があり、どちらに進むにしろ山深い場所であり、慎重な行動が要求されます。
雨山峠通過、14時45分。
ここからは少しホッとして雨山沢の右岸を下ります。 いくつかの崩壊個所があり沢に降りますので、道を取り違えない様に注意したい所です。
下部になってくると沢も深くなり、断崖の側壁に桟道が整備されているので滑らない様に下ります。
玄倉林道の雨山峠登山口着、15時13分。
ゲート前の駐車場着16時25分。 林道歩きが長く、足に少々痛みを感じ出してきた。 でも素晴らしい景色と色々な経験ができた楽しいコースでした。