素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

⛰ 懐かしの笠ヶ岳 ⛰

2020年12月30日 | 日本百名山

奥飛騨に聳える孤高の名峰へ

2017(H29)年9月23~25日に撮影したものです。

笠ヶ岳は北アルプスの主稜線から岐阜県側に外れた孤高の山で、槍穂高連峰に対峙した岐阜県の最高峰であります。

                                        名山の名に恥じない高さと風格ある山姿は、どこから見ても、その名の通り笠の形をしている。

天明年間に南裔(なんえい)上人が開山し、その後 槍ヶ岳の開山で知られる播隆上人が再興した、両上人ゆかりの山と言われています。

弓折乗越に出ると双六小屋へは右に進路を取るが、目指す『笠ヶ岳』(標高 2898m)へは南西方向の左へ進む。中央の窪地に見えるのが双六小屋。

                                        槍穂高連峰の西側に並行するように稜線が延びており、縦走中は常に槍穂高連峰の大パノラマが楽しめます。

                                        稜線上には お花畑が点在し、途中には圏谷(カール)が見られ変化に富んだ、気持ちの良い山歩きができます。                                            弓折乗越から、緩やかに登ると指導標の立つ標高 2588mの弓折岳に出る。広く平坦な山頂部である。奥の稜線、左のピークが黒部五郎岳(2840m)。

                                                弓折岳からは大ノマ岳との鞍部の大ノマ乗越を目指して、急な傾斜をジグザグに下り、下り着いた所が大ノマ乗越。

乗越より大ノマ岳(標高 2662m)へ登り返すと、稜線の左側は草付きの急傾斜で沢山の花々が目を楽しませてくれる。

                                         大ノマ岳に向け急斜面に取り付くが、山頂まで登り切らず山頂直下の南側を巻いて進む。槍穂高連峰や黒部五郎岳、三俣蓮華岳の方から笠ヶ岳を望むと緩やかな稜線歩きで笠ヶ岳に行けそうに見えるが、イザ歩いてみるとアップダウンが沢山あり、またスラブ状の滑り易い岩場が有ったり、左足下が切れ落ちたりと、気の抜けない稜線歩きである。

秩父平周辺ではカールや、お花畑、池塘が見られるらしいが、この時は仲間のザックを背負って歩くので精一杯で気付かなかった。

また、抜戸岳(標高 2813m)も山頂が縦走路から外れ、山頂の西側を巻いて登山路があり山頂を踏まずに進んだ。

縦走路の笠新道分岐を過ぎ、割れたような巨石の抜戸岩の間を通って稜線を進むと、笠ヶ岳のピラミッド型山姿が一段と高く大きく見えた。

小ピークを2つ越えると笠ヶ岳山荘に向けての最後の登りである。これがまたきつかった。

                                             急登をジグザグに登りテント場に出て、更に石畳の登路を詰め山荘前のテラスに登り切れた時はホッとし座り込んだ。

休憩後、宿泊手続きを済ませ部屋に荷を置き、全員で石で覆われた笠ヶ岳への登山路に取り付き山頂を目指した。

                                         独立峰の笠ヶ岳なのに登頂時は雲に覆われ、何も見えなかったことが非常に残念であった。 夕方になってからは雲が消え、槍穂高の稜線が見えた。

翌日は往路を笠新道分岐まで戻り、展望最高の稜線より南東の飛騨側へ笠新道を下った。

                                            一気に標高差1600m強を下るので、皆さんの膝への負担を考慮しながら無事下山した。

 

 

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▲ 今倉山から二十六夜山へ ▲

2020年12月19日 | 山梨百名山

山仲間との山行に、2年半振りの参加をさせて頂きました。

「珍しいですね 」との声を頂き、久し振りに山仲間の皆さんと共に道志山塊を歩いて来ました。                                               皆さんの懐かしい顔ぶれを拝見させて頂き、楽しい山歩きができました。

歩いた山は、道志山塊随一の大展望と枯れ葉を踏む静かな尾根道歩きのできる『今倉山』標高1470mと『赤岩』標高1450mそして『二十六夜山』標高1297mです。

               

全国的にコロナ感染者数の衰えを見せない中であり、どれだけの参加者が有るのか      出発前日まで知りませんでした。                                    山行自体も久し振りの様で、沢山の方々が待ってたかのように、ご参加くださいました。移動車両の中には、ビニールシートが張り巡らされ、乗車口には消毒液が備えられ換気にも気遣いし、感染予防対策万全でした。                                乗車中はマスクを着用し、話し声は控えめに

              

山中湖から国道413号線(御坂みち)を相模原向けに進み、道の駅「どうし」を過ぎてから県道24号線(都留道志線)に入り、道坂トンネルを抜けた所が登山口駐車場。

今倉山登山口駐車場着、10時10分。トイレ完備。                        道坂隧道バス停のそばに登山口があり、10時20分出発。

                                          足慣らしには一寸きつい登りだが10分ほどで市村界尾根(道坂分岐)に出た。10時半。 15分ほど休憩し、体が熱くなって来たので、水分補給や衣類調整を行った。

                                         ここからは道志の谷を隔てて丹沢の山々を望むことができた。葉の落ちた、この時期ならではの事である。

衣類調整が終わって、今回登る最高峰の今倉山に向かって尾根に取り付く。           皆さん、久し振りの登山というのに結構斜度のある直登で、厳しさを感じられる方々には無理をされないようお願いし、最後尾を歩いた。

今倉山(東峰)山頂着、11時50分。 皆さんと大差なく山頂を踏むことができた。    東峰には三等三角点と山梨百名山の標柱があった。

                                            時間的に山頂で昼食としたが曇ってしまい冷え込みも強くなり展望も良くないので、25分で切り上げ前進することとした。

                                          西へいったん下り、灌木が密生した鞍部から再び登り返すと今倉山西峰のはずでしたが、表示があったのか?見逃したのか?気づかず通過した。                  少し急な下りを過ぎると広い尾根上に出た「西ヶ原」で、県道に下る分岐がある。

西ヶ原を過ぎ2つほどのピークを越すと、

                                            一気に展望の開ける赤岩(標高 1450m)に到着である。 13時05分。

                                          今通過して来た今倉山方面以外はさえぎる物が無い。360度の山名標示板が設置され、皆さんでその山を探したが、上空にある雲のせいで見える山と見えない山があり残念だった。  青空であったならと悔やまれた。                                その中でも見えた東京都の最高峰「雲取山」です。

赤岩出発、13時25分。ここからはブナやミズナラの樹相が素晴らしく「どんぐり」が沢山落ちているのが目に付いた。

                                        明るい緩い尾根を30分ほど下ると、最後に急降下し林道に下り立つ。14時10分。

                                        その林道を僅かに北へ進むと二十六夜山の登山口が左手に見える。

林道から再び登山道に取り付くと、20分ほどで二十六夜の石碑のある二十六夜山に到着である。14時25分。

                                         二十六夜山は都留市の南東部に位置し、今倉山から赤岩と連なる尾根の西側に位置する最後の山です。                                     田中澄江著の『新・花の百名山』に紹介され、4月下旬から5月上旬にかけて美しく可憐な「エイザンスミレ」が観賞できるそうです。                             山名は江戸時代に盛んとなった旧暦の正月と7月26日の夜に人々が寄り合い飲食などを供しながら月の出を待つ 二十六夜待ちの行事に由来するとのことです。

この日の夜半の 月光に現れる阿弥陀仏、観世音菩薩、勢至菩薩の三尊の姿を拝むと平素の願いが叶うと信じられ、かつては、この二十六夜山の山頂で麓の村人達によって、遠く道志山塊から上がる月を拝む月待ちの行事が行われたそうです。

私達も当時の月待の行事に思いを馳せながら、山頂からの景色を楽しみました。    雲の掛かる富士。

                                         二十六夜山のいわれを聴き、14時35分に下山の途に就きました。

                                          先程の林道登山口まで戻り、林道歩きで道坂トンネル登山口駐車場に戻りました。   歩行時間は4時間少々でしたが、急登・急降下があり、お疲れ様でした。

 

 

 

 

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▲ 丹沢表尾根縦走 ▲

2020年12月07日 | 丹沢山塊

コロナで始まった2020年も終わりに近づいています。2020年と共にコロナも終わって欲しい。

この様な時期人混みに出るのははばかりますが、人の少ない所に出るのは運動不足解消に良いだろうと丹沢表尾根歩きに出かけてみた。                             丹沢の表尾根歩きは本当に久し振りのことで、楽しみながら歩いて来た。

大倉を起点に三ノ塔(1205m)から塔ノ岳(1491m)大倉尾根経由、大倉に戻る、時計の逆回り周回コースを歩いた。

                                           大倉の秦野戸川公園を8時40分出発。天気に恵まれ足取りは軽い。                   風の吊り橋を渡り、山岳スポーツセンター(8時45分通過)を左折し林道を進む。

                                             徐々に高度を上げ始めると、途中で登山道と林道の分岐があるが三ノ塔尾根の中腹にある牛首で合流するので、歩き易い林道を登った。

牛首 (9時40分通過)から完全な登山道に変わり、斜度もきつくなる。

                                              久し振りの山行で、この三ノ塔尾根の登りは厳しかったが、極力足に負担を掛けぬよう慎重に高度を稼いだ。いつも通り、登りの休憩は極力控えた。                     二ノ塔からの尾根道と合流。11時10分、通過。

                                        そこから三ノ塔 (標高 1205m)の山頂は直ぐだった。到着、11時15分。5分休憩。

三ノ塔の山頂は南北に長く、中央に立派な三ノ塔休憩所がある。                平日で登山者は少ないだろうと思って居たが10名ほどの人が休憩されていた。      また、山頂北側では登山道整備の方々が作業をされており、お礼の声掛けをし通過させて頂いた。                                                                                                                                下りだして間もなく、先生に引率された小学生が登って来た。上部で待機しながら挨拶を交わし、疲れを知らない子供達から元気を頂いた。

                                             そこからはこれから向かう烏尾山(標高 1136m)と雄大な富士山が望めた。

                                         また、これから向かう塔ノ岳への表尾根の各ピークが確認でき、最高の展望であった。 西に向かったガレ場の下りにはクサリが設置されたり、霜解けのグチャついた道ではスリップを注意しながら下る。                                  鞍部から登り返したピークが烏尾山で、整備された木道を登ると烏尾山荘独特の三角屋根が見えた。烏尾山到着、11時45分。5分休憩。

                                        烏尾山の山頂は、外にトイレがあったり、360度の標示板やテーブルべンチあったり、広々と気持ちの良い山頂である。

                                        烏尾山からは小さなアップダウンを繰り返しながら、気持ちの良い尾根道を進むと

                                                行者ヶ岳(標高 1188m)である。  到着、12時15分。5分休憩。

                                         行者ヶ岳はひょろ長い尾根上の山頂で狭く、すぐ横に登山の安全を祈願した「丹沢山尊佛別当東光院」という石碑が見られた。

                                         行者から少し進むと、クサリが備えられた岩場が現れ慎重に下り、木製の橋を渡り次は両側に鉄パイプの設置されたヤセ尾根を行く。

                                              表尾根の縦走路であり、登山道はとても良く整備されていた。                  政次郎の頭通過、12時45分。

                                           ヤセ尾根とガレ場を通過し、新大日(標高 1340m)を目指す。                      新大日への登りは非常に厳しく、久し振りの山行のせいか両膝の上部がピクピクと痙攣し、様子を見ながらゆっくりと登った。新大日通過、 13時20分。

                                                 新大日からは緩いアップダウンが続く。

                                                木ノ又小屋通過、13時40分。雲がわいて来た。

                                         ブナ林の間を進み、今回の目指す最高峰「塔ノ岳」への最後の登りに取り付く。         ほぼ予定通りに塔ノ岳 (標高 1491m)山頂を踏む。 到着、14時10分。

                                             木ノ又小屋通過時に 雲が発生し心配したが、登頂したら綺麗な青空が見え、富士も見えた。

                                               山頂の日時計案内板と尊仏山荘。

                                           尊佛如来石碑群とバックの左ピークは丹沢山塊 最高峰の蛭ヶ岳(標高 1673m)と、その右手のピークは丹沢山(標高 1567m)、今後この2峰にも足を延ばしたい。

                                           

雄大な景色を充分に楽しんだ後、南に向かう大倉尾根を下る。 塔ノ岳出発、14時30分。

                                        金冷シ通過、14時45分。

                                            ここは「鍋焼きうどん」で有名な鍋割山への分岐点で、大倉尾根は左へ下る。           ヤセ尾根を通り、階段状の登山道を下り、花立山荘の前から更に急な階段の下りが始まる。膝を痛めないよう慎重に歩を進めた。花立山荘通過、15時。

                                              露岩帯を過ぎると戸沢への天神尾根分岐があり、南へ直進する。

                                               堀山の家の前で二俣への分岐となるが、ここは左折して堀山の家の横を下って行く。  通過、15時40分。

                                        ここまで下って来ると、石のゴロゴロした階段や土の平坦な道が交互に入り交じってくる。   出発から7時間、足の裏がジンジンする痛みが出てきたが耐えた。

                                                 疲れもあり、足首の捻挫や膝を痛めないよう神経を足元に集中した。            駒止茶屋通過、15時55分。

                                            昔、歩いたことのある大倉尾根だが、その後植樹されたようで以前は土の滑り易い尾根と思っていたが、全く変わり階段の整備された登山道に驚いた。             また、階段も大変だったが、大倉尾根は短いと思っていたのに、あまりの長さにも驚いた。 足の痛みで、余計に感じた。

                                            いくつかの小屋を通過し下って行くと平坦な雑事場ノ平に出た。                  雑事場ノ平通過、16時30分。

                                        ここでは道が分岐し直進すると大倉高原経由だが、日の入り時刻 (この時期は16時30分)を過ぎたので距離の短い左折の道を選択した。                                     大倉高原経由の道と合流する辺りでは、樹林帯の中の道で暗くなったがライトを出さなくても歩くことは出来た。出発点の大倉バス停着、17時丁度でした。

 

 

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