年初より、また寺社仏閣の紹介をさせて頂きます。 1月の中旬に洛西を、ぶらり歩いてみました。年末年始の賑わいが去った、ほんの束の間の静けさの中でした。
お寺の参拝、これには建物・仏像・庭園・芸術品(襖絵、天井絵等)・精進料理等、鑑賞のポイントや体験のポイントが沢山あります。 我が家の菩提寺のご住職に色々と地元の歴史を聞かせて頂いた事があります。お寺は時代と共に、その地に根付いているのです。
お寺には、日本文化の粋が集められており、その薫りに触れる事に参拝の意味があるように感じています。仏教への信仰を抜きにしても、歴史・文化を感じながらの、お寺巡りも楽しいものです。
9万平米という広大な境内には国宝の金堂をはじめ、仁王門、御影堂、五重塔など重要文化財指定の建物は14棟を数えるようです。
最初は参道西側の御室御所跡の宸殿を回廊伝いに歩きました。 こちらは素晴らしい庭園(南庭・北庭)を2つを楽しむことが出来ました。 南庭は白砂を敷きつめた簡素な美しさが表現されていました。
北庭は池泉回遊式の晴れやかな趣で五重塔がひときわ映えていました。
仁和寺は真言宗御室派の総本山であり、平成6年には国連の世界文化遺産に選ばれています。また、御室流華道の家元として、生け花を通じ文化の向上に貢献しているお寺です。 ここでは、素晴らしい襖絵を見る事ができました。 四季の松を描いた白書院の福永晴帆筆の襖絵。
宸殿の上段の間には、床、違い棚、帳台構などを備え、螺鈿(らでん)細工を施した本格的書院があり、美しい大和絵の襖絵は、原在泉によるものだそうです。
重要文化財である五重塔は各層の屋根の大きさがほぼ同じという江戸期の特徴を示しているとの事であります。