南八ヶ岳3峰を2日間でのんびり縦走し、もう最後の峰硫黄岳(2,742m)に来てしまった。10時15分着。 2日間とも雲1つ無い最高の秋晴れに恵まれ、途中で知り合った 名も知らぬ仲間と横岳から行動を共にし、それぞれが、こんな好天は2度と無いと感じていたのか、硫黄岳の緩い弧を描いたような広い山頂をのんびり散策した。
こんなに綺麗な山姿を見せてくれる硫黄岳は初めてである。 私は今回で5度目の訪問となるが、ほとんどガスがかかった時で全体を眺めたのは初めて、これだけ広い山頂ではガスが出ると迷い易く大きなケルンが並んでいる意味が理解できた。
広い山頂には、平均30cm前後の岩と言うか?石と言うか?が引き詰められた様にあり、今回の好天で道案内役の大きなケルンが綺麗に並んでいるのを確認した。
私が勝手に付けた仲間『英語』・『山屋』・『遅刻』の3方である。 「硫黄から富士山が見えないね。」と言ったら『山屋』さんが「爆裂火口に沿って東に行けば見える」と教えてくれ、急ぐ旅でも無いので「行ってみるか」と歩き出したら、『英語』・『遅刻』両名も歩き出した。
爆裂火口の存在は知っていたが、火口に沿って歩いたり、覗き込むと吸い込まれそうな火口跡の広大さ、高度感は圧巻である。
以前は突風に吹かれ、物を飛ばされないようにと、ルートを間違えないようにの2つだけに神経を集中させ、単なる通過点の山であった。
周りの山岳風景の素晴らしさを堪能し、富士山の顔も見て満足気に戻って来たら、『山屋』さん、待っていてくれた。 のんびり硫黄岳で1時間遊び素晴らしい景色に感激した。11時20分出発。
赤岩ノ頭を経由し、赤岳鉱泉に下り12時20分着。 大休止兼お昼。 私と『遅刻』さんは「特製ラーメン」、『山屋』・『英語』両名は辛さが5段階あるカレーの1番辛いのを食べられた。
水は豊富なので『山屋』さんが皆にコーヒーを御馳走して下さり青空の下で飲むコーヒーが、これまた最高に美味しかった。 ここでもテーブルベンチで約1時間おしゃべりをした。
この山行も、美濃戸まで下れば終了である。
『山屋』さんが車を美濃戸に置いてあるとの事で3人乗せてもらえた。 下りと言えども疲れた足で歩けば4~50分は掛かる所を15分位で、私の車のある美濃戸口に送ってもらい、駐車場でお礼を言い分かれた。 『山屋』さんはそのまま『遅刻』さんを茅野駅まで送り、私は『英語』さんを車のある富士見高原まで送り、楽しい山行を締めくくった。