袈裟丸山は遠くから見ると形の良い双耳峰で、小袈裟・前袈裟・後袈裟・奥袈裟などの総称との事です。 そのうち、一般的には前袈裟を袈裟丸山と言っているようです。
アカヤシオ、シロヤシオ、シャクナゲなどの花々や紅葉の時期は特に美しく、また賽の河原や相輪塔などの奇岩や寝釈迦などの信仰物などが目を楽しませてくれます。
弘法大師や信仰にまつわる伝説も多く語り継がれているミステリアスな山でもあります。
さて、袈裟丸山の場所ですが、群馬県みどり市と栃木県日光市の県境にあります。 わたらせ渓谷鉄道の沢入駅より林道小中西山線を上り、標高1,226mの折場登山口に11時15分到着。
20分で登山準備を済ませ11時35分出発。 好天の中、落ち葉を踏みながら雑木林の中を登るのは最高の気分である。
また、陽光を浴び燃えるようなモミジには、感動の声が沢山聞かれた。 思わずパチリである。
つつじ平手前の熊笹の斜面から南西方向には日本画の様な赤城山が望め、好天に感謝。本当に素晴らしい山岳風景です。
熊笹の道を青空に向けて高度を稼ぐ。
左手の山肌は、見事な紅葉である。
見晴らしの良い大きな岩に到着。12時15分。 つつじ平と言う所だろうか?標示板は無かったが景色が良いので昼食とした。 青空の下での昼食も、これまた最高ですね。12時55分出発。
賽の河原 通過、13時10分。 袈裟丸山の中腹に当たるこの場所は、木が生えておらず、大小の石ばかりが転がっているので賽の河原と呼ばれています。
その昔、弘法大師が、夜この地を通ると赤鬼・青鬼に責められながら、子供たちが石を積み上げている姿を見て三夜看経(かんきん)して済度(さいど)したといわれています。 いまでも子供の新仏を出した人が、ここで石を積むと、その子供に会えると伝えられています。
賽の河原から尾根伝いに小丸山(小袈裟丸山)1,678mに向かうのですが、尾根が沢蟹でも出て来そうな小さな川状態になっていました。雨でも降ったら大変です。 そんな道をダラダラと登り、14時10分小丸山に到着しました。
この山頂からは、庚申山、男体山、それに前袈裟丸山、後袈裟、奥袈裟の山並みを見る事ができました。
予定では、もう1つ先の前袈裟丸山(1,878m)まで登る予定でしたが、帰宅時間を考慮して14時20分下山する事としました。
往路を戻るコースですが、逆になると、また違った景色が楽しめました。
昼食を取った「つつじ平」を15時20分通過。バスの待つ折場登山口には16時着。 登山口付近の紅葉・黄葉は最高でした。