菅平牧場登山口(牧場管理事務所)から、
日本百名山
『
四阿山
』を経て、花の百名山『
根子岳
』を一度に満喫できるトレッキングコースを
歩いて来ました。
群馬・長野の県境に位置し、展望の良さと高山植物の宝庫と謳われ、菅平を象徴する山であります。
ところで『四阿山』て、何て読んだら良いのでしょうか
多分、この山の名前は、この山を登った経験のある人しか、判らないのではないかと思います。
四阿山は山の形が東屋に似ているのでその名がついたと言われ、別名「吾妻山」・「吾嬬山」などがあるようです。
そう、『アズマヤサン』と読まれています。 普通は誰も読めませんよね?
8月22日(土)菅平牧場登山口を8時08分に
出発。 上田市内は晴れていたのですが、四阿山は霧に隠れて見えませんでした。 台風
15号、
16号と2つも発生しており、高層は影響を受けるのが早く状況的には仕方なかった。
のどかに歩く牛の姿を横目に牧場脇の柵に沿って、
白樺並木の中を
進み、小さな沢
を渡ってから徐々に高度を上げる。
登りは中尾根コースで四阿山へ、そこから根子岳に縦走し、菅平牧場コースを下る周回コースを選択した。 地図には中尾根コースに「小四阿」・「中四阿」の標示があったが、現地にはそこを示すハッキリした標示板がなく、なんとなく広場になった個所があり、その辺りが「小四阿」や「中四阿」と思われた。
根子岳への分岐点に到着、11時05分。 ここは尾根上であり、間もなく進むと木道の階段を
登る。
途中で鳥居峠からの登山道と合流し、少し登ると2峰からなる細長い
四阿山
山頂に11時25分到着。
2峰に祠があり、手前は木造の新しい山家神社(やまがじんじゃ)の祠で、中間部に小さな岩屋
があり、
一番奥の2,354m最高点にも昔ながらの大きな祠が見られました。ここで昼食。
食事をしながら感じた事は、山頂の岩が全て平らで腰かけるには好都合でした。 今回の山「四阿山」と「根子岳」は四阿火山カルデラの外輪山に当たり、好天であれば根子岳の火口が見えるようです。
火成岩はマグマが冷え固まった時の状況で板状節理
や
柱状節理
になることがあるようです。
安山岩に多く見られる
板状節理
の岩石は、鉄平石などとして利用されているようです。
北八ガ岳の天狗岳は縦型の板状節理だそうですが、四阿山・根子岳は横型の板状節理で花以外にも勉強ができました。
30名ほどの団体
さんが到着したので11時46分下山開始。 次の峰
「根子岳」に向かう。
四阿山(あずまやさん)・根子岳分岐通過12時。
根子岳への縦走コースに入り、ダケカンバの灌木帯の下りは、木々から多くの
滴
が落ち、土や岩が滑り
易く、雨上がりの状況下同様、緊張する下りであった。
下りきり、笹の広がる鞍部「十ガ原」に12時40分到着。
ここから見上げる根子岳
は熊笹の中に点々と木々が立った美しい山容に感動した。
その笹原の斜面を
登り、板状節理の巨岩場所を13時05分通過。
岩尾根を登りつめ、屏風岩を通過すると小さな祠
の祀ってある根子岳山頂に到着、13時28分。
1等三角点の山で展望最高の山らしいが、今日はガス
が掛かり白一色の景色であった。
広い山頂をブラ
ブラ花の観賞をしたりして、13時40分菅平
牧場コースへの下山を開始した。
今回は登りから下りまで、ずっとマツムシソウと一緒であった。
他にも沢山の花の鑑賞ができ
花の百名山
を実感した。 下りで膝を痛めた方が出てしまったが
酷くならず、15時15分全員無事、登山口駐車場に下山した。