東京からでも日帰りできる本格登山コース。 様々な花を楽しめるほか、日光連山を一望でき、また標高の割に険しいことで人気の山《石裂山(おざくさん)》に挑戦して来ました。
コースの途中には鎖場やハシゴのある変化に富んだ山であります。
東北自動車道の鹿沼ICを 10時に降り、国道 121号線から県道 14号、県道 240号線を走り上久我の加蘇山(かそやま)神社社務所に10時 50分到着。 登山準備完了後 11時 05分出発。
林道を 10分ほど歩いたら加蘇山神社下に着き、車もここまで入れるらしく無料駐車場と記されていた。 878年以前の創建と伝えられる神社で、大木の天然記念物である杉に守られ、山岳信仰の名残りを偲ばせています。
神社左手の徐々に傾斜の増す林道を進み、
11時 35分 東屋のある最初のポイント、休憩所に着いた。 ここで 30分の休憩を取り昼食とした。
今回の石裂山(おざくさん)回遊登山コースを歩く分岐が、この休憩所の先にあり、私達は時計回りのコース取りをした。 昼食後、登り出して間もなく石裂山にある一根千幹の神木で、周囲約 10m・高さ約 23mのものが 2本寄り添うように立つ、一名縁結びの桂ともいわれる❝千本桂❞を見ながら、沢の右岸を進み、
12時 20分、二つ目の東屋のある「中ノ宮跡」に到着。
その前方にはハシゴの上に続く約 20mほどの鎖場が見えた。
この山には長い鎖場が 4ヶ所や急斜面の崖地が有ったりと、中々のスリルが楽しめるコースであります。
10分休憩し、まず 1本目の❝行者返しの岩場❞に取り付く。 岩も鎖もしっかりしており、順次慎重に登って頂いた。
登り切ると右手に長いハシゴが見え、
石裂岩の洞窟内に加蘇山神社の奥ノ宮が祀られていました。12時 40分。
それから先は木の根が露出した急登を進むが、木の根がうまく取っ手のように沢山あり、実に都合よく登ることができた。 また場所によっては岩が登山道に迫り出したり、片側が深く切れ落ちたりの個所があり、今でこそしっかりした階段が設置されているが、過去には転落事故が発生したとのことである。
ジグザグの急登を登ると尾根に出た。 13時 05分。5分休憩。
尾根は雑木林風で木の根が張り出した登路のアップダウンを繰り返し、周りにはピンク色のアカヤシオの花が目を楽しませてくれた。
今日はアカヤシオを見る目的もあり、途中ではまばらにしか見られなかったが、尾根に出たら満開であり皆さんから嬉しさの歓声があがった。
東剣ノ峰着、13時 20分。展望なし
東剣ノ峰を長いハシゴで下り、
下ったハシゴを振り返ると、ひねくれた結構長いものであった。
再び登り返すと西剣ノ峰に出た。13時 35分。
東剣同様に西剣も長いハシゴや階段で下る。
ここまで何回かハシゴの登り下りを経験すると、慎重な姿勢で上手に下られていた。
西剣ノ峰より、石裂山を望む。
縦走コースより少し外れた石裂山への最後の登り、
13時 55分登頂。 10分休憩。展望はあまり良好ではない。三等三角点あり
今回の石裂山回遊登山コースには 4ピーク(東剣ノ峰・西剣ノ峰・石裂山・月山)あり、最後の月山を目指すべく分岐点に戻り稜線を北に進み、14時 20分、朽ち果てた木造の祠がある月山に到着した。
下山路は鳥居前の急な尾根道を一気に下る。 登りよりも注意をもって慎重に下るが、皆さん慣れたもので「木の根が出てるので足元注意」・「左が切れ落ちてるのでバランス注意」・「木の橋に穴が開いているので踏み抜き注意」「滑りそうな個所があればスリップ注意」など、お互いに声を掛け合い皆さん真剣でした。
岩場でも慣れた人が周りの方に注意を払ってくれているので、最後尾を歩いていても安心でした。
登り出して一番最初の休憩所に 15時 25分、 回遊コースを全員無事終了しました。 花ありスリルありの変化に富んだ楽しい山行、大変お疲れ様でした。