高尾山と陣馬山を結ぶ稜線上を奥高尾縦走コースと言うようです。 京王線の高尾山口駅から見所の多い表参道《1号路》を歩き出し、途中の薬王院などを見学しながら登り、高尾山山頂に7時 54分、到着。
ミシュランガイドで『 三ツ星 』 観光地に選ばれてから登山者数が世界一多い山となったようですが、ケーブルカーやリフトの存在が大きいと思います。 沢山の人が来る人気の山を貸切気分で歩かせて頂きました。 山屋の朝は早いための特典のようです。
高尾山山頂展望台(出発 8時)の横から小仏峠方面に向かって石段を下り、ようやく登山道らしい土の道が現われる。
まずは一丁平へと西へ進む。 道はとても綺麗に整備されています。
高尾山はもともと寺領であったため鳥獣の殺生が禁じられ、動物、植物など自然が豊かに残っています。 また、植物分布の上では北方系と南方系の植物の接点に当たるようで、それらの自然研究のため1号から6号までの特徴ある自然研究路が開かれているとのことであります。
8時 32分、明治の森 高尾国定公園の「一丁平」 そして「一丁平展望台」 を通過。 一丁平展望台には大きな東屋の休憩所があります。
一丁平を出てからは左手に無線中継所のアンテナ塔の横を通過。
8時 52分、小仏城山に建つ城山茶屋に到着。 高尾山はもともと甲斐と武蔵、あるいは相模を結ぶ交通の要路にあり、戦国武将にとって主要な戦略上の地点であった。 城山にはその名が示すように北条氏照の城が有ったと云われています。
茶屋を出ると北方向に進路を取る。アップダウンを繰り返しながら進む。
9時 15分、明治天皇小仏峠ご休憩野立所の石碑 通過。
景信山まであと 1.0Kmの地点まで来た。ずっと快適な登山道で気持ち良く歩けた。
9時 45分、景信山(標高:727m)到着。 私の後ろには三等三角点の標石が設置されていました。
景信山山頂からの山岳風景。 残念ながら富士山はかくれてしまいましたが、丹沢や道志の重なり合う山々の景色です。
山頂のベンチから景信山山頂の売店方向を見た所です。
のんびりと15分ほど休憩し、高尾山へ戻ります。帰りは気付いた花を見ながら帰ります。
景信山付近で見かけた《ヤマアジサイ》アジサイ科
小仏峠通過、10時 24分。(標高:548m) 小仏峠は奈良時代 行基菩薩が寺を建て、小さな仏を安置したことから その名が付いたと云われています。
明治以前は甲州街道がここを通り、また戦国時代には関所があって厳しい取り調べが行われていたとのことです。 古びた道標などが、いかにも旧甲州街道らしい雰囲気を偲ばせています。
《ヤマボウシ》ミズキ科
《テリハノイバラ》 バラ科
城山茶屋到着、10時 40分。20分の休憩。 色々な山を歩いていますが、高尾山以外のそれぞれのピークにお茶屋さん、展望台という所には東屋や沢山のベンチが設置され、各所にトイレも用意された山は初めてで、流石人気の山であることを思い知らされました。 行きの時は時間が早かったので「ラムネ」だけ頂きましたが、帰りは「おでん」を食べ、その後 今年初めての「かき氷」も頂きました。
《オカトラノオ》 サクラソウ科
《アカショウマ》 ユキノシタ科
もみじ台通過、11時 35分。(標高:551m)
《オオバギボウシ》キジカクシ科と《タカトウダイ》トウダイグサ科 白く星のように開いているのが、オオバギボウシの蕾。蕾の右下に四方に広がる黄緑色の花がタカトウダイ。
11時 45分、高尾山(標高:599m)に戻りました。 朝は数人しかいなかったのに、広い山頂の周りにあるベンチは人で埋まっていました。 国際的な富士山のように、海外の方々も沢山登山されていました。
エコーリフト山上駅到着、12時 27分。
爽やかな 風を受けてリフトで下りましたが、意外と下りが急で一寸怖かった。
人気の高尾山を歩きましたが、自然豊かな山域で研究路として山頂までの登山路が7コースもあり、今回は初めてなので表参道を歩かせて頂きましたが、他のコースもそれぞれ特徴があり、また是非挑戦してみたいです。