中央アルプスと南アルプスの、ふたつのアルプスに囲まれて、静かに時を刻みながら 流れる天竜川と与田切川。 里人の温もりを感じてまちを散策すれば、心温まる懐かしいふるさとを感じ、 癒しの空間につつまれる。 そんな南信州・飯島町を歩いて来ました。
傘山(からかさやま)は飯島町にある標高1542mの里山です。 山頂の展望台からは「ふたつのアルプス」が眺められると共に、伊那谷を一望することができます。
そして傘山の山名にちなんで『傘寿』(さんじゅ:八十歳)を祝う記念として また、人生を語る山として親しまれ、最近注目の山です。
中央高速の駒ケ岳 SAに、この 3月 17日に新しく完成したスマートインターチェンジを利用し 10時 40分に降り、私たちが目指す傘山を中心とした自然環境の素晴らしさを未来につなげようと里山登山道の整備保全に取り組んでいる「南駒里山クラブ」の方々が 5名も待機して下さり、林道を「町民の森」まで先導して下さいました。 到着、11時 25分。 準備完了後、円陣を組みクラブの方々と挨拶をかわし、11時 40分出発。
町民の森から山頂までピストンのコース設定でした。
クラブの 5名の方々も同行して下さりながら、コースにはみ出した枝を払ったり、落ちているゴミを回収しながらでした。 里山を愛し、沢山の方々に展望の良い綺麗な里山を歩いて頂きたいという思いが見てとれました。 素晴らしいクラブの皆さんです。
第一展望台 到着、12時半。 中央アルプスの展望が最高で昼食とした。 ポカポカの春真っ盛りといった感じでした。 これじゃあ下界の桜は満開だね 何て声が聞かれた。出発、13時 05分。 南駒里山クラブさんが、わざわざ傘寿の横断幕をご持参下さり、全員で記念写真。
第一展望台を出て間もなく広い林道から登山道に変わった。
整備された登山道でしたが、ほぼ傘山に向けて直登であり、高齢者の方には短時間で登れるとは言え少々きつい様に感じました。 第二展望台 着、13時 20分。 ここからは南アルプスの山々の稜線が長く綺麗に遠望でき、八ヶ岳連峰や蓼科山も見ることができました。
第三展望台 着、13時 45分。 こちら側からは中央アルプスの展望が良好で迫ってくるように見えました。
今日は嬉しいことに午後になっても雲一つ現れず、里山クラブの方も「こんな日は珍しいです。」・「わざわざ遠くから来て頂き、二つのアルプスを見て頂けて本当に良かった。」と話しておられました。
第三まで来ると山頂まで後 15分程度と里山クラブの方に励まされ、皆さん頑張りました。 急斜面にはブナやミズナラの樹林となり、ロープが設置され約 80mの急な登りに汗を流す。
14時丁度、傘山(からかさやま)登頂。
山頂は広く三等三角点あり、展望やぐら有り、西に中央アルプス・東に南アルプスを一望できました。 山頂での景色を楽しみ、下から背負いあげたジュースで里山クラブの方々を含め、皆さんで傘寿のお祝いを乾杯し、下山の途につきました。
往路を下り、15時 55分「町民の森」駐車場に到着。 林道を下ってから飯島町の総合拠点施設「アグリネーチャーいいじま」でクラブの方から自然と人が触れ合うことを目的とした、里山の PR活動のレクチャーを受け、17時に帰途に着きました。