群馬県と長野県の県境にある湯ノ丸高原と高峰高原の間にそびえる篭ノ登山(かごのとやま)を歩いて来ました。 右手ピークが「水ノ塔山」(2,202m)・左手が東篭ノ登山(2,228m)です。
上信越自動車道の小諸 ICを 10時 50分に降り、高峰高原のビジターセンターへ向かい、11時 20分 到着。 登山準備を済ませ、ランプの宿 の有る高峰温泉登山口に向う。
皆さんはランプの宿の水ノ塔山(みずのとやま)登山口より登り始め、水ノ塔山から東篭ノ登山(ひがしかごのとやま)経由 池の平駐車場(兎平)へと縦走して頂き、私たちは高峰温泉より 3.2Km先の皆さんの下山口、池の平駐車場へ車を移動させた。 12時 着。 時間的に駐車場は一杯であったが、止めることはできた。
前日は台風12号が通常とは逆方向の、東から西へ進むという変則台風に誰しも驚きました。
そんな事で、出発当日の朝も催行を危ぶまれる程の大雨でしたが、天気図や雲の動きから判断し決行しました。
今回目指した、篭ノ登(かごのと)とは不思議な 名前ですが、かつて山が信仰の対象であった頃、天に最も近いところという意味から「加護の塔」(神の力を授かる高い場所)と名付けられたともいわれています。 浅間山から富士山、八ヶ岳、北アルプス、遠く日光山系まで、360度のパノラマが 楽しめるという山でしたが、前日の天候の乱れから、それは叶いませんでした。
車を止め、池の平駐車場から皆さんと合流する地点まで、逆方向に向け 12時 05分登山開始。 東篭ノ登山を登る途中から眺めた高峰高原方面です。
登りながら、周りの景色や花の名に詳しい方から説明を受けながら、歩いていたら東篭ノ登山(標高 2228m)に 12時 40分 到着。 昼食とした。 山頂の山名標示は下の通りですが、地図やパンフレットでは東篭ノ登山と表示されています。
山頂から皆さんが登ってくる水ノ塔山までの稜線が見渡せたが、歩く姿は確認できなかった。 右手のピークが水ノ塔山です。
篭ノ登山には東西の 2峰が有りますが、上信国境の代表的なハイキングコースとして多くの登山者が登られているのは東篭ノ登山で、一等三角点が置かれています。 周辺に自生する天然カラマツ林は、全国的にも貴重な存在で、初夏には林内にアズマシャクナゲが見られますが、今回はすでに遅しでした。
もう水ノ塔山は通過している時間なのに 14名のパーティーが山頂や稜線上の登山道に1人の姿も見えず アレ と思い、昼食を早めに済ませ水ノ塔山 への吊り尾根を急いだ。 吊り尾根の南斜面は崩落し遠方からでも赤土が確認できた。 仲間が来るには左手側が崩落した尾根に登山道が有り、そこは私達から良く確認できるのである。
そこに、こちらへ向かうパーティーが見え、合流してみたら我がパーティーではなかった。
水ノ塔山本峰に登り出したら登山道が二手に分かれており、私は稜線上をつめ、もうひと方は巻き道をつめてくれた。私は山頂に着いたが人の姿なし。 巻き道に降り出したら下から仲間が登って来て「この下にいます。」と連絡をくれた。 力が抜けた感じがした。
崩落地上部の登山道も遠くから確認すると危険そうだが、実際に歩いてみると覗き込まない限り難なく通過してしまうものである。 最後尾をノンビリ戻る形で進んだ。
東篭ノ登山から 60分弱のピストンで西篭ノ登山に行けたが団体行動のため中止。
皆さんと共に池の平 駐車場(兎平)へ下った。
出発時は大雨でしたが、現地では一度も合羽を着ることもなく助かりました。 お疲れ様でした。