素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

🌺 梅雨時の花 🌺

2023年06月12日 | 日本の四季

紫陽花 は梅雨 時というか ❓ 雨にお似合いの花のようです。

雨にぬれても元気なことから、梅雨の代名詞ともいわれています。

8日(木)には関東甲信越も「梅雨入り」しました。                           それ以前には台風 2号そして3号が発生し、日本の南海トラフに沿った形で梅雨前線がどっかりと腰を下ろしています。                                        そんな状況下、鹿児島、四国、和歌山、愛知、静岡などの前線南側に、最近テレビでも良く言われる『線状降水帯』が発生し大雨を降らせています。                           被害に遭われました皆様には、心からお見舞い申し上げます。                       皆様のご無事と被害の少ないことを切に祈っております。

初夏、球状の集散花序に4枚の萼片だけが発達した装飾花を沢山つけるようです。

紫陽花の花のように見える部分は、花びらではなく葉が変形した萼(がく)と呼ばれているものです。                                             萼は別名『装飾花』と呼ばれ、色づいているので外見上は花びらのように見えます。

この時期は、日本各地の紫陽花の名所がテレビなどでも沢山紹介されています。             こちらは水田地帯の畔に植えられたアジサイです。ノンビリご覧ください。

花の色は淡青色から青紫色、淡紅色などに変化するところから『七変化』ともいわれているようです。

花は解熱薬に、そして葉は瘧(おこり:隔日または毎日の一定時間に発熱する病)の治療薬として用いられているそうです。

                         

山野草などから薬草として最初に発見した人がいることにビックリです。

薬の歴史は『人類の歴史』と共に歩んで来たとのことです。                        一万数千年前の縄文人たちの住居のあとからも、薬として使ったと見られる植物(薬草)が多数発見されているそうです。

 

鑑真とくすり                                                中国の僧侶、鑑真は唐から日本への渡航に五度も失敗し、途中で失明しながらも 753年に来朝したそうです。                                                                                     鑑真は薬にとても詳しい医僧でもあったため、日本の医療進歩に大きく貢献しました。          目は不自由でしたが、あらゆる薬を嗅ぎ分けて鑑別することができたそうです。       聖武天皇の夫人であった光明皇后の病気を治したこともあり、大僧正の位を授けられました。 奈良の正倉院には、その当時の薬の一部が、今も大切に保管されているとのことです。

 

 

 

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🌹 自然からの贈り物 🌹

2022年08月29日 | 日本の四季

今迄は山岳風景に目を向け、そこで目に付いた高山植物など沢山撮ってきましたが、最近ではもっと身近な四季折々の自然からの贈り物が見えるようになってきました。

 

10年ほど 前から花の会という仲間の皆さんと共に山歩きをするようになり、サポート役を務めさせて頂き、皆さんには自然の花を楽しんで頂きました。

でも新型コロナウイルス感染症の影響で、ここ3年は活動は停止しています。

その間の体力維持も必須で、各種の運動を続けながら単独で山歩きを継続しています。

以前に少しずつ教えて頂いた花の名前を忘れない様に、歩いて見つけた花を撮影し自ら覚える様にしています。

 

幸せな人とは、質素な場所でも、他人には見えない美しさを

 見ることのできる人である。

どんなものでも美しく、大切なのはそれをいかに

 受け取るかということだけだ。

                ジャコブ・カミーユ・ピサロ(画家)

 

                                                         🌼 オオビランジ 🌼 ナデシコ科

高さ10~20cmの多年草。

花茎の先に優しい感じの淡紅色の花を数個つける。フォッサマグナ地帯の岸壁などに生える。

                              

🌼 ミヤマウズラ (深山鶉)🌼 ラン科

花は淡紅色で長さ1cmほどで、高さ15cm位の茎の上部に7~12個つける。         濃い緑色に白い斑紋が入った葉の様子がウズラの羽と似ていることからこの名が付いたようです。

                          

🌼 ヤマホタルブクロ (山蛍袋)🌼 キキョウ科

丘陵地から山地の草地、崩壊裸地などに普通に生える多年草。                萼片と萼片の間には反り返った三角形の付属体は無く、少し盛り上がっている。

                             

🌼 ヤハズハハコ (矢筈母子)🌼 キク科

ブナ帯の岩場や崩壊地などに生える多年草。                            葉は長さ 4~6cmで、葉と茎は白毛で覆われ全体的に白っぽく見え、茎の先に花を多数つける。

                           

🌼 オクモミジハグマ (奥紅葉白熊)🌼 キク科

山地の林内の木陰で見られる、高さ 40~80cmほどの多年草。                          腐植質に富んだ土壌を好み、葉は茎の中ほどに4~7枚が輪生状に互生する。              頭花には3個ずつ小花が付き、小花は白色で花弁が風車状によじれる。

                           

🌼 ホソエノアザミ (細柄野薊)🌼 キク科

長さ20~40cmの葉は羽状に裂け、針状のトゲがある。  写真は蕾の状態。                      細い柄の先に紅紫色でやや細長い花(頭花)を付け、花の付け根(総苞)は筒状で粘らず、細いトゲの部分が強く反り返るのが特徴のようです。                                  花のつく枝が長く細いことから、こう呼ばれています。

                             

🌼 ハナイカリ (花錨)🌼 リンドウ科

ブナ帯の笹原などに生える二年草。                                    葉の付け根から花柄を伸ばし、船のイカリのような形をした淡緑黄色の花を上向きや横向きにつける。花の先は黄緑色で4つに小さく裂け、その基部は四方に長く伸びる。

                           

🌼 キツリフネ (黄吊船)🌼 ツリフネソウ科

花弁は5個であるが両側の2個ずつある花弁が合着し、上側の小さい1個と合わせて全体で3個のように見える。                                        萼片は3個で後方の1個の萼片が船形になり先が細くなっている。                   果実は緑色のうちに熟し、熟した果実に触れるとパチンという音がして種子がはじける。

 

 

            ※ ご覧頂き、ありがとうございます。

    

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🥀 高原の山野草 🥀

2022年08月09日 | 日本の四季

周りの環境は心の状態によって変わる。                                         心が暗いと何を見ても楽しくない。                                        静かで落ち着いた環境にいれば、心も自然とおだやかになる。          空海

   

      

自然の花を愛する方と共に山歩きをすると、見えてくる景色の違いに驚きました。

日本各地には、花の名所が沢山あります。                          よく探すと、自然が豊かに残された野山だけでなく、都市部の公園や社寺の庭園などでも、四季折々の山野草を楽しむことが出来ます。

その豊かな自然を彩り、美しい草花が咲き誇っていたものを、ご紹介致します。

 

                         

 

山野草や高山植物は見る撮るだけで持ち帰りはNGです。                 文化財保護法で指定されている植物の場合は、この法律および施行規則で罰せられます。   また、各種公園指定を受けている山地での採集は禁止されています。

 

🌼 キリンソウ (麒麟草)🌼 ベンケイソウ科

岩場や林縁に多い。

 

🌼 カワラナデシコ (河原撫子)🌼 ナデシコ科

日当たりの良い草地や河原に生える多年草で秋の七草のひとつ。

 

🌼 コウリンカ (光輪花)🌼 キク科

キク科では珍しいオレンジ色の花をつけ、その舌状花は垂れ下がり反り返る。        群れて咲くことはないが、鮮やかな花の色は草原の緑の中でも、しっかりとその存在を主張している。

 

🌼 ニガナ (苦菜)🌼 キク科

茎や葉を切ると苦味のある乳液を出すので「苦菜」の名がある。                   頭花は5個の舌状花の集まり。

 

🌼 ツノハシバミの実 (角榛)🌼 カバノキ科

雌雄同株の落葉低木。                                 果実は10月頃熟し食用とされるが、油分が多く炒って食べると美味しいようです。

 

🌼 ウスユキソウ (薄雪草)🌼 キク科

全体に灰白色の毛があって薄雪をかぶったようなので、この名がある。           茎の先にはあまり目立たない小さな花を多数つける。

 

🌼 シモツケソウ (下野草)🌼 バラ科

淡紅色の小さな花や球状のつぼみを密集して付け、夏の草原を華やかに染める。       葉の形がモミジの様に手のひら状に深く切れ込む。

 

🌼 イケマ (生馬)🌼 ガガイモ科

多年生つる草。根茎は太く横にはう。茎や葉を傷つけると白い液が出る。

 

🌼 ウツボグサ (靭草)🌼 シソ科

日当たりの良い道端や草地に生える多年草。                          茎の先のずんぐりとした花穂に紫色の花を密に付ける。

 

🌼 ノコギリソウ (鋸草)🌼 キク科

葉の縁が、ノコギリの歯のようになっており、茎頂にやや密集した散房花序をつける。 

 

🌼 キオン (黄苑)🌼 キク科

茎の上部は枝分かれし、黄色い花を多数つける。鹿も食べない有毒植物。

 

 

植生の垂直分布は主に温度による相観の違いが表れるようです。                      下方から上方に丘陵帯、低山帯、山地帯、亜高山帯、高山帯のように植生帯の区分があります。上記の花は標高 1700m前後の「山地帯」で見ることが出来ました。

 

 

       ※ ご覧頂き、ありがとうございます。

 

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🈰 花の運動公園 🈰

2021年09月22日 | 日本の四季

知らない土地を歩き、新しい発見、新しい出会いには、いつも感動しています。

片道切符を持ち歩き始めて来た人生、道半ばを過ぎましたが、まだまだ自分の足で歩きたい。

そんな思いがあり、今でもできることは何でもやろうと考え、その中の1つとして走っています。

長い距離を走れた時には各地の登山競争やフルマラソン、ハーフマラソンに何度も参加しました。 練習で遠くまで走って不調になり、なんでこんな所まで来ちゃったんだろうと後悔したこともありました。

そんな経験を活かしながら最近では無理せずに走り、その時の景色や目に付いた花々など見ながら走るようにしています。

運動公園の回りはミカン畑と梅林に囲まれ、芝生のピクニック広場、展望広場、そしてゲートボール場、野球場、サッカーのできる多目的広場、調整池、テニスコート8面に広い駐車場が2ヵ所といった広い公園で外周は1.5Km位ありそうです。

小高い山の斜面に造られた公園であり、舗装道や山道の様な未舗装路を走るトレイルランです。

スタートすると、まず良く腕を振って急坂を登ります。

急坂の横ではヒガンバナが応援してくれています。

登り切ると右折し、公園とミカン畑の間を緩く登って行きます。

左手はミカン畑ですが、右手の公園内には滑り台などがあります。

公園の南側になる、一番高い尾根上の道。登り切ってホッとする所です。

畑と道の間にはヤブランが咲いていました。

公園の一番高い道の右手はピクニック広場になっており、桜の時期は最高の場所です。

200mほどで舗装道が終わり、森の中に入ってアップダウンが続きます。

下り切ると右手に梅林とテニスコートが広がりますが、コースは直進で苦しい登りが待っています。

苦手な登りは良く腕を振り、ピッチ走法を心掛けています。

登り切るまでは絶対に歩かないよう頑張っています。

登り切ってからの下りはデコボコ道、ここは山と同様一歩踏み出す足の位置が、斜めか 穴か 浮き石か 尖った石か 不動石か 滑り易いか 瞬時に見極める練習になる。                             こういう練習は色々な状況の山を自分の足で何度も歩いてみないと中々判りません。

ここを下り切ると舗装された農道に突き当たり、右折し多目的広場に向かう。

多目的広場を右に回り込むように野球場や第一駐車場に向かって走る。

その道の左手には可憐に咲くツユクサを見つけた。

その先の道路脇には植樹されたツツジ並木を覆うように咲くセンニンソウを見た。      つる性の植物で十字型の白い花を沢山つける。

全コースの三分の二を走って第一駐車場とテニスコートの見える所まで来た。

そこから第一駐車場に入り、野球場のメインスタンド側から調整池の方へ進む。

調整池には綺麗なスイレンが咲いており、近寄ると鯉が沢山寄って来るのに驚きました。

またゲートボール場の山側には真っ赤なヒガンバナが綺麗に咲いていました。野のあちこちに群れて咲く様子は日本の秋の代表的な光景となっています。白い花もありました。 

クロアゲハの舞う姿をノンビリ眺めているのもホッとした気分になれます。

距離は1.5Km位だと思いますが、1周の平均タイムは16分。これを目安に走っています。自分では走っているつもりですが、周りの人が見たらもがいている様に見えるかもしれません。

でも人目は気にせず3~4周走るようにし、徐々に伸ばせたら良いと思っています。

 

 

   ※ ご訪問、ありがとうございます。

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🌺 梅の花 🌺

2021年02月18日 | 日本の四季

梅は春を告げる花。

早春の冷たい空気の中で香り高い五弁の花を開く。

ほかの春の花にさきがけて咲くところから、古くは「花の兄(はなのえ)とも呼ばれたようです。

なので、梅はすべての花の兄  

花は桜よりやや小ぶり。薄紅、濃紅もあるが、これらは紅梅と呼ばれる。                   でも梅と言えば白梅だそうです。                                      白梅は清楚な気品があり、桜と共に古くから日本人に愛されてきた花であります。

『万葉集』の花の歌では梅が一番多く118首。                              桜は三分の一の40首であったそうですが、平安時代の『古今集』になると、形勢は逆転し、春歌134首の内100首以上が桜の歌で占められ、梅の歌はわずか十数種しかないようです。     梅が桜にまさるのは香り。

夜の闇に漂う清々しい香りが歌に詠まれ、もてはやされた。

春の夜の やみはあやなし 梅の花 色こそみえね かやはかくるゝ

           凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)平安中期の歌人。三十六歌仙の一人。

                       ※角川俳句大歳時記参照※

また梅には『好文木』(こうぶんぼく)という別名があります。                           晋の武帝が学問に励むと咲き、怠ると咲かなかったという故事があるそうです。

                               

梅と聞くと思い浮かぶのが北野天満宮、長岡天満宮、大宰府天満宮で、主祭神の学問の神様『菅原道真公』であります。

北野天満宮の約2万坪の境内には、梅園も含め約50種、1500本の梅が植えられています。   風が冷たいうちからほころび始める梅の花。毎年2月上旬から3月下旬にかけて、梅園が一般公開されます。

道真公が京都から九州の大宰府に左遷されたときに、詠まれた歌も有名ですね。

   東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ

ここに生まれたのが有名な飛び梅伝説。道真公を慕い、その梅は一晩で京から九州の太宰府まで飛んだのだという。

 

 

 

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🌺 熱海観梅 🌺

2020年02月06日 | 日本の四季

まだ寒い早春を彩る梅の花は、『万葉集』の時代から古来、数々の歌に詠まれてきました。

                                「梅は咲いたか、桜はまだか」と春の到来を待ちわびる人は、白梅が先んじ、紅梅が続く梅の開花に敏感だったようです。

                                桃山時代、古木の曲がりくねった幹から、スッとまっすぐに伸びる若枝に花がほころぶさまが独特の梅の美として描かれました。

桜の前に梅をと、熱海梅園歩いて来ました。

梅園の由来は、明治18年(1885)我が国初の温泉療養施設「噏汽館(きゅうきかん)」開設に伴い、内務省衛生局長、長与専斎の遊歩公園造成提唱(国民の健康の元をつくるには温泉と自然に親しむことが第一)に応じた横浜の豪商 茂木惣兵衛らが出資し、地元の協力によって専斎自ら選定したこの地一万坪に早咲きの梅初雁、冬至梅など紅白百種をこえる梅三千株と松、桧、楓を配し、三亭、五橋をもって翌19年完成し「茂木氏梅園」と命名、「熱海梅園」と通称され当初より公開された。

                                   その後、皇室財産、国有財産を経て、昭和35年熱海市に譲渡されたとのことです。

現在、自分の保身を考える政治家・官僚が多いのに、昔の政治家・官僚は国民の健康を第一に考えて国を動かしていたことが凄いですね。

梅の開花状況は五分咲きとのことでしたが、青空を背景にとても綺麗でした。

梅には、「好文木(こうぶんぼく)」という別名があるようです。    晋の武帝が学問に励むと咲き、怠ると咲かなかったという故事があるようです。文人がいれば、そこに梅の香がする、とも言われたようです。

風が冷たいうちから、ほころび始める梅の花、梅は朝の方が匂うようです。

石畳の道を通り、モミジの小径を抜けたところに位置する梅見の滝。

作曲家の中山晋平が晩年過ごした熱海市西山の住居が梅園内に移築されており、作曲に使用したピアノや直筆の譜面などが展示されています。

「雨降りお月さん」・「カチューシャの唄」・「証城寺の狸囃子」・

「波浮の港」・「あの町この町」などの作曲をされました。

 

訪問ありがとうございます。 

 

 

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🍂 2019 富士河口湖紅葉まつり 🍂

2019年11月20日 | 日本の四季

2019年は 5月より元号が「令和」となり、令和元年も残すところ 1ヵ月少々となりました。                                        色々災害の多い年であったと思います。                                      我が家の温度計では、10月中旬までは 20℃台であったものが、以降は 20℃を割ってきました。                                          秋と言うと落葉、何となく物寂しさを感じる季節です。                           それを打ち消すような鮮やかな彩りの、紅葉まつりに足を運んでみました。

標高 800m~900mの富士河口湖付近は一寸遅いかな と思われるような紅葉の状態でした。

まず、ここに来て新田 次郎の石碑とレーダードームに立ち寄りました。              

富士山頂 ❝剣ヶ峰❞ に設置されていたレーダードームが、その使命を終え山頂から降ろされて公開されています。

                                            中央気象台(現:気象庁)に勤務したうち、5年もの間、冬の富士山測候所交代勤務員として過ごした新田 次郎(1912~1980)。昭和の後期を代表する直木賞作家。

小説「富士山頂」は、富士山レーダーの建設を描いた代表作であり、「富士山の白い全容が見えた。朝日を受けて浮き出すように輝いていた。」は、レーダー建設の仕事に悩んでいた主人公(新田 次郎本人がモデル)が、東京の自宅から見える富士山を眺めながら、自らの決心を固めた時の印象的な一節である。

この付近の紅葉も中々良く、山梨県指定文化財である旧宮下家住宅付近も歩いてみました。

旧宮下家住宅は江戸時代中期、宝永 4年(1707)の建築と伝えられ、板壁の閉鎖的な外観、太い柱がたち並ぶ土間など、この地方の古い時期の四間取近世民家の特色を示しているとのことです。

主な構造材や小屋組材・造作材のほとんどに当初材が残っていたため、18世紀初期の姿をほぼ確実に復原することができたとのことです。                            木造平屋建 茅葺入母屋造 桁行八間 梁間四間半。

旧宮下家住宅の近くに、紅葉の綺麗な散策路がありました。

哲学者である西田 幾多郎京大教授なら「禅の宗教性とは 」や「善の研究」などについて考えながら歩かれるのではと思いました。そんな静かな所でした。

16時近くには山梨県南都留郡富士河口湖町の古賀政男記念公園に到着。

                                           こちらは作曲家「古賀政男」氏が疎開先として過ごしたゆかりの地であることを記念して 2004年に名曲「影を慕いて」の歌詞と譜面が刻まれた石碑が建立されました。

石碑には古賀氏の肖像プレートと座右の銘である『音楽和也』の直筆文字が刻まれている。

そこから、歩いて第 21回富士河口湖紅葉まつり会場へと移動しました。

河口湖の北岸約 150mにわたって続くもみじトンネルは、この時期は人気のスポットです。  富士山の姿が見られれば、最高の絵になるのですが、この日は人が多くて恥ずかしいのか雲隠れでした。

また、「もみじ回廊」の愛称で親しまれている梨川の両側にある 60本ほどの巨木モミジは必見です。                                                シーズン中は美しくライトアップされ、 夜空に浮かんだ紅葉が幻想的な世界を醸し出しています。                                                                                                                                              平日というのに余りにもアジア系の観光客が多く見るのは大変です。

 

 

 

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☔ 梅雨 ☔

2018年06月23日 | 日本の四季

梅雨は、日本の季節の変化の中で、春から夏へと移り変わる途中の、その前後の時期と比べて雨が多くなり、日照が少なくなる季節現象を言うようです。

その梅雨期の、日本付近には一般に梅雨前線と呼ばれる前線が停滞し、ぐずついた天気が続くようになります。                                           でも、この雨は生活に欠かせない水資源の供給源であり、農業に携わる方々にとっては、作物への恵みの雨となります。

 

あめ あめ あめ あめ                                            あめ あめ あめ あめ                                     あめはぼくらを ざんざか たたく                                    ざんざか ざんざか                                                ざんざん ざかざか                                              あめは ざんざん ざかざか ざかざか                                  ほったてごやを ねらって たたく                                    ぼくらの くらしを びしびし たたく                                   さびが ざりざり はげてる やねを                                  やすむことなく しきりに たたく                                      ふる ふる ふる ふる                                          ふる ふる ふる ふる                                         あめは ざんざん ざかざん ざかざん                                       ざかざん ざかざん                                               ざんざん ざかざか                                            つぎから つぎへと ざかざか ざかざか                                 みみにも むねにも しみこむ ほどに                              ぼくらの くらしを かこんで たたく

            山田今次(1912~1998)『行く手』より「あめ」

こんな季節でも『紫陽花』・『菖蒲』は綺麗ですね。                       雨を雫として付けているところが際立ちます。

6月~7月にかけて開花し、じめじめ した雨の季節には清涼感を与えてくれます。

青・白・紫またはピンク色のガクが大きく発達した装飾花をもつ、ガクアジサイは花序(枝上における花の配列状態のこと)の周辺部を縁取るように並び、園芸では「額咲き」と呼ばれています。

ガクアジサイから変化し、花序が球形ですべて装飾花となったアジサイは「手まり咲き」と呼ばれるようです。開成のアジサイ祭りでは、「手まり咲き」が多く見られました。

アジサイの花言葉                                            「辛抱強い愛情」・「一家団らん」・「家族の結びつき」など。  素晴らしいですね。 

 

 

 

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◇ 蓼科高原の秋 ◇

2017年11月10日 | 日本の四季

9月の下旬から10月~11月上旬、標高や緯度に応じて届く秋 のたより。

蓼科高原付近は、どんなものかと受け取りに出かけてみた。

ひととせの山路の日記を、心の中でたどりながら、

今年も はや霜月である。

遠ざかる訳ではなく、初冬の山 に便りをだす。

また会おう。   大好きな白と黒の世界。

 

 

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▲秋の信越トレイル▲

2016年10月24日 | 日本の四季

心と体がよろこぶ山歩きの旅 信越トレイルを歩いて来ました。                           長野・新潟の県境をなす関田(せきだ)山脈は、斑尾山、袴岳、黒岩岳、鍋倉山など、いずれもブナ林をはじめとする豊かな自然に覆われ、山麓の集落に暮らす人々の生活文化と深い関わりを持ってきた里山です。

いくつもの里と山をめぐり、尾根をたどる「歩く」道。                                  豊かな自然と歴史につちかわれた、人々の暮らしや文化が共存する幾多の里と山を結ぶ信越トレイル

                                                         県境をたどりながら「歩くこと」そのものを楽しむことのできる、総延長 80Kmの日本でも類を見ないロングトレイルであります。

総延長 80Kmの信越トレイルは平均 6~7時間で歩けるように 6区間に分けられており、体力に応じた区間を歩きます。                               私たちは今回セクション 5と 6を踏破しました。

セクション5は関田(せきだ)峠から伏野(ぶすの)峠へ至るコース。                             関田峠(9時出発)からまず尾根に向けて登り、牧峠から伏野峠間は小さなアップダウンの連続でした。

                                                      このセクションには、雪の重みで湾曲した若いブナの木が多く、途中にはナベクラザゼンソウの自生地があり春先に見られるとのことであります。

牧峠(11時20分着)からは天気が良いと日本海、遠くは佐渡島まで見渡すことができるようですが、この日は雲があり見えませんでした。                 また、ここではイヌワシが見られるとのことで沢山のカメラマンが大きなレンズのカメラを構えていました。寒いのにご苦労様です。

宇津ノ俣峠を過ぎ、しばらく歩くと幻の池に14時、到着。

                                                 ブナの天然林に囲まれた周囲300mの池で、6月下旬頃にはモリアオガエルとクロサンショウウオの卵塊が見事にみられるそうですが、沢山のカエルの卵は見たくないですね。

伏野峠が近づくと、新潟側のランドマークである菱ヶ岳のどっしりした山容が望めました。 

標高約 1,000m前後のこの山脈は、冬には積雪 8mを超える豪雪地帯であり、様々な歴史と手つかずの自然が今もなお残されています。                     特にブナ林の紅葉は素晴らしく感動しました。

初日の宿では、信越トレイルクラブのガイドさんにより豪雪地帯の冬の生活について、色々お話を聞かせて頂き、楽しいひと時を過ごすことができました。

セクション 6は伏野峠(8時50分出発)から北の基点である天水山(あまみずやま)を目指す、細かなアップダウンが連続するハードなコース。(2日目は雨)

深坂峠から先は新潟側が急斜面となり、雨の日などは注意しなくてはいけない道です。

                           

トレイルコースには、歴史を物語る 16の峠が連なっており、すべては、かつて信越を結ぶ重要な物資輸送ルートであったとのことです。

                                               また、戦国時代には越後の武将「上杉 謙信」が信濃攻略の兵を行軍させた軍用道路でもありました。

天水山に向け歩を進めるにつれ、雨が段々強くなりガスも濃くなってきた。                天水山山頂前後のブナ林にもガスが入り込み、晴れた日には見られない幻想的なブナ林を見ることができました。    天水山山頂到着、14時10分。

ブナの寿命は 400~500年といわれています。                                                                 6~7年に一度、雪が花粉で黄色くなるほど沢山の花を咲かせ、大量の実を落とすそうです。                                             そして次の春、地面を埋め尽くすほど一斉に芽を出し、開花までは最低でも 40~50年、結実するようになるのは最低でも 60~80年かかるそうです。

長野・新潟両県の 9市町村地域では、昔から「ブナの木 1本で一反の田んぼの水をまかなう」と伝えられ、ブナの持つ保水力を良く理解されていたようです。

《※一反(=10a)は大人 1人が 1年で食べる分のお米が収穫できる面積と考えられていました。》

ブナに限らず、樹木の張る根は意外に浅く、根回りが踏み固められることは衰弱を早める原因だそうです。                                  また、根を張る範囲も広く、伸ばした枝先と同じ位置まで根が張っているとのことです。

保水力のあるブナを皆さんで守りましょう。 ブナの紅葉が鮮やかに森を染めてくれるように 

 

 

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